ロードバイクのハンドル幅は肩幅、というのは通説としてありますが、測ってみて、「自分の肩幅は平均と比べてどうなんだろう?」と疑問に思うことがあるかもしれません。
それまでの経験や誰かから言われるなどして、薄々分かっているかもしれませんが、「実際に数字で確認してみたい」と思いますよね。
この記事では、特に女性の方の肩について書きました。
また、ロードバイクを女性でも乗りやすくするためのポイントについても取り上げていきます。
日本人女性の平均的な肩幅
女性の肩幅の平均は、どのくらいのサイズなのでしょうか。
身長によって変わりますので、大まかに分けて書いていきますね。
・150cm→35cm
・155cm→35.2cm
・160cm→36.3cm
・165cm→37.3cm
・170cm→38cm
このようになります。
ちなみに、測り方ですが、首の付け根の真ん中から肩の外側にある骨までの長さを、左右それぞれ測り、足した数字が一般的です。
ただ単純に、肩の端から端を測るわけではないのですね。
この測り方は、お洋服を仕立てるときにも参考にされるようです。
測る時は、誰かに手伝ってもらいましょう。
一方、男性の肩幅は、約160cmで36.9cm、 約170cmで39.8cmです。
肩幅の広い男性には、頼りがいを感じますよね。
しかし、女性の場合は、男性が「守ってあげたい」と思うような、華奢な肩に憧れる方も多いのではないでしょうか。
ロードバイクにチャレンジするようなアクティブな方は、「空気抵抗はどうなのか・・・」と違った意味で考えるかもしれませんね。
ロードバイクのハンドル幅は、女性も肩幅くらいがおすすめ
女性の肩幅の平均を分かっていただけたところで、ロードバイクのハンドル幅についてご説明します。
ロードバイクのハンドル幅は、諸説ありますが、だいたい肩幅くらいがよしとされています。
ご自分の体格に合ったハンドル幅なら、体にかかる負荷も少なく、疲れにくいので、楽にサイクリングが楽しめます。
「厳密に肩幅を測るのが面倒」という方は、両腕をまっすぐ前に伸ばし、自然にグリップできるポジションを目安にしましょう。
本格的にレース仕様にするのであれば、細かいフィッティングを受けるのがおすすめです。
しかし、普段使い程度なら、そこまでこだわらなくても大丈夫です。
ですが、もちろん、極端に長すぎる・短すぎる幅は、やめましょう。
単純に握りづらいですし、何より見た目がカッコ悪いですよね。
「平均」がベストではない!?カスタムや調整がロードバイクの醍醐味
ロードバイクに慣れてきて、ロングライドが楽しくなってくると、ポジションやパーツが気になり始めるかもしれません。
始めは、平均的なポジションを意識してセッティングしても、筋力や体力が付き、知識も増えていくうちに、「これでいいのだろうか・・」と悩む方は多いです。
ですが、そこからが、また楽しいものです。
ハンドル幅も、「もっと広くして安定感をアップさせたい」と考えるかもしれませんね。
確かに、狭すぎると窮屈に感じますが、ハンドル幅が肩幅の場合、ロードバイクが安定しない理由は他にあるとみていいでしょう。
ステムの長さを長くしてみたり、ハンドルの高さを考えてみたり、いろいろな方法があります。
お店の方に見てもらうのもいいですし、それでも納得がいかないなら、サイクリング仲間やネットで聞いてみるのが早道かもしれません。
知人ですが、女性サイクリストに教えるのが生きがい、という男性もいらっしゃいます。
もちろん、誰にも頼らずに自分自身で試行錯誤して悩み、道を見付けていくのも、ロードバイクの醍醐味ですよね。
甘やかされるのが嫌いという方は、あちこちに情報は溢れていますので、工具を使い、ご自宅でいじってみてください。
女性サイクリストに合うものを使おう
平均的な肩幅から、ハンドル幅のお話をしてきましたが、女性がロードバイクに乗るときに注意しなければいけないポイントは他にもありますので、ご紹介していきます。
〇ブレーキレバーとグリップ
ブレーキレバーまでの距離が遠いと、手に余計な力が入り、ロングライドなどでは、疲れが腕全体に広がってしまいます。
また、とっさに急ブレーキをかけたいという場合や、コーナリングで細かい減速をしなければならない時に、コントロールしにくくなってしまい危険です。
さらに、グリップも細めのものの方が握りやすいのでおすすめです。
自分の手にジャストフィットするブレーキ・グリップかどうか、確認してみてください。
そして、ブレーキレバーの間隔調整が簡単にできるタイプのものもありますので、手が小さいという方は、お試しになるのもいいかもしれません。
〇サドルの幅
男性に比べて女性の方が、骨盤が広く座骨幅も広いです。
そのため、男性用に設計された細いサドルだと、安定して走ることが難しくなります。
なんだか、グラグラするような感じにお悩みなら、広めのサドルに交換してみましょう。
また、サドルの真ん中が深くなっていたりするタイプの方が、圧迫感が少なく快適です。
このように、現在では、女性サイクリスト向けに作られたパーツも沢山あります。
こうしたものを上手に使って、安全かつ快適に、サイクリングを楽しみましょう。
肩幅が平均より広い女性はどうする?キレイに見せたいなら
話は変わりますが、ピッタリしたサイクルウェアを着たときに、自分の肩幅が広すぎて、逆三角形に見えることに悩む方もいらっしゃるかもしれません。
筆者も、平均より肩はがっしりしている方なので、シャツやジャージの肩のラインが合わず、むっちりして見えてしまい悩むことがあります。
「ロードバイクに乗っているときも、できれば美しく見られたい」というのが女性の自然な心理なのではないでしょうか。
そこで、肩の歪みを取り、キレイに見せるストレッチをご紹介します。
1、背筋を伸ばしてまっすぐに立ち、両腕の付け根を回すようにしながら胸を開き、後ろで両手を繋ぐ
2、そのまま、左右の肩甲骨を内側にギュッと寄せ、両腕を上に上げていく
3、上げられるところまでいったら30秒間キープ
4、両手を戻して、自然に降ろし、最初の姿勢に戻る
5、両肩をグーっと上げて5秒そのままにし、下にストン、と戻す
6、今度は、両手をバンザイの状態で上に上げ、片腕ずつ、肩関節を意識しながらできる限り上に伸ばす
7、戻したら、四つんばいになり、手の位置を固定して、お尻をかかとに近づけ肩を伸ばす
8、最後に、リラックスした状態で鎖骨回りをマッサージする
(無理のない範囲で行ってください)
お試しになると分かるかと思いますが、これは、とても気持ちのいいストレッチです。
コリや歪みが取れて肩幅が少し狭くなった、という声もありますし、何より姿勢が良くなり健康的に見えたり、肩が柔らかくなり疲れにくいという効果が期待できますよ。
平均より肩幅が広くても狭くてもポジティブに!
肩幅が平均よりも、どちらかというと広くても、それをコンプレックスに感じることはありません。
小顔に見えたり、ウェストが細く見えたりと、メリットもあります。
また、肩ががっしりして筋肉が付いていると、胸の筋肉もしっかり付きやすく、バストの形・ハリが年齢を重ねても維持しやすくなります。
一方、肩幅が狭すぎる・なで肩だとお悩みの方もいらっしゃることでしょう。
ですが、こうした方は着物がよく似合いますし、洋服を着ても、女性らしい印象になります。
もし、華奢な肩がどうしても嫌いだという方は、筋肉を付けてみるといいでしょう。
両手にダンベルやバーベルを持って、頭の上にあげていく「ショルダープレス」が効果的ですが、ジムに行く時間がない場合は、重いものを意識して持ったり、腕立て伏せをすることでも鍛えられます。
腕立て伏せをする際は、腕を伸ばして、腰を高く上げ、くの字の形から腕を曲げていく「バイクプレス」というトレーニングが有効です。
ですが、これは相当キツイので、普段トレーニングしていない方は、まずは、膝を付いて腕立て伏せしたり、立って壁を使って腕立て伏せしたりするところから始めてみましょう。
肩幅を気にしないで健康的なサイクリストを目指そう
平均よりも肩幅が広かったり狭かったりしても、骨格の問題なのでどうにもなりませんし、見せ方を意識したり、姿勢をよくすればあまり気にならなくなります。
私も、写真などに写る時には、レンズに対して体を斜めにして、肩幅が狭く見えるようにしたことがあります。
ですが、ロードバイクに乗って心地よい風を肩で切って走っていると、そんな悩みは頭から吹き飛んでしまいますよね。
また、女性がロードバイクに乗る際にチェックしたい、疲れにくくするポイントもいくつかご紹介しましたので、参考にしてみてください。