自転車に乗るための練習用として、お子様をストライダーに乗らせているという方も多いでしょう。
しかし、それだけではもったいない、2歳や3歳の小さなお子様も参加できる、ストライダーの大会をご存知でしょうか。
既に、2歳で大会出場経験はあり、3歳になって参加しようか迷っているという方も、3歳でストライダーに初めて乗ったお子様も、大会に参加することは大きな成長に繋がることでしょう。
ストライダーの大会ってどんなもの?
ストライダーの大会は、ストライダーカップや、ストライダーを楽しむためのエンジョイカップ、自治体やショップが催すものなどがあります。
中でも、ストライダーカップやエンジョイカップは、2010年から毎年数回、全国各地で開催され、年に1度の世界大会もアメリカで行われる大規模な大会です。
具体的には、自転車レースのように屋内外のいろいろなコースで、ゴールする順位を競い、予選から準決勝、決勝と勝ち進んでいくトーナメント制の大会です。
レースは2歳から5歳まで年齢別に分かれ、大会規定を満たしていれば誰でも参加できるとあって、各大会はすぐに定員になる程の人気です。
特に、中間年齢の3歳の部は人気で、あるストライダーの大会では、2歳の部の定員は約200名なのに対し、3歳は約300名と、参加人数も多く非常に盛り上がります。
他にも大会では、ストライダーの練習方法やメンテナンスの講習、ショーや抽選会など親子で楽しめるイベントもたくさんあります。
さらに、上位入賞者はもちろん、参加者全員に「頑張った賞」としてメダルが授与されるのも、楽しんで参加することに意義がある、ストライダーの大会ならではです。
大会に参加する3歳児のレベルは?
そんな人気のストライダーの大会に、3歳で参加しようとなると、気になるのが他の参加児童のストライダー歴や乗りこなしレベルですよね。
例えば、エンジョイカップの3歳児のレース体験談では、楽しむために初参加したという親子が多く、ストライダージャパンの調査でも、過半数の子供が初参加、というデータが上がっています。
中には、3歳になって大会に出場するためにストライダーを購入し、練習し始めたばかりという子供や、日頃ストライダーに乗る機会がなく、慣らすために参加しているという、比較的初心者レベルの参加者が多いようです。
逆に、ストライダーカップには、2歳から大会に参加し上位入賞を目指しているという親子や、ストライダー友達を見つけに来ている、というレースを全く意識していない家族もいます。
このように大会参加者のレベルや目的は、千差万別のようです。
さて、どちらに参加するにせよ、初参加で子供が楽しめるのか、泣き出したりしないかという点が不安ですよね。
その点、ストライダーの大会では大勢のスタッフがいて、子供が楽しくレースに参加できるように上手にサポートしてくれるので、安心して参加できます。
2歳から3歳、大会には連続出場する?
2歳で初出場し、その後、何も練習せずに3歳のストライダーの大会に出るか、迷っている方もいらっしゃるでしょう。
例えばエンジョイカップの場合、初参加者の割合は、2歳で約8割、3歳は約6割と、3歳になると大会経験者、つまり2年連続で出場する子供が多くなります。
その多くは、自ら出場したいという子供や、仲良くなったストライダー友達と大会で会うのを楽しみにしている子供、親子で楽しむ定番イベントと化している家族など、楽しむ目的で参加しています。
また、ストライダーカップの場合は、2歳の時にレースで上位入賞し、1年間、本格的に練習を積んできた子供や、3歳で中~上級者のレースの雰囲気を味わってみたい、という参加者もいます。
いずれにせよ、幼い子供は、1つ年齢が違うだけで大きく成長します。
そのため、2歳ではレースの雰囲気に圧倒されて泣いていた子が、3歳ではひとりで完走できただけでも「出場させて良かった」と、成長を感じて感動する方もいらっしゃいます。
また、子供自身も、2歳の時とは違うレースでの達成感や「悔しい!」という気持ちなどを経験したり、目標を持つことを学べる機会になったりするのではないでしょうか。
大会に出る3歳にベストなストライダーは?
ここで、3歳でストライダーの大会に参加する子供が乗っているストライダーや、そもそもストライダーについての規定など、気になりますね。
ストライダージャパンが開催する大会では、12インチモデルのストライダー以外の類似品や、他社のランニングバイクでは出場できません。
さらに、スノー用ストライダーなど特殊な場合を除いて、ストライダーのレンタルはありません。
では、大会参加者のストライダーはどんなタイプかというと、ひとつは、シンプルで軽いクラシックモデル、もうひとつは、ハンドルバーパッドなどが装備され、安全面でも改良されたスポーツモデルです。
もし、現在乗っているのがクラシックモデルなら、そのままで十分です。
実際に3歳児は、クラシックモデルに乗る子供が多いです。
逆に、大会出場経験の多い3歳児や、ストライダーの大会に3歳で初参加を目指し、これからストライダーを購入する方は、4~5歳用のロングシート装備のスポーツモデルをおすすめします。
また、大会で自分の子供をパッと見つけるには、ステッカーやペイントでストライダーを目立たせる必要があるかもしれません。
大会用の3歳児におすすめのヘルメットは?
ストライダーの大会では、SG、CE、CPSC、ENなどの安全基準を満たしたヘルメット着用が義務付けられています。
もし、今使用しているヘルメットが1歳、2歳から使用していてサイズが合わなくなったり、傷んできている場合、3歳のストライダーの大会出場を機に、買い換えましょう。
大会では、4歳、5歳児ともなるとフルフェイスのヘルメットの着用率も高いですが、ヘルメット自体が400~500g台と、やや重くなるため、あまりおすすめできません。
3歳ではまだ、軽量で、首に負担の掛からない、衝撃に強いシェルタイプが良いでしょう。
さらに、アジャスター機能などが付いた、激しい動きをしてもズレない仕様が大会には向いています。
また、大会規定では、サポーター着用を原則としていますので、肘や膝のサポーターがセットで付いてくるヘルメットもおすすめです。
3歳と言えば、自分の好みも出てくる年齢ですので、試着も兼ねて、一緒に選びに行くと良いですね。
ストライダー大会のエントリー方法は?
「いよいよ大会に参加してみよう」という段階で、気になるのはエントリー方法です。
まず、参加年齢の「3歳」は、ストライダーの大会の規定ではレース当日の年齢です。
つまり、エントリーする日に2歳でも、大会当日までに誕生日を迎えて3歳になっているのであれば、3歳の部にエントリーしなければいけません。
続いて、手続きは、ストライダーカップはローソンWEB会員に、エンジョイカップはJTBスポーツステーション会員にそれぞれ無料登録し、WEBからエントリーします。
電話でも受け付け可能ですが、込み合うのでWEBのほうが早いですね。
また、エントリーは、1次が先着順、2次が抽選となる場合もあり、キャンセルや返金はできず、別途コース使用料や入園料などが掛かる場合もあるので、注意が必要です。
ちなみに、参加費は無料の大会もあれば、保険料込みで1500円~3000円の大会もあり、規模やコース、大会主旨などによって変わります。
盛り上がる!成長著しい3歳の大会
世界大会も開催され、これからますます盛り上がっていくストライダーの大会は、初めての方も、参加人数の多い3歳の部は参加しやすくておすすめです。
ストライダーの大会に出れば、バランス感覚や脚力を鍛えるのにも良いばかりでなく、乗り物の操作性やスピード感に慣れることも身に付きます。
何より自立心や達成感、向上意識を持たせるのにも良いですね。