mtbで行う競技の1つに、ダウンヒルがあります。
ダウンヒルは、山道に作られた急な斜面を高速で下る、最も危険で激しい過酷なレースです。
ここでは、ダウンヒルに挑戦してみたい方や、ダウンヒル初心者に向けて上手になるためのテクニックをご紹介していきます。
mtbで坂を下る競技、ダウンヒルって?
mtb(マウンテンバイク)はその名前の通り、山を走るために作られた自転車です。
mtbの競技は大きく分けて「クロスカントリー」と「ダウンヒル」があります。
どちらも山道を走る競技ではあるものの、全く質が異なります。
自転車競技の中でも最も激しいジャンルに分類され、危険とされるのが「ダウンヒル」です。
まずは、「ダウンヒル」について少しご紹介していきましょう。
「クロスカントリー」は長距離を走る競技ですが、「ダウンヒル」は急な斜面を一気に駆け下りる、危険を伴う競技です。
「ダウンヒル」競技に使用されるmtbは、一般的なmtbと作りが違い、特殊な構造です。
まず、サスペンションには油圧式もしくは空圧式のものを採用しています。
こうすることで、あらゆる路面を確実に走ることができます。
また、急斜面を一気に下る危険な競技ですから、ブレーキの制動力も非常に重要になります。
そのため、ブレーキもオートバイと同じ油圧ディスクブレーキを採用しています。
このように、「ダウンヒル」は自転車競技の中でも最も激しく、危険な競技であることは間違いありません。
始めるにあたり、注意点も踏まえながらしっかりとテクニックを覚えていきましょう。
mtbでダウンヒル!上手くなるテクニックのコツは?①
mtbで行うダウンヒルの上達を目指す方に、テクニックのコツをご紹介していきましょう。
まず、ダウンヒルを行う際、その恐怖から身体がこわばり固くなってしまう方も多いかと思います。
しかし、身体が固くこわばってしまっている状態では、mtbを上手くコントロールすることができません。
ダウンヒルをマスターするテクニックのコツは、無駄な力を抜いてリラックスすることです。
人間は、恐怖心を持つとどうしても身体が固くなってしまいがちですが、バーを固く握った状態では、クラッシュの危険性も増してしまいます。
しっかりと体勢を保ちながら、なるべくリラックスすることが、ダウンヒルを上達させるポイントになります。
リラックスするためには、息を吐くことを行ってみてください。
人間の身体は、息を吐くことで緊張がほぐれ、筋肉が動きやすくなると言われています。
また、ダウンヒルでは、様々な複数の作業を行い、考えながら斜面を下らなくてはなりません。
息を吐いて身体をリラックスさせ、良いライディングができるように調整してみましょう。
mtbでダウンヒル!上手くなるテクニックのコツは?②
続いて、ダウンヒルでのテクニックをお伝えしていきましょう。
mtbでのダウンヒルの最中、目線は足元ばかり見ていませんか?
ダウンヒルは予期せぬ障害物に出くわし、急なブレーキで流れを崩してしまうことがよくあります。
これは、きちんと前方を見ていないことが原因です。
ダウンヒルの最中の目線は、足元ではなくやや前方を見るようにしましょう。
前方をしっかりと見極め、自分が走るラインを考えながら走れば、突然の障害物を回避することができます。
結果、スピードを無駄にすることなく、スムーズに走ることができるのです。
また、重心を下げることもテクニックの1つです。
重心を下げるためには、シートポジションを自分に合う位置まで落としてみましょう。
急斜面を下る際には、サドルにお尻を乗せるのでなく、お尻を少し浮かせ、サドルにおへそがあたるような気持ちで重心を後方へ移動させます。
この乗車姿勢は、より低く後方の位置に重心が決まり、急な斜面の動きにも、より対応しやすくなります。
mtbのダウンヒル、コーナーでのテクニックとは
mtbでコーナーが苦手という方は多いはずです。
ここでは、ダウンヒルのコーナー時のテクニックをご紹介していきます。
コーナーなどで、重心を左右に移動させるときは、mtbを傾けてコントロールするのがポイントになります。
mtbなどの自転車は、傾けると自然と進行方向に曲がってしまうといった構造になっています。
ハンドルだけでコーナーを曲がろうとすると、mtbを傾けている状態よりも大回りで無駄なコーナリングとなってしまいます。
特に、ダウンヒルなどのスピードが出る競技の場合、大回りになるコーナリングは危険です。
また、ブレーキレバーを正しくセットすることもダウンヒルには非常に重要なことです。
自分に適切なブレーキレバーのセッティングは、ダウンヒルのテクニックにも大きく影響します。
多くの方はブレーキレバーを地面に向けてセットしていると思いますが、このセッティングだと、ダウンヒルの場合は姿勢を崩しやすくなります。
そこで、ブレーキレバーの位置を少しフラットな位置にセッティングしてみましょう。
こうすることで、ダウンヒル時の重心移動もコントロール性もより増すはずです。
ダウンヒルは常に危険と隣り合わせであること
mtbに限らず、自転車のコントロールの基本は、ブレーキ操作です。
特にダウンヒルの場合、急斜面、急な障害物などブレーキをかけるシーンもたくさんあります。
ブレーキ操作を正しくできない状態で山道を走るとなれば、前輪をロックさせたり、回転してしまったり、転んでしまうといったことが起こりやすくなります。
コーナーに入る際は、その前でしっかり減速し、曲がっている最中にブレーキを使わないのがポイントです。
しかし、コーナー中にスピードを落としたいときもありますよね。
その場合はフロントブレーキをかけず、リアブレーキを少し触るくらいのイメージで減速します。
また、ダウンヒルの最中で、スピードが出ている状態での急ブレーキが最も危険です。
その場合は、思いきり体重を後ろに移動しますが、この動作はやっているつもりでも、できていない方がたくさんいます。
このようなブレーキテクニックは、練習を重ねて習得できるものです。
ダウンヒルは、常に危険と隣り合わせの競技です。
正しい重心位置と、ブレーキ操作を身に付け、危険な状態に陥らないようにしましょう。
ダウンヒルにおすすめの装備品
最後に、mtbで行うダウンヒルの装備品の1つである、ヘルメットをご紹介していきます。
ダウンヒルに欠かせないアイテムの1つがフルフェイスのヘルメットですね。
先ほどは、ダウンヒルが上手くなるテクニックの1つとして、目線はやや前方とご紹介しました。
ですが、重いヘルメットでは、上下に大きく振れる路面の振動で、目線がブレ、しっかりと路面を捉えることができなくなってしまいます。
ですので、ダウンヒルを行う際は、ヘルメットの軽さも重視してみましょう。
おすすめは、DISSIDENTのヘルメットです。
このDISSIDENTのヘルメットは、サイズによっても異なりますが、1キロほどと軽量なものになっています。
顎のバックルは、よくあるボタン式ではなくマグネットタイプで、着脱が簡単にできることもうれしいポイントです。
軽いヘルメットは、常に前方の目線を確保することができるでしょう。
DISSIDENTのヘルメットなら、ダウンヒルに必要な安全性の他に、抜群の快適性も保証できます。
ダウンヒルに必要なテクニックを身につけて、上達を目指そう
mtbで行うダウンヒルは、危険と隣り合わせの競技です。
まずは、基本となるブレーキ操作からしっかりと習得し、上達させていきましょう。
危険な事故を起こさないためにも、無茶な走行はせず、予知しながら走行を行うことが大切です。