自転車通勤をしている人は年々増加傾向にありますが、その多くは片道10kmの距離を走行しています。
日頃から自転車に乗っている人でなければ、片道10kmも走ることは難しいとされています。
一般的には、誰しもが自転車通勤できる距離は片道5kmほどになります。
自転車通勤が可能とされる距離は、自転車の種類によっても異なります。
今回は、通勤で使用する自転車の種類と距離について紹介します。
通勤に自転車を使用することは適しているのか
主な通勤手段として公共交通機関と自転車そして徒歩の3種類があります。
その中でも、年々増加傾向にあるのが自転車を使用して通勤をするライダーです。
近年では、環境を考慮して行動することが注目されており自転車は最適な移動手段とされています。
また、景気動向に左右され交通費がカットされることによりやむを得ず自転車を使用する人も中にはいます。
自転車で通勤している人の目的はさまざまですが、自転車通勤が可能かは距離が重要となります。
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一般的には、自転車通勤で通える距離とされるのは片道5kmぐらいが限界とされています。
実際に、自転車通勤を日々経験していればわかりますが片道5kmでも毎日となれば過酷なものになります。
日々、自転車通勤を継続して行っている人でも片道10kmが限界となります。
この通勤距離に関しては、ライダーが乗る自転車の車体によって違いはありますがそれは誤差の範囲です。
毎日自転車通勤をするとなれば、相当な体力と持続できる精神力が求められるため初心者には適していません。
通勤に自転車を使用する場合は、毎日ではなく回数を決めて自転車に乗ることがおすすめです。
ママチャリで自転車通勤をする際に片道10kmは厳しい
一般的な自転車とされるママチャリですが、短距離の自転車通勤には適しているとされます。
短距離の自転車通勤に適しているとされますが、その距離は片道3kmほどとなります。
自転車通勤を行える距離というのは、片道5kmが限界とされているためママチャリはそれよりも距離が短いです。
そのため、自宅から職場まで距離が近い場合はママチャリで通勤することは可能となります。
ただし、毎日自転車に乗っているライダーについてはママチャリであっても片道10kmぐらいの距離は可能となります。
一般的には、ママチャリで自転車通勤を行うことは適していないとされます。
ママチャリは車体構造がシングルギアでギア比も軽く設定されているためペダルの回転数が必要となります。
自転車でペダルの回転数を増やそうとすると、心拍数が上昇し体温が上昇します。
そのため、例えば片道10kmの距離をママチャリで自転車通勤をした場合は汗だくになってしまいます。
どうしてもママチャリで自転車通勤を行いたい場合は、チェーンリングまたはスプロケットをカスタムする必要があります。
ママチャリで自転車通勤をする場合は、難しいということを把握しておくことが求められます。
片道10kmの自転車通勤に適したクロスバイク
自転車通勤を行う際に、ママチャリでは難しいとしましたがクロスバイクでは可能となります。
クロスバイクは、サイクリングやポタリングなどの目的にも使用される車体です。
そのため、自転車通勤として片道10kmぐらいであれば通勤手段としては全く問題ありません。
クロスバイクの車体性能からすれば、片道20kmぐらいの自転車通勤でも可能とされます。
ママチャリから乗り換えることが多いクロスバイクは乗りやすいスポーツ車とされています。
しかし、それにより自転車通勤に適しているとされるクロスバイクであっても不向きとされる状況があります。
実際に、クロスバイクで自転車通勤を日々していれば経験することですが向かい風が弱点となります。
クロスバイクは、乗っている最中はずっとアップライドポジションとなり前傾姿勢をとることはできません。
なので、向かい風が強い時にクロスバイクで自転車通勤をすると前へ進まず速度が出せません。
そうしたクロスバイクの欠点を補うために、タイヤサイズを細いものに交換することで多少は改善できます。
片道10kmぐらいの自転車通勤であれば、クロスバイクは最適とされています。
自転車通勤でMTBを使用する場合片道10kmは意外と余裕
ママチャリやクロスバイクのようにオンロードに適した車体とは異なりオフロードに特化した車体がMTBです。
MTBの特徴は、多段変速やサスペンションによりあらゆる路面に対応した走りができることです。
MTBを自転車通勤で使用しているライダーはかなり少なく少数派とされています。
自転車通勤を行うのであれば、MTBよりクロスバイクの方が車体性能は適しているとされるからです。
実際に、MTBで片道10kmの距離を自転車通勤してみると意外に余裕と感じます。
まず、ギア比の組み合わせが幅広く平坦だけでなく坂道に対しても適したギアで走ることができます。
さらに、サスペンションによる衝撃吸収性の高さにより疲労感もさほどありません。
ただし、MTBで自転車通勤する場合に気を付けておきたいことがあります。
一般的に、MTBに取り付けられているタイヤ幅は太いものとなっています。
そのため、走行中については空気抵抗と転がり抵抗の両方を受けながら走ることになります。
抵抗により速度が出せないため、ライダーによっては自転車通勤の車体として不向きとされる可能性があります。
自転車通勤で10kmをMTBで通うことは十分できます。
自転車通勤で最適とされているロードバイクは上級者向け
自転車通勤に使用する自転車で最適とされているのがロードバイクです。
ロードバイクは、自転車の中でも高速走行を行える唯一の車体であるため時間に制限があるような場面で活躍します。
自転車通勤を行う際に欠かせないのは、速さと安全性とされますがロードバイクにはどちらも確保されています。
初心者ライダーであっても25km/h以上の速度で走行できるため自転車通勤でロードバイクを使用する人は増えています。
実際に、片道10kmぐらいをロードバイクで自転車通勤してみると疲労感もなくまだまだ余力があります。
初心者ライダーがロードバイクに乗って同じ距離を自転車通勤したとしても同じ状態となります。
それほど、ロードバイクは走行性能が高い優れた車体とされますが弱点もあります。
ロードバイクに取り付けられているタイヤの多くは、700×25Cとなっておりタイヤ幅はかなり細いです。
それにより、パンクのリスクに加えて滑りやすいといったデメリットもあります。
また、ロードバイクのペダルをビンディングペダルで固定しているライダーは要注意です。
雨の日など滑りやすい路面状況においてスリップして落車してしまうと怪我のリスクが高まります。
片道10kmの自転車通勤にロードバイクは適しているが上級者向けとされています。
片道10kmを自転車通勤を行う際に必要なこと
片道10kmを自転車通勤する場合、どの自転車を選んだとしても欠かせないものがあります。
まず自転車通勤の前提についてですが、毎日行うのか行わないのかによって大きく状況は異なってきます。
毎日自転車通勤を行わない場合であれば、晴れた日で時間の余裕がある時だけという条件付けができます。
一方、毎日自転車通勤を行う場合はどのような環境下であっても自転車を使用しなければなりません。
実際に、さまざまな車体で片道10kmを通勤していたことはありますが非常に大変なものとなります。
まず、走行中に起こり得るトラブルを想定して工具を搭載することや急な雨に備えて雨具を持っておく必要があります。
そのため、天候に関わらず荷物はかなりの量となりその荷物を積載して往復することになります。
また、毎日自転車通勤を行う場合には着用する服装も重要となってきます。
片道10kmを自転車通勤する場合であっても動きやすい軽装が基本となります。
スーツや制服などを着用して片道10kmの自転車通勤を行うことは現実的に難しいです。
季節問わず軽装以外の服装で自転車通勤をすると汗でびしょびしょになり仕事に差し支えます。
このように、片道10kmを自転車通勤するだけでも大変なことがあることを予め把握しておくことが求められます。
通勤で自転車を使用する場合は車体により片道10kmが限界
通勤で使用する自転車の種類と距離について紹介しました。
片道10kmを自転車通勤することに最も適しているとされるのはロードバイクです。
しかし、走行中の安全性を考慮するならばクロスバイクやMTBの方が適しているとされています。
自転車の種類によって自転車通勤を行える距離は異なりますが、どの車体でも不可能ではありません。
毎日ではなくまずは数日から自転車通勤を始めましょう。