自転車に乗る方が増えている中、スポーツバイクを購入するときに、「同じスポーツバイクでも、どんな違いがある?」と疑問に思う方もいるでしょう。
主にスポーツバイクといったら、クロスバイク、ロードバイク、mtbですね。
その中で、今回は全く用途が違う、ロードバイクとmtbの2つを主に違いを比べてみましう。
mtb、ロードバイク、クロスバイクそれぞれの特徴
まずは、初心者がスポーツバイクを購入する上で、それぞれの特徴を、簡単にご説明していきます。
○ロードバイクとは?
ロードバイクは、自転車の中でも最も速いスピードを出すことが出来る自転車です。
そのため、少ない力でも効率よくスピードを出すことが出来る上、長時間、長距離を走るのにも適している自転車です。
有名な、ツールドフランスなどの超長距離レースでプロの選手が使用しているのがこのタイプのスポーツバイクです。
○mtbとは?
mtbの自転車は、山道のために作られた自転車です。
そのため、他の自転車が走行出来ないような、悪路でもmtbなら走ることが出来ます。
山道を走る、トレイルコースでの荒れた林道などで、性能を発揮する自転車です。
○クロスバイクとは?
クロスバイクは、ロードバイクとmtbのちょうど中間の位置にあるスポーツバイクと言われています。
そもそも、ロードバイクとmtbは、対極の位置にあると言ってもいいほど、タイプの異なったスポーツバイクになります。
今回はロードバイクとmtbを主に、それぞれを比較しながら違いを見ていきましょう。
mtbとロードバイク違いの一つ、見た目
ロードバイクとmtbは、同じスポーツバイクながら、見た目も大きな違いがあります。
まず、それぞれのタイヤに注目してみてください。
ロードバイクのタイヤはスポーツバイクの中でも、最も細いタイヤです。
ロードバイクの多くは23Cの細いタイヤが一般的です。
対してmtbのタイヤを見てみると、太くてごつい、ロードバイクとは全く違う肉厚なタイヤを履いています。
先ほどもお話した通り、ロードバイクはレースなど、長距離を走るための自転車です。
細いタイヤは、設置面積を極限に減らし、速度低下を抑え込むためのものです。
一方、mtbは、山道などの舗装されていないような悪路を走れるよう設計された自転車です。
そのため、ごつくて分厚いタイヤは衝撃に強くなっています。
分厚いタイヤの表面は、グリップを保つための、ブロックパターンが施されています。
この太いタイヤとグリップのおかげで、あらゆる段差を乗り越えられるのです。
○ハンドルの違い
他にもロードバイクとmtbは大きな見た目の違いがあります。
それは、ハンドルです。
ロードバイクは、より速く走るために前傾姿勢の体勢で走行します。
こうすることで、空気抵抗を減らす効果があります。
そのため、ハンドルは、下にクルっと曲がったドロップハンドルが装備されています。
一方、マウンテンバイクは、フラットバーハンドルといって、まっすぐのハンドルです。
運転のしやすさで言ったらフラットハンドル、速く走るにはドロップハンドルです。
ロードバイクとmtbの違い、サスペンションの有無
次にご紹介するのが、mtbとロードバイクの違いの一つである、サスペンションの有無です。
ガタガタとした、山道を走行するmtbに、欠かせないのがサスペンションです。
このサスペンションは、路面からの衝撃を吸収し、車体を安定させると言った役割があります。
ただ、重量が増してしまうのがサスペンションのネックとも言えますが、mtbの衝撃吸収力は必須なものです。
mtbには、フロントだけでなく、リアサスペンションも備えたフルサスペンションモデルも多いです。
一方、ロードバイクは、速く走れるよう、より軽量を重視して作られています。
そのため、重量を増してしまうサスペンションは不必要なのです。
高価な素材として有名なのが、カーボンです。
フルカーボン仕様のロードバイクにもなると、20万円以上の高級モデルにもなってしまいますが、カーボン素材というものは、とても軽量で、サスペンションの役割同様、衝撃吸収を緩和してくれます。
そのため、長距離を乗るロードバイクでも、無理なく快適に走る事が出来ます。
ロードバイク・mtbの違い まとめ
ここまで、mtbとロードバイクを主に比較して違いを見てみました。
ロードバイクはスピードに特化した自転車であり、mtbは山道など荒れた悪路を走るのに優れている自転車と言えます。
○ロードバイクとmtbの違い まとめ
山道を下る、mtbはなんと言っても丈夫です。
太いタイヤは安定性があり、パンクにも強いです。
悪路でも、舗装された道路での街乗りも、難なくこなしてくれる自転車と言えます。
一方ロードバイクは、mtbと比べ、速く走ることに特化している自転車です。
mtbと比べて、重量は軽量です。
そのため、丈夫さでいったら、mtbには劣るでしょう。
mtbのように、荒れた悪路、山道は、ロードバイクで走る事は出来ません。
しかし、何と言っても、ロードバイクの魅力はスピードです。
どこまでもスムーズな走りは、大きな魅力でもあります。
ここまでのお話で、もうお分かりかと思いますが、マウンテンバイクは山道、ロードバイクは舗装路を走るスポーツバイクということです。
違いが分かると、楽しみ方や用途で決めやすい
スポーツバイクを購入するとき、あなたが重視することはなんでしょうか。
自転車を選ぶとき、見た目のルックスって非常に大切ですよね。
気に入った自転車でなければ、乗る気になりませんから。
見た目を優先してスポーツバイクを選ぶことは、決して悪い事ではありません。
また、mtb、ロードバイクの違いを見るように、スポーツバイクはそれぞれ適している走り方、用途というものがあります。
自分がどういった理由で、スポーツバイクを楽しみたいのか、どんな用途で使用したいのか、明確になれば、よりスポーツバイク購入後の失敗は減ると思います。
山道を楽しみたいなら、mtb。
舗装路をより快適に走りたいなら、ロードバイクがおすすめです。
スポーツバイクは高価なものですから、誰でも失敗したくないはずです。
自分の用途も視野に入れ、購入の決め手の一つとして考えましょう。
実際、購入するときネットなどの画面上ではイメージが湧きにくいですよね。
そういった場合、お店で試乗してみることがおすすめです。
ぜひ、気に入った一台を探してみてください。
ロードバイクもmtbもメンテナンスは欠かせない
大きな違いがあるmtbとロードバイクですが、どちらも同じ自転車です。
最後に、点検やメンテナンスが必要になるということを、忘れないでおきましょう。
ご存じの方も多いかと思いますが、自転車はあらゆるパーツが消耗品になります。
特にスポーツバイクは、ママチャリなどと比べると、使用頻度が違いますよね。
長距離を早いスピードで走る、ロードバイクや、山道などの荒れた路面を走るmtbは、より安全に走れるよう、点検は絶対に必要なものです。
せっかくスポーツバイクを楽しんでいる最中、途中でトラブルが起きてしまい、断念せざるをえなければならなくなった場合、非常に残念な気持ちになるでしょう。
トラブルだけで済めばいいですが、もしメンテナンスを怠ったばっかりに、事故になってしまったら自分の身の危険性だって考えられます。
メンテナンスフリーの自転車なんて存在しません。
メンテナンスを行わないということは、安全性に欠けるだけでなく、走行性能にも影響を及ぼし、故障にも繋がってしまうのです。
特にブレーキ周りの点検は、命に関わることもあるので、日ごろのメンテナンスを欠かせないようにしましょう。
mtb、ロードバイクを選ぶときは、用途で決めよう
今回は、ロードバイクとmtbを比較してそれぞれの違いをご紹介しました。
スポーツバイクにはそれぞれ、本領を発揮する場所が異なります。
そのため、自分が自転車をどう楽しみたいか、どう使いたいか、そのような事を明確にしておくと、スポーツバイクをより選択しやすくなるでしょう。