ストライダーを始めるに当たっては、安全面や快適性を考えて、いくつか一緒に用意してあげたいものがあります。
その一つにグローブがありますが、大きいサイズのものが多く、ストライダーを始める2歳、3歳用が中々見付けにくい状況とも聞きます。
そこで今回は筆者が見てきた物なども参考にしながら、ストライダー用のグローブをご紹介します。
ストライダーは転倒と共に上達するもの
ストライダーをこれからお子さんに与えたいと思っている方も、少なからずご覧になって下さっていると思いますので、簡単に概要からご説明します。
ストライダーは子供用の自転車の一種ですが、ペダルやブレーキがありませんので、自転車とは認定されず玩具(おもちゃ)として扱われます。
とは言え、根は自転車なので、サドルに跨って両足を地面から離し、自立させながらバランスを取って前に進む、という乗り方です。
足で地面を蹴って進むという性格上、扱いやすいように、ペダルなし自転車の中で最も軽量でコンパクトな部類に入ります。
そのため、対象年齢も2歳からと低く、2、3歳の早い時期から自転車に親しむためのトレーニング用としても重宝されています。
補助輪を外して自転車に乗る練習を想像して頂けると分かりますが、最初の内はバランスが取れず転倒することも多いです。
そして、この転倒こそが上手くなるための糧であり、「転びたくないから上手くなってやる」という反骨心のようなものが生まれるのも大切です。
いわゆる、「転倒を恐れてはいけない」ということですが、親御さんは転倒に対して安全面のフォローをしてあげなくてはいけません。
それが、グローブやヘルメットなどの防具の着用で、本体とセットと考え、最初から準備してあげる必要があります。
2歳~3歳のお子さんのグローブで気を付けたいこと
ストライダーは、最初から防具を着用する必要があるとお伝えしましたが、中でもグローブは忘れられがちなので注意が必要です。
ヘルメットは、大切な頭部を守ることから必須とされるので言うに及ばずですが、グローブも含めたプロテクター類はそこまで重要視されていないのも事実です。
しかし、肘や膝は骨が出っ張っていますので、転倒した際に折れてしまう可能性もありますし、お子さんは転んだ時には手のひらを地面に着きますので、石やガラスなどで切ってしまうこともあります。
こういったケガの防止が最大の目的ですが、痛みを覚えるとそれがトラウマになってストライダーに乗らなくなってしまう子もいます。
したがって、今後のためにもプロテクター類は必要であり、グローブも忘れないで頂きたいということになります。
2歳~3歳くらいのお子さん用のグローブは、小さいサイズを展開しているメーカーのものを選ばないと、ブカブカでハンドルの操作性がとても悪くなります。
そのため、サイズ選びで迷ったら小さい方に寄って考えるのが基本です。
また、指先まで全て覆う「フルフィンガー」と、指のない「ハーフフィンガー」があります。
それぞれに一長一短なところがありますので、次項で詳しくお伝えします。
ストライダー用グローブの種類についての概要
先述したように、ストライダー用のグローブには、フルフィンガーとハーフフィンガーがありますので、それぞれのメリットとデメリットをご説明します。
まずは、指先まで覆うフルフィンガーですが、指が保護できるのと、「冬場にあたたかい」というのが大きなメリットです。
また、サイズが比較的小さいものからあるので、2歳、3歳のお子さんですと、フルフィンガーの方が選択肢が多くなります。
ただし、閉塞感というか密閉感があるので、嫌がるお子さんも多いと聞きますし、通気性がよくない物ですと蒸れて、余計に不快な思いをしてしまいます。
一方、ハーフフィンガーは、通気性がよいので夏場に最適なのと、指先の自由が効くのでハンドル操作がしやすいのがメリットです。
ただし、フルフィンガーのメリットがそのままデメリットになりますので、冬は指先が冷たくなりますし、指は保護されないのでケガをする危険性はあります。
そして、フルフィンガーに比べると少しサイズが大きい傾向にありますので、そこも注意が必要かもしれません。
2、3歳児用のフルフィンガーグローブのおすすめはこれ!
それでは、おすすめのストライダー用グローブをご紹介していきます。
【OGK KABUTO(オージーケーカブト) :SPG-7J(チャイルドモデル)】
参考価格:¥2,700
ヘルメットや自転車用のカゴなどでも有名な、オージーケーカブトのフルフィンガーグローブです。
オージーケーカブトの中で一番小さなサイズであり、2歳~4歳までを対象年齢としていますが、4歳になると小さい、という意見も多くなるので、3歳までと考えてよいでしょう。
フルフィンガーの弱点を考慮して、徹底的に克服をしている姿勢が見られます。
手のひら側、甲側ともに蒸れにくく、汗による不快感を軽減しています。
また、薄手で丈夫なクラリーノ生地を使用しており、伸縮性があるので装着しやすいのもありがたいですね。
さらに、手首部分はゴムギャザーになっているので、滑らず脱げにくい仕様にもなっています。
なお、ハーフフィンガータイプもありますが、サイズが3×S(SSS)なので、4×Sのフルフィンガーより少し大きめです。
ストライダーのカスタムパーツでお馴染み「チャベストーキョー」のグローブ
前項に引き続き、ストライダー用のおすすめグローブをご紹介します。
【CHAVEZ TOKYO(チャベス トーキョー):LIGHTNING GLOVE(ライトニンググローブ)】
参考価格:¥2,700
ストライダー用のカスタムパーツを多く手掛ける、チャベストーキョーのフルフィンガーグローブです。
「2歳~3歳用」と「4歳~6歳用」の2サイズあります。
成長しても同じグローブを使用し続けることが出来て、コスパがよいサイズ設定ですよね。
伸縮性のある素材を手の甲側に採用してフィット感を高めると共に、手のひら側はしっかりとハンドルにグリップする素材なので、握力の弱い2歳、3歳児に最適なグローブです。
さらには、手首の開口部分がとても広く取られているので、お子さんが自分でも装着しやすいのもありがたいです。
通気性に関する説明がないので、夏場の蒸れが気になりますが、耐久性を重視して摩擦が大きい場所に生地を2枚重ねしていたりしますので、あたたかいことだけは間違いないでしょう。
非常にデザインが洗練されていてカッコいいイメージですので、レース大会などで使用したいグローブでもあります。
ストライダー純正グローブは2、3歳児には大きいか?
ストライダーには純正パーツがいくつかあり、その中にはグローブもあります。
フルフィンガーは4歳~6歳用で、ユーザーさんのレビューでも2、3歳児には大きいという意見が多いです。
その点で、ハーフフィンガーは2~3歳児用が別に用意されており、少し大きめという意見がありますが、何とかフィットしているようです。
純正はストライダーに乗ることを最優先に作られていますから、これまでお話ししてきた通気性や、伸縮性などは高評価が多いです。
白と黒のみの色使いや、シンプルなデザインも好評で、サイズさえ合えば真っ先におすすめしたいところです。
残念ながらフルフィンガーが大きめのサイズしかないので、最後のご紹介にはなりましたが、純正であるがゆえの安心感はあります。
価格はフル、ハーフ共に2,592円(税込)で、ストライダー純正品はどこで購入しても同一価格です。
グローブは手にフィットすることが最優先
今回は、ストライダー用のグローブについてお話ししました。
手も、他の部分同様にしっかりと守ってあげなくてはならないので、グローブも忘れないで用意してください。
お子さんの手にフィットすることが大切ですので、大は小を兼ねる的な考えは捨てて、迷ったら小さめを選択しましょう。
また、お子さんがはめるのを嫌がるようであれば、開放感のあるハーフフィンガーにすると、上手くいく場合があるので試してみてください。