絶景の富士山ビュー!芦ノ湖のサイクリングロードを走ろう

箱根駅伝のゴールとしても有名な芦ノ湖は、観光スポットや、絶好の富士山ビューポイントも点在する屈指のお出かけスポットです。

都心から直線で100km+αの距離なので、自転車でのロングツーリングや、自動車や電車での輪行においてアクセスが良いのもポイントです。

芦ノ湖には気持ちの良いサイクリングロードも整備され、サイクリングには最適な場所です。

今回は、そんな芦ノ湖のサイクリングロードを、周辺情報や現地へのアクセスも含めてご紹介します!

芦ノ湖のサイクリングロード!おすすめのルートは?

芦ノ湖は神奈川県内最大の湖で、富士山の噴火によってできたカルデラ湖です。

富士山が間近に見えることから、湖面に映る逆さ富士など、富士山ビューを満喫できるスポットも数多くあります。

都心からのアクセスも良く、プリンスホテルや山の上ホテルなどの有名ホテルが立ち並ぶリゾート地としても有名です。

釣り好きの方にはバスフィッシングのメッカとして、スポーツファンの方にはお正月の箱根駅伝の往路ゴール/復路スタートの地点としても有名ですね。

芦ノ湖一周は約20kmと手ごろな距離なので、「自転車で走ってみたい!」と思う方もきっと多いでしょう。

しかし、実は、湖の西岸部分はきちんと道路が整備されていない部分も多く、一周するのはたとえMTBやグラベルロードであってもおすすめしません。

今回、おすすめするルートとしては、箱根神社を起点にして桃源台まで行き、往復するコースです。

また、ロードバイクではなく、MTBやグラベルロードであれば楽しめる、ちょっとマイナーな「仙石原サイクリングロード」のコースもあわせてご紹介します。

芦ノ湖のサイクリングロードへのアクセスは?

東京都心から芦ノ湖までは約100km、現地でのサイクリングロードを走る距離を含めれば往復で250kmというところでしょうか。

健脚の持ち主であれば十分、一日で往復できてしまう距離です。

とはいえ、そこまでガチで走るのはちょっと…という方や、せっかくだったら現地でしっかり楽しみたいという方は、車もしくは公共交通機関で移動して現地でサイクリングを楽しむことをおすすめします。

そして、箱根駅伝の往路ゴール地点にもなっている箱根町を起点にすると、大きな駐車場やバス停もあって便利です。

車で行く場合、アクセスしやすいパターンには、以下の2つがあります。

1.東名御殿場ICから箱根スカイラインと芦ノ湖スカイラインを経由するパターン
2.厚木ICから小田原厚木道路を経由して、MAZDAターンパイク箱根から芦ノ湖におりていくパターン

いずれも、雄大な景色を見ながらのドライブが楽しめるのでおすすめです。
ですが、気持ちが良すぎる道なので、スピード違反にはくれぐれも気を付けましょう。

脚に自信があれば、箱根湯本から箱根駅伝最大の難コース、5区の山登りに挑戦してみるのも面白いかもしれません。

ただし、宮ノ下周辺は、車道が狭い部分があったり、見通しの悪いカーブも多く存在します。
また、休日などは交通量が増えるので、安全運転を心がけてください。

芦ノ湖東岸のサイクリングロードを走ってみよう!

それでは、箱根町の駐車場から出発しましょう。
天気が良ければ富士山を拝みながらスタートできますよ。

駐車場を出たら左折し、湖を左に見ながら北上していくコースを取ります。

すぐに、赤い大きな鳥居の箱根神社が見えてきます。
箱根最大のパワースポットと呼ばれる箱根神社なので、せっかくですから立ち寄っておきましょう。

境内にある九頭龍神社の新宮では、運気が上がると言われる福水を汲むことができます。
ここはぜひ、ボトルに入れてウォーターチャージするついでに運気もチャージしておきましょう。

箱根神社を出たら、湖畔のサイクリングロードを走ります。
少しアップダウンはありますが、気持ちの良い空気の中を走るのは、「爽快!」の一言です。

北上していくと、芦ノ湖最大のレジャースポット、箱根園にたどり着きます。
箱根園からは、駒ケ岳に行くロープウェイもあります。

時間に余裕があれば、晴れた日には房総半島まで見渡せると言われる駒ケ岳まで、約7分間の空中散歩を楽しんでみるのも良いかもしれません。

湖畔プロムナードは快適なサイクリングロード

そして、箱根園を出たら、そのまま湖畔の遊歩道を北上します。

この遊歩道は、「湖畔プロムナード」と呼ばれ、箱根園と遊覧船の発着場所となる湖尻をつなぐ約3kmの歩行者及び自転車専用道路となっています。

これまでのサイクリングロードと違って一部未舗装の部分があるので、ロードバイクで行く場合にはちょっと注意が必要です。

コースの途中には、芦ノ湖のビューポイントはもちろん、箱根九頭龍の森の中にある、縁結びで有名な九頭龍神社といった見所もあるので、ぜひ立ち寄っておきたいところです。

なお、箱根九頭龍の森については、自転車での乗り入れはできず、自転車を停めて徒歩で散策することになるので注意が必要です。

未舗装路はちょっと…という方は、ほぼ並走している県道75号線を走ることになりますが、こちらはあまりおすすめしません。

それは、休日ともなると観光バスやレジャーの車で混雑したり、また遊歩道に比べてアップダウンも増えるからです。

一方、湖畔プロムナードの沿道には、県指定の天然記念物であるヒメシャラが群生しており、間近で紅葉なども楽しめるので、やはりここはプロムナードを選択した方がベターではないでしょうか。

そのまま遊歩道を進むと、芦ノ湖の北端、桃源台にたどり着きます。
ここが往路のゴールで、帰路は基本的にはこれまでのルートを逆にたどって戻ることになります。

桃源台からは、地獄めぐりで有名な大涌谷に向かって箱根ロープウェイが出ています。
大涌谷の迫力ある景色は、箱根観光のハイライトの一つとも言えるので、ぜひ訪れておきたいですね。

仙石原サイクリングロードで未舗装路にチャレンジ!

ここまで、芦ノ湖のサイクリングロードについてお伝えしました。

ですが、ここでもう一つ、「仙石原サイクリングロード」という道をご紹介しておきます。

この道は、芦ノ湖のサイクリングロードに比べればマイナーですが、芦ノ湖の湖尻水門と箱根峠をつなぐように設定されています。

片道約6kmで「サイクリングロード」と名付けられているものの、実はほぼ半分が未舗装路で「仙石原林道」と呼んだ方が正確かもしれません。

よって、もし、ロードバイクで芦ノ湖に来たついでに走ってみよう、というのであれば絶対におすすめしません。

ただし、道自体は車が走るのには狭く、歩行者や自転車もほとんどいないことから、のんびりと雄大な自然に囲まれて走ることができます。

ちょっと大変ですが、景色を独占できるのはマイナーな道の特権かもしれませんね。
MTBやグラベルロードのような悪路に強い自転車であれば、挑戦してみるのも楽しいかもしれません。

ですが、仙石原サイクリングロードと並走して、非常に整備されたゴルフ場内の道路が存在しているので注意が必要です。

ちょっと迷い込みやすいのですが、そちらは私道になるので、間違って入り込まないように、くれぐれもご注意ください。

輪行する際、芦ノ湖にバスでアクセスできる?

芦ノ湖に、公共交通機関で直接アクセスするのであれば、箱根湯本駅から箱根登山バス・伊豆箱根バスなどのバスを利用(時間については約40分程度)することになります。

「天下の険、箱根」と言われるように非常にきつい登りが続く区間なので、そこを避けて芦ノ湖に行きサイクリングを楽しみたい、という方もいるでしょう。

特に、ロードバイクではなく、フォールディングバイクなどで、もっとカジュアルにサイクリングロードを楽しみたいという方には、バスに乗せて行きたいというニーズも多いと思います。

バスに自転車を持ち込めるかどうかは、各バス会社の規定によりますが、一般的には他の乗客の迷惑にならないように、というのが大前提になります。

一例として、最も利用者が多いと考えられる、箱根登山バスの規約を確認してみました。

規約としては、「車内に持ち込み可能な手回り品として、0.25立方メートル(立方体に換算すると約63センチ四方。但し長さは2メートルまで)以内で、重さが30キロ以内のもの」とされています。

では、自転車の規定はどうでしょうか。

「サイクリングやスポーツ大会などに使用する自転車は、解体し専用の袋に収納したもの(または、折りたたみ式自転車においては折りたたんで専用の袋に収納したもの)であれば、持ち込むことができる」とあります。

この規定を読む限り、自転車は特例扱いで、輪行やフォールディングバイクの持ち込みは可能なようですね。

ただし、自転車の持ち込みは無料ではなく、有料手回り品扱いとなるので、手回り品1個につき乗車区間の小児片道運賃額が必要となります。

なお、「車内に持ち込める荷物であっても、車内混雑時には運転士の判断によりご遠慮いただく場合があります」という但し書きもあるとおり、状況によっては乗車できない場合もあるので要注意です。

ベストシーズンを狙って芦ノ湖サイクリング!

いかがでしたでしょうか。

ちなみに、芦ノ湖のサイクリングロードを走るのであれば、おすすめはやはり秋です。

高地とはいえ、夏はかなり気温が上昇しますし、冬場は路面の凍結が怖いです。

春も良いのですが、自転車ならば、やはり、からっとした空気で紅葉も見事な秋がベストシーズンでしょう。

ただし、秋は観光客も多く、マイカーや観光バス、ツーリングを楽しむオートバイも増え道路も混雑するので、くれぐれも安全運転で、景色を楽しみながらゆったりサイクリングすることをおすすめします。