足に合うものがない!?小さい男性向けシューズ探しのコツ

自転車のウェアの中でも、ビンディングシューズは、力をペダルに伝達する大事な役割を持ちます。

しかし、自分に合ったシューズを選ぶことは意外に難しく、特に足のサイズが小さい男性は、足に合ったシューズが見つからずに苦労すると思います。

そこでこの記事では、自分の足に合ったシューズを選ぶポイントの解説と、小さめのシューズをラインナップしている、おすすめのメーカーについてご紹介します。

機能やデザインより「足に合う」ことが重要

足のサイズが小さい男性にとって、靴選びはいつも憂鬱な問題がつきまといます。

その問題とは、気に入ったデザインの靴に、自分に合ったサイズがラインナップされていないことです。

普段の靴を選ぶ時は、気に入ったデザインの靴があったらサイズが少し大き目だと感じても、少し我慢してその靴を買うこともあるでしょう。

しかし、自転車用のビンディングシューズを、普段の靴を購入するサイズ感覚で選んでしまうと、今後の自転車ライドにおいて、足元に不満を抱えることになります。

もし、自分の足のサイズに合わないビンディングシューズで走ると、ペダルを漕ぐ際に足がビンディングシューズ内で動いてしまいます。

そうすると、ペダリング効率が低下するだけでなく、靴擦れや、疲労を早める原因にもなります。

それならば、足が動かないように少しきつ目にベルクロを締めれば、問題は解決しそうに思えます。

ですが、それをすると、ビンディングシューズに無理な負荷がかかり、ビンディングシューズの寿命を縮める原因になります。

また、ビンディングシューズを無理に変形させると、足が圧迫され、うっ血による足の指の痺れなどを引き起こし、足に負担がかかり大変に危険です。

つまり、ビンディングシューズは、デザインや機能よりも、自分の足のサイズに合ったものを選ぶことが一番重要なのです。

次の章からは自分に合ったシューズを選ぶための指針となる、シューズのサイズとシューズの調整方法についてお話しします。

EUサイズって何?足の小さい男性向け39サイズ以下はかなり少数派

自転車用のビンディングシューズとひと口に言っても、様々な種類があり、初めてビンディングシューズを購入する初心者の方は混乱してしまうと思います。

特に最初に戸惑ってしまうのは、ビンディングシューズのサイズの表記です。

ビンディングシューズのサイズを見ると大抵は「EU41」となっています。

これは、サイズが41cmということではなく、EUサイズ(ヨーロッパサイズ)で41という意味です。

EUサイズは、cm単位と異なっており、例に挙げた「EU41」をシマノ換算でcmにすると「25.8cm」になります。

厄介なことに、EUサイズをcmに換算する計算式は無く、この数値はあくまでメーカーの主張する近似値の表から導いたものに過ぎません。

そのため、メーカーが違えば同じEUサイズでも、cmに換算するとサイズが変わることがよくあります。

また、困ったことに多くのメーカーの場合、男性向けのビンディングシューズにEUサイズ39以下の小さいものがラインナップされていません。

つまり、男性で足のサイズが24.5cm以下の方は、かなり選択肢が狭まることになってしまうのです。

シューズを選ぶ際のサイズが分かったところで、次はシューズの調整方法の種類についてお話しします。

シューズの調整タイプを知って自分の足に合ったものを選ぼう

ビンディングシューズはシューズの調整方法によっても、いくつかの種類に分類されます。

代表的なもので、「ベルクロ式」「ラチェット式」「ダイヤル式」が挙げられます。

また、最近では「シューレース式」といったものが流行しています。

「ベルクロ式」は、簡単に言ってしまえば子ども用の靴によくあるマジックテープ式のことです。

安価であるため入門モデルに使用されますが、軽量にできるメリットがあり、ハイエンドの軽量モデルに採用されることもあります。

「ラチェット式」はビンディングシューズにおいては、最もスタンダードなモデルです。

この方式では、ビンディングシューズ側面のつまみを引き起こし、調整用のバンドをカチカチと締め上げます。

「ダイヤル式」はシューズに張り巡らされたワイヤーを、ダイヤルによって締め上げる方法です。

これは主に、高級なモデルに使用され、フィット感が高くなります。

最後に最近流行の「シューレース式」ですが、これは普通の紐靴と同じです。

デザイン性と、細かい調整が可能であることから、人気がありますが、シューズの脱着に手間を要します。

ここまで、前章ではサイズについて、この章では調整タイプについてお話ししました。

しかし、サイズやシューズの調整方法は、実際にショップなどで試着した結果、一番足に合ったものを選ぶことが重要です。

ここでありがちな失敗として、自転車用のビンディングシューズを試着する際に、足のサイズが小さい方が普段の靴を買う感覚で選んでしまうことが挙げられます。

特に、日本人の男性は、実際の足のサイズより大きい靴を選ぶ傾向があると言われています。

そこで、次の章では、そうならないために、シューズの試着時に何に着目すべきなのかをお話しします。

足に合ったシューズを見つけるための試着方法

では、自分の足に合ったビンディングシューズを選ぶには、試着において何に着目すべきなのかをお話しします。

試着の前に、基本的なことですが、必ず店員の方にその旨を伝えましょう。

ビンディングシューズは非常に高価な商品であるため、勝手に試着をしてしまうとトラブルの原因になります。

それに、店員の方にアドバイスを仰いだ方が、自分に合ったビンディングシューズを確実に見つけられます。

少し脇道に逸れましたが、続いて試着時のシューズの合わせ方についてです。

ビンディングシューズに足を入れたらベルクロを締める前に、かかと落としのようにして、かかとを床に軽く「トントン」と打ち付けます。

これにより、ビンディングシューズ内の足を、正しい位置に合わせられます。

特に足のサイズが小さい男性の場合、ここでしっかりとかかとの位置を合わせておきましょう。

続いて、ベルクロを前から順番に締めていきます。

ダイヤル式の場合も、前から順番に締めて行くことは変わりません。

ベルクロなどを締め終わったら、足に強く圧迫されている部分は無いか、つま先にほんの少しだけ余裕があるかをよくチェックしましょう。

自分に合ったビンディングシューズだった場合、足全体が全方向から包みこまれるような感覚を覚えます。

この感覚を目指して、ビンディングシューズ選びを行いましょう。

男性向けの小さいサイズがある「シマノ」!入手性と扱いやすさ

ビンディングシューズの選び方についてお話ししましたが、この章からは実際に、足の小さい男性向けのサイズが用意されているメーカーをご紹介します。

最初に、「シマノ」です。

自転車のパーツと言えばシマノですが、シューズなどのウェア関係においても優秀な製品を世に送り出しています。

シマノのビンディングシューズは他のシマノ製パーツと同じく入手しやすく、特殊なパーツも無いために扱いが容易です。

シマノのロード向けビンディングシューズの調整方法は、下位グレードの「PR1」がベルクロ式、中級モデルの「PR3」がラチェット式、上級モデルの「RC9」「RP9」及び、中級グレードの「RP5」がダイヤル式となっています。

どのシューズでもEUサイズの36、22.5cmからラインナップされています。

また、同じサイズでも、ナロータイプとワイドタイプの2種類があり、特に足の幅が広い傾向のある日本人男性には、ワイドタイプのシューズが足によくフィットします。

さらに、ショップでは「カスタムフィット」により、インソールの成形が可能で、さらなる足のフィット感の向上に繋がります。

男性向け小さいサイズがある「リンタマン」!究極のフィット感

最後にご紹介するこの「リンタマン」は、今までビンディングシューズで苦労していた、足の小さい男性にとって救世主とも言える存在です。

リンタマンのシューズのラインナップは、どのシューズもEUサイズで37、cm換算で23.2cmから用意されています。

また、ソールの形も幅が広く設計されており、日本人男性の足型にもよくフィットします。

これだけ見れば、まだ普通の万人向けシューズといった印象です。

ですが、リンタマンのシューズは、次の2つの特徴により、まるでオーダーメイドのシューズのようなフィット感の実現を可能にしました。

従来のビンディングシューズは、シューズ側面に取り付けられたダイヤルなどにより、足の幅、横方向に対して調整を行っていました。

ですが、リンタマンのビンディングシューズは、通常の位置にあるダイヤルの他に、シューズ先端にもうひとつダイヤルを設けることにより、縦方向にも調整が可能になりました。

さらに、リンタマンのシューズは、締め上げるワイヤーのかけ方を変えることが可能で、それにより、自分の足の形に合わせてワイヤーが締め上がるように調整ができます。

リンタマンのビンディングシューズは、これらの工夫によって、どのような足型の人でも、足全体を包み込まれるようなフィット感を実現できます。

足のサイズが小さく、足に合うシューズが見つけられない方は、リンタマンを試してみてください。

シューズに合わせるのではなくシューズを合わせる

足の小さい男性は、足に合わないシューズを無理して使用している方もいることでしょう。

しかし、自転車においてシューズなどのウェアは、自転車に乗った時の快適性や身体に受けるダメージに、そのまま反映されるため、ウェア選びは妥協するべきではありません。

自転車のシューズは、シューズに自分を合わせるのではなく、「シューズを自分に合わせる」ことを忘れないでください。