心拍トレーニング、という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
長距離を走る時にしばしば利用される練習方法ですが、ロードバイクのトレーニングにもいいんです。
では、心拍トレーニングには欠かせない心拍計は、どんなものが使いやすいのでしょうか。
ガーミンの電池がいらない充電式、腕に巻くタイプの心拍計をご紹介します。
心拍計で心拍トレーニング!
ロードバイクの上達を目指すときに、心拍トレーニングは有効です。
心拍トレーニングというのは、運動中の心拍数を測る方法で、目的に合わせて運動の強度を調整するトレーニングのことです。
心拍数の能力は、人それぞれ違います。
つまり、自分の心拍数の能力を無視し、無理なトレーニングを行うと、身体が電池切れのような状態になってしまいます。
そのため、心拍数を知ることは、無理なトレーニングを防ぎ、効率よくトレーニングを行うことが出来るのです。
このトレーニングは、ロードレースのほかマラソンなど長距離を走る選手が活用している練習方法です。
こうした方法が活用され始めたのは、ポータブルタイプの心拍計で心拍数を測っていた1980年代です。
その効果が認められるようになった90年代に、一部のアスリートのトレーニングメニューに組み込まれるようになりました。
また、90年代の後半から2000年代のはじめにかけては、より多くのアスリートに使われるようになりました。
心拍トレーニングの普及に時間がかかった理由は、昔の機械が胸に巻くタイプで、心拍計の装着時にどうしても違和感を感じてしまったこともありますが、一番難しいのは心拍数をどうトレーニングに活かすかということでした。
レースのトレーニング中に、心拍数が分かったとしても、その心拍数をどう判断したらいいのかが分からなかったり、後から心拍数の上下を見直す、といったことも面倒に感じる方が多かったのです。
現在でも、素人がいきなりガーミンの心拍計をつかいこなそうと思っても心拍の基本的な知識がないと難しいですよね。
心拍計をつかった心拍トレーニングのメリット①
心拍トレーニングはどのようなメリットがあるのでしょうか。
まず、一つ目のメリットは、安全にトレーニング出来るということです。
その人の運動能力に合ったトレーニングが出来る、というのはとても重要なのです。
例えば、時速12km(5分で1kmのペース)で走るのは初心者ではかなりつらいですが、ある程度トレーニングを積んだベテランランナーであれば、難なくこなすことが出来るものです。
また、ペースが同じでも、人によって体のかかる負担はさまざまです。
しかし、心拍数という基準があれば、個人の運動能力に応じて無理なく、怠けすぎず、キツすぎず有効な範囲で負荷をかけ、練習することが出来るのです。
さらに、同じコースを同じ速さで走っても、その日の気温や体調によって心拍数は変化します。
もし心拍計を使わず、スピードだけ守りトレーニングしてしまうと、体調によっては限界のペースを超えてしまうこともあるのです。
ですから心拍数を見つつ、体が電池切れのような状態を起こさないよう走れば、より安全にトレーニング出来るでしょう。
ガーミンの心拍計は、表示も見やすいのでおすすめです。
心拍計をつかった心拍トレーニングのメリット②
心拍トレーニングのメリットの二つ目は、動能力の向上を数値で実感出来ることです。
トレーニングによって心肺能力が強くなると、低い心拍数でも同じスピードで走れるようになります。
楽に、加速出来るのを実感することで、練習のモチベーションもあがります。
さらに心拍数と速さの関係を理解すれば、大体のタイムを見積もれるようになります。
また、トレーニングの成果を具体的な数値で見ることが出来るので、客観性を身に着けることが出来ます。
胸に巻く心拍計のような電池で動くものだけではなく、最近は心拍計と連携出来るスマホアプリもあります。
心拍数の変動や、心拍ゾーンを音声を聞き、モニタリングしながらトレーニング出来るので、とても便利です。
また、トレーニングの経路と距離ごとのタイム、心拍数の変動の記録、管理機能もあり、いつでもトレーニング記録を見ることが出来ます。
心拍トレーニングを手軽にしてみたい、というビギナーには、とてもうれしいサービスです。
・「Runtastic for docomo」
NTTドコモが、2014年12月から開始したサービスです。
オーストリアの、Runtastic社が提供したスマホ向けのトレーニングサービスのうち、6種類の人気アプリと、アプリ内の30種類のトレーニングプラン、Runtasticゴールドサービスが月額350円(税別)で使い放題になるサービスです。
対応機種はAndroid4.0.4以上、iOS7.0以上のスマホ・タブレットで、NTTドコモ以外のキャリアのユーザーでも「docomo ID」を取得(無料)することでサービスを利用出来ます。
ですが、こうしたアプリより、ガーミンの心拍計がおすすめです。
ガーミンの胸ベルトタイプの心拍計の欠点!電池交換が面倒
ガーミンの心拍計は、腕時計型が主流になってますが、胸ベルトタイプも存在します。
このガーミンの胸に巻くタイプの心拍計でおなじみ、ハートレートセンサーは、胸につけることに違和感を感じない方にとっては十分なアイテムです。
ですが、こちらの商品に不満を感じている方は多いようです。
まず、装着するときに苦しく、冬はとくに冷たさを感じます。
肌に直接巻くようになっているため、その違和感は想像以上に大きいものです。
また、走っている最中にずり落ちてきたり、バンドの締め付けに耐えられなくなったり、断線しやすいという欠点もあります。
使っているうちに汗で汚れてしまい、洗濯したいと思っても洗濯機で使用出来ないタイプもあり、臭いも気になります。
さらには定期的な電池交換が必要ですが、これがまた大変で、ネジ穴が小さく、対応するドライバーを持っていない人も多いです。
しかも、ネジが固くはまっており、回しにくいのも欠点の1つです。
ちなみに、プレミアムハートレイトモニターの場合、リチウム電池CR2032を使いますが、コンビニなどには売っていない場合が多く、電気店に買いに行かなければいけないのも面倒です。
こうしたデメリットを考えるとやはりこれからは、腕時計タイプの心拍計の方がおすすめです。
ガーミンの心拍計が人気!腕時計型で電池はいらない
ロードバイクの心拍トレーニングに、ガーミンの心拍計をおすすめする理由は、いくつかあります。
まず、トレーニング中のリアルタイム心拍が分かりやすく表示され、見やすいことです。
腕時計型の心拍計なら、付けていても違和感がなく、心拍数の確認もすぐに出来ます。
また、自転車専用と決まっているわけではなく、他のランニングトレーニングにも対応出来ます。
そして何より大きいのが、同じガーミン製のサイコン(サイクルコンピューター)と連携するのが簡単だということです。
ガーミンのサイコンは少し高いですが、多機能で人気の商品です。
これをお持ちの方はもちろん、これから本格的にトレーニングするために、ゆくゆくはガーミンのサイコンを購入したいと考えている方にとっても、ガーミンの心拍計を買うメリットは大きいでしょう。
では、現行販売されているガーミンの心拍計をご紹介していきます。
・ガーミン vivosmart HR J
コンパクトでスタイリッシュな心拍計です。
電池ではなく、充電ケーブルで充電して使います。
もちろんガーミンのサイコンと同期させて、しっかり機能しますので、さまざまなライフログも取得することが出来るハイブリッドな一台です。
気になるのは心拍数の測定感覚が、やや大きいことです。
細かく、心拍数を管理したい方には、物足りないかもしれません。
電池交換不要!ガーミンの腕時計型の心拍計
vivosmart HR J同様、電池ではなく、充電して使うおすすめ心拍計をご紹介します。
・ガーミン vivoactive J HR
腕時計型の心拍計のデメリットの一つである、急激な心拍上昇の測定は難しいですが、vivosmartのように測定間隔が広いという、デメリットはありません。
液晶を使っているので、屋外でも視認しやすい点も重要です。
また、GPS搭載型でガーミンらしさを感じ取れますし、走行ルートのログを取るためにGPSウォッチで測定出来る点も評価が高いです。
スマホのGPSを使っている方には、とくにおすすめです。
他にも優れた機能があり、サイコンと連動しなくても、一台で間に合ってしまう高性能さが魅力ですが、少し高いのがデメリットといえるかもしれません。
・ガーミン ForeAthlete 235J
心拍センサーはvivoactive J HRと同じものを搭載します。
ですが、ForeAthlete 235Jは、よりサイクリングでのトレーニング使用に特化したタイプになっています。
どういうことかというと、先にトレーニングメニューをセットすることにより、距離・運動の強さ・トレーニング時間・心拍数などを計算しつくしたインターバルトレーニングメニューを設定することが出来るのです。
さらにVO2Max(最大酸素摂取量)を測ることが出来ますので、心拍トレーニングにもってこいの心拍計です。
欠点は、とても実用的かつ無骨なデザインになっているので、通勤時や普段使いでは使いづらいという点でしょうか。
心拍トレーニングにはガーミンの腕時計タイプの心拍計を
心拍トレーニングは、無理のないトレーニングが出来、自分の成長が客観的に分かるので、モチベーションアップに効果的です。
ガーミンの腕時計型の心拍計なら、電池いらずで多機能、付けていても違和感がなく、サイコンとの連動もスムーズで使いやすいですよ。
従来の胸に巻くタイプはデメリットも多く、これから心拍トレーニングをされる方は購入を検討してみてください。