もし最寄駅やオフィス、学校からの距離が2kmだったら、あなたはどうやって行きますか?
2kmはちょっと微妙な距離で、歩くとちょっと遠いからバスを使おうか、あるいは車やオートバイで行こうか、と考える人もいるかもしれません。
それぞれの交通手段で2kmに、実際に何分ぐらいかかるのか気になる方も多いでしょう。
実は、圧倒的に速いのは自転車です。
今回はその理由や、一般的に職場まで2km以上が対象となる通勤手当の話などもご紹介していきます。
自転車で2kmは何分?
自転車で2km走るのには、何分ぐらいかかるのでしょうか。
信号待ちなども含めて、おおむね10分程度をみておけばよいでしょう。
実は自転車の種別ではあまり差はつきません。
もちろん、ロードバイクならママチャリよりも圧倒的にスピードは出るのは事実ですが、街中では信号があるのでそのスピードを十分には活かせないのです。
むしろ街中ではミニベロや電動アシスト車の方が有利な点も多いのです。
ミニベロは出足が良いことからスタートダッシュでは有利ですし、小回り性能をフルに活用すればロードバイクでは、入りづらいような道でもためらいなく走行できます。
同じく電動アシスト車もスタート時は、モーターによる力強いアシストのおかげで、あなどれない加速をみせるからです。
もちろん長い直線が続くような場所では、ロードバイクが速いのは確かですが、ストップ&ゴーの多い街中ではロードバイクのポテンシャルをフルに発揮するのは困難でしょう。
不動産広告で2kmは徒歩25分
自転車なら10分で行ける2kmは、徒歩では何分ぐらいかかるのでしょうか。
マンションなどの広告で、よく「駅から徒歩10分」と書かれているのをみかけたこと、ありませんか。
あれを不動産用語で「徒歩所要時間」と呼び、あの距離は実際の道路距離をもとにして表示したものです。
そう言うと、「駅から徒歩10分と書いてあったけど実際に歩いたら15分かかった!詐欺じゃないか!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、一つからくりがあって信号待ちや踏切といった時間は含まれていません。
このため、徒歩10分と書かれていても実際には10分ではたどりつけないのです。
徒歩所要時間は算出基準が定められていて、徒歩1分=80mです。
この分速80mという基準は、健康な女性がハイヒールのサンダルを履いて実際に歩いた平均の分数を計測して決められたものです。
この基準でいけば2kmは、徒歩25分かかることになります。
ハイヒールでこの速さは結構な健脚のような気もしますが・・・。
信号待ちなども含めれば、おおよそ30〜35分といったところでしょうか。
バスや車、オートバイを使うと何分かかる?
2kmの距離ならバスを利用する方も多いでしょう。
では、バスを使った場合は、何分で行けるのか計算してみましょう。
バスの停留所は街中では一般的に250m~500mの間隔で設置されているようです。
単純計算すれば2kmは、おおむね4~5停留所ほどですね。
時間にすれば2kmは10分~15分程度になりますが、停留所に行くまでの時間やバスを待つ時間も考える必要があります。
さらにバスは交通状況に大きく左右されるのがネックになります。
特に渋滞に遭遇してしまうと、普段10分で行けるのに30分経ってもたどりつかないということもよくあります。
車の場合は停留所に止まる必要はない分速いですが、渋滞していれば同じです。
オートバイも車に比べれば良い方ですが、そのかわりにヘルメットやウェアなどを脱ぎ着する時間は自転車よりも余分に見ておく必要があります。
自転車は停めるのに何分かかる?
それでは、2kmでそれぞれの方法だと何分かかるかをご紹介しましたが、実際に自転車や車、オートバイは到着後のパーキングスペースのことも考えておく必要があります。
いくら早く到着しても停める場所がなかったり、また遠かったりすれば意味がありません。
最近は駅や大きなビル、その周辺には駐輪場や駐車場を完備しているところが多いのですが、停めやすさや停めた後の動線ということでは車よりも自転車の方が有利でしょう。
車ですと1回の場所で見つかれば良いですが、見つからなければ、10分以上かかることもあるでしょう。
さらに、心部では車の駐車料金が高いです。
その点、自転車なら2時間程度なら無料であったり、一日中停めておいても100円程度で済んでしまうようなところもあるので経済面でも有利でしょう。
さらに自転車なら早ければ2、3分程度で停めることもできるのではないでしょうか。
逆に厳しいのはオートバイで、特に大型のバイクは車に比べてもパーキングスペースが少ないのが実情です。
いくら早く目的地に到着したとしても、駐車場をさがして時間がかかっては意味がありませんからね。
ちなみに、国交省の資料では自転車について平均時速15km/h、駐輪(入出庫)にかかる時間を4分として計算しており、車の場合は平均時速17.5km/hで駐車に7分かかるものととして計算しています。
実際に自転車や車を利用した際の感覚としても、それほど差はないのではないかな、と感じるのですがいかがでしょうか。
自転車は速い、でも雨の日はどうする?
結論から言えば、たとえ2kmでも雨の日は自転車に乗るのは避けた方がベターでしょう。
もちろんバスなどでは何分かかるのか時間が読めないのは確かですが、短距離であっても自転車は雨だとスリップしやすく、また車からの視認性も落ちるので事故に会うリスクは高くなります。
また、レインウェアが必須で、脱ぎ着するのに何分か余計に時間も手間もかかりますし、雨の中を自転車で走った後にはメンテナンスが必要になることをこと考えれば自転車で行くメリットは正直薄いです。
誰にとっても雨の日に自転車に乗るのは気が進まないものです。
無理して雨の日に自転車に乗ってモチベーションを下げるぐらいならば乗らない方が良いです。
基本的には無理をせず、雨などコンディションの悪い日には公共交通機関などを利用することをおすすめします。
「いや、雨でも自転車に乗るのが本当の自転車乗りだ」という方もいらっしゃるとは思いますが、やはり安全第一ですので、無理は禁物です。
自転車通勤で2km以上なら通勤手当の対象に?
会社までの通勤距離が2kmという方もいらっしゃるでしょう。
会社までの何分でいけるのか計ってみたら、自転車が一番早いということで自転車で通勤される方も多いと思われます。
少し前のデータになりますが、通勤手当の支給対象距離について調査したところ、2km以上と回答した会社が圧倒的に多かったそうです(労務行政研究所調べ)。
また、2kmに自転車通勤に対する平均支給手当額は2089円となっています。
通勤手当は法律などで支払い義務が規定されているものではなく、各社の判断に任されていますが、基本的にはほとんどの会社で認められている手当の一つです。
もし、自転車通勤しているにもかかわらず、「公共交通機関を利用していないから、公共交通機関のように料金が計算できない」、と通勤手当の申請を行っていないなら一度会社の総務などに確認してみることをおすすめします。
ちなみに、この2kmが通勤手当支給の下限となっている会社などが多い理由ですが、マイカーや自転車を利用して通勤している人が非課税となる「1ヶ月あたりの限度額の表」が2km以上からとなっていることからきている模様です。
また、エコ意識の高まりを受けて、国土交通省が自動車通勤から自転車や公共交通機関の利用に切り替えることを積極的に推進する「エコ通勤優良事業所認証制度」が実施されています。
この取り組みにおいても自転車通勤が積極的に奨励されており、実際に各自治体や企業でも自転車通勤を奨励する例が増えているので注目していきたいところです。
2km以内なら自転車が一番速い!
これまで見てきたように、2km程度の距離であれば自転車が最速の手段となります。
電車以外の公共交通機関ではネックとなる渋滞の影響もないので確実に時間が読めるのが最大のメリットです。
その一方で、手軽さゆえに信号無視など交通ルールを守らない自転車も最近は目につきます。
それも本格的なロードバイクがそういった走行をしているのを街中で見て残念な気持ちになることも少なくありません。
事故を起こしてしまっては元も子もありません。
あせらなくても十分に速い自転車、気持ちに余裕をもって乗りたいものですね。
また、通勤通学にミニベロや電動アシスト車をおすすめしましたが、クロスバイクも街乗りに適しています。
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