高校時代に、自転車通学をしていたという方は多いのではないでしょうか。
ですが自転車通学をするには、守るべき校則が多いです。
また、厳しい校則を設けたり、色々な指導をしている学校もあります。
それはなぜでしょうか?
高校生の自転車通学で校則が多い理由や厳しい理由、守るべき交通ルールなどを一緒に見ていきましょう。
高校生の自転車通学は、守るべき校則が多い!
高校生になったら、自転車通学をしたいという方もいますよね。
自転車通学をするには、家から学校までの距離が何km以上であるなどの理由も必要ですが、それ以外にも守るべき校則があります。
もちろん、地域や高校によって校則は違いますが、どういった例があるかをご紹介します。
まずは、通学で使う自転車の校則ですが、
・通学用自転車には、学校が認めた設備が備わっていること
・自転車に学校名などが入った登録ステッカーを貼ること
などが挙げられます。
また、厳しい高校では、自転車の色も決められていたりします。
その場合は、派手な色やデザインの自転車が禁止されていることが多く、中には、黒と白とグレー以外の色の自転車は禁止という学校もあります。
そして、学校が認めた設備としては、
・サイドスタンドの自転車ではないこと(倒れやすいため)
・前カゴと荷台がある自転車であること(後ろにも荷物が載せられる)
などがあり、これを満たした自転車しか通学用として認めない高校もあります。
高校生の自転車通学の校則!その理由は?
生徒の自転車通学に関する校則は、他にもあります。
中学生や高校生の自転車通学で一番問題になるのが、自転車の盗難被害です。
校外・校内問わず、盗難被害は多数発生しています。
そんな被害を未然に防ぐためには、先ほどのような対策(目立つ自転車に乗らないことなど)以外に、施錠も重要です。
そのため、「2か所以上の施錠が出来る自転車を通学用とする」などの校則を設けている学校もあります。
また、雨の日に安全に運転するには、雨具が必要です。
ご存知だとは思いますが、雨の日に傘を差して自転車を運転すると、道路交通法違反になります。
高校によっては、カッパを用意してから申請することを条件に、自転車通学を許可しているところもあります。
そして、自転車通学の際の運転ルールを書いた紙などを配り、道路交通法などを教えている高校も多いですが、より安全な自転車通学という観点で生徒に働きかける高校もあります。
そうした高校では、自転車運転の講習を行ったり、自転車の運転免許証などを発行して通学を許可しています。
このように校則は「自転車事故や盗難被害から生徒を守る」という理由で設けられています。
ですので自転車通学をする場合は、申請・許可の際に渡される紙を必ず確認し、しっかり守りましょう。
高校生の自転車通学!校則が厳しい理由は?
日本では、学校に通う生徒はその学校の管理下に置かれています。
そのため、その学校の生徒には、校則を守る義務があります。
学校の管理下に置かれるのは、窮屈に感じることもあると思いますが、とても重要です。
自転車通学の生徒が事故の被害者になり、ケガをした場合や、逆に加害者になり相手にケガをさせてしまったような場合には、基本的に学校が対処します。
ですので、学校は、自転車通学の生徒が被害者にも加害者にもならないようにする必要があるのです。
また、各都道府県の教育委員会や警察は各学校に対して、必ず通学規定を定めるように指示しています。
学校側はその指示に従って、通学規定(校則)を定めているのです。
自転車通学を許可されていない生徒が自転車で通学した際、先生から厳しく指導されるのは、校則違反の他に、安全上の理由もあるからです。
また、自転車通学の許可が出ていても、校則に反した自転車の改造をすれば、指導の対象になるでしょう。
さらに、自転車を買い替えた場合に手続きが必要な高校もあるので、注意しましょう。
学校としては、事故に遭わず安全に登下校してもらうことが一番大事なので、生徒が自転車通学する際の校則を厳しくしているのです。
どんな理由があれば、自転車通学の許可が下りるのか
ここまで、自転車通学で守るべき校則の多さ、それが厳しい理由をお伝えしましたが、そもそも、高校生が自転車通学をするには、学校が認める「正当な理由」が必要です。
では、どんな理由があれば、自転車通学することが許可されるのでしょうか。
多くの高校の場合、
・家から高校までの距離が一定以上ある(何km以上かは、地域の特性や高校の校則による)
・電車など自転車以外の交通の便がよくない
といった理由があれば、自転車での通学が許可されます。
ただ、高校によっても違いがあり、本来は自転車通学が出来ない距離でも「特別な理由」があれば許可される場合があります。
ここでの特別な理由としては、「部活動が遅くまであり帰宅が遅くなる」などといったことになるでしょう。
高校が、遅い時間に徒歩で下校するのは危険という判断をすれば、自転車通学が許可されることがあります。
ですが、許可されたからと言って、道路交通法違反になるような乗り方をしていたり、校則に反する自転車で通学すれば、許可が取り消されることがあります。
また、部活の理由で許可された場合、退部すると自転車通学の許可が取り消しになる高校もあるので、その点もしっかり確認しておきましょう。
自転車通学をしている高校生の自転車マナーを見直そう
高校生が自転車で通学することを、保護者はどう思っているのでしょうか。
あるアンケートによると、「自転車通学の交通マナーが良いと感じる」という保護者は1割ほどで、半数近くの保護者が「自転車通学の交通マナーが悪い」と感じています。
具体的に、どんなことが理由なのか見てみると、
・スマホで通話やメールをしながら自転車に乗っている高校生が多い
・いつも音楽を聴いて自転車に乗っているので、車の音が聞こえているのか心配
・わき見をしたり、運転に集中していない高校生がいる
・夜間、ライトをつけずに自転車に乗っている
・車道の右側を走ったり、後方を確認せずに前の自転車を追い越す自転車通学者がいる
・狭い道や下り坂でもスピードを出す高校生がいて危険
などの声が多く上がっています。
日本は狭い国なので自転車道のない通学路が多いなど、道路事情にも課題があります。
ですが、自転車を運転するなら、最低限の交通ルールは守らなくてはなりません。
特に、スマホを見ながらの運転は、前が見えずとても危険ですのでやめましょう。
また、危険を避けるためには、ライトやタイヤ、ブレーキなどを定期的に点検・整備することも重要です。
高校時代に自転車通学するメリット!
高校生が自転車通学する際の校則の多さや厳しさの理由、自転車通学の許可に必要な理由などをお伝えしてきました。
最後は、高校の3年間、自転車通学するメリットを挙げてみましょう。
まず、毎日の自転車通学で体を動かすようになれば、健康づくりに繋がります。
運動不足が少しでも解消されたり、以前より体力がついたりするのは、自転車通学の大きなメリットです。
高校生になると、部活動をしていない生徒も多くなりますし、部活に入っていても文化部だったりするとなかなか運動する機会がありません。
しかし、通学は毎日するので、そこで20分でも30分でも運動出来るのは貴重です。
また、徒歩通学するには重過ぎる荷物が毎日とても多いという高校もありますよね。
長い距離を重い荷物を持って歩くより、自転車の方が、多少は楽に通えます。
一度、丈夫で壊れにくい自転車(もちろん、校則違反にならないもの)を買えば、その後の交通費がかからないのも魅力的ですね。
自転車通学することで、交通ルールを守ることや、自転車の点検の重要性も学べるのではないでしょうか。
高校3年間を良い思い出にするためにも、校則や交通ルールを守って、楽しく安全に自転車に乗りましょう。
安全に自転車通学をして楽しい高校生活を送ろう!
今回は、高校生の自転車通学について、校則の多さや厳しさなどをお伝えしました。
自転車の色や設備まで校則で決められているのも、生徒の安全を守るという理由があってのことです。
事故や盗難被害を防ぐには、校則を守るだけでなく、道路交通法を守ったり、自転車の点検も重要です。
事故などに遭わず、楽しい高校生活を送れるよう、安全に自転車通学をして下さい。