輪行に便利だったヤマト便!時間指定と再配達はできるのか

輪行の時にヤマト便を利用していた方は多いと思いますが、2017年に規格と値段が変更になり、送るのが難しくなってしまいましたね。

それまでは他の輪行方法と比べても安く、安心して送ることができただけに、非常に残念です。

そんなヤマト便ですが、時間指定と再配達はできるのでしょうか?

ヤマト便の規格改定!輪行での利用は難しい

時間指定と再配達について書く前に、ヤマト便の規格改定について詳しくご説明します。

ヤマト便をこの先、輪行目的で利用することはできるでしょうか。

輪行にはヤマト便、サイクリングヤマト便が安くて便利でしたが、今回の規格改定でヤマト便、サイクリングヤマト便の荷物のサイズが変わりました。

ヤマト便は、送ることができるサイズが最大、3辺合計200cmになりました。
自転車をこのサイズ以下で梱包することは難しく、ヤマト便で輪行をする方は少なくなるでしょう。

また、”JCA会員”のサービスであるサイクリングヤマト便も、最大サイズ3辺合計203cmまでとなりました。

サイクリングヤマト便の最長辺も170cmまでとされ、上下逆さまにできないなど制限がある場合は横幅は100cmまでという輪行にとっては厳しい制限もあるようです。

さらに、自転車一台当たりの重さが今までは上限なしでしたが、30kgまでと決められました。

このサイズ内であれば、ハードケースや段ボールを使用することもできますが、今まで使っていた輪行袋の買い替えが必要になるかもしれません。

また、料金体系も変わり少し値上げされていますので、利用される方はヤマト運輸のホームページでチェックしてみてください。

ヤマト便のサイズ制限!輪行におすすめな他の方法

今回の規格改定で輪行の定番として人気の高い「OS-500」は利用できなくなります。
「OS-500」はクッション性に優れていて、安心して自転車を入れることができていたので残念ですね。

また、サイクリングヤマト便の上限サイズ、3辺合計203cmを下回る輪行袋は少ないですが、ないわけではありません。

例えば、「ACORバイクサポーターPRO」などがありますが、サイズ的にはギリギリです。
どうしても輪行の予算を押さえたい方は、小さい輪行袋を探してみるのもいいかもしれません。

サイズの大きな輪行袋、例えば「OS-500」で輪行をしたい場合はヤマトのサービスだと、「らくらく家財宅急便」が利用できますが、お値段は跳ね上がります。

引っ越しの荷物として扱われるのですから仕方ありません。

他の方法としては、シクロエクスプレスやカンガルー自転車輸送便で自転車を送ることができます。
「らくらく家財宅急便」よりは安く送れるので、こちらを活用してみてください。

・シクロエクスプレス

「佐川急便」と「コーワ株式会社」が提供している自転車専用宅配サービスです。

基本的に専用のダンボールで送りますが、それ以外でも、3辺合計240cm以内の段ボールやハードケースなら使えます。

ただし、布製の輪行袋は使用できません。

インターネットで申し込むことも可能で、クレジット決済ができます。
大まかな時間指定も可能で、留守だった場合は佐川急便で再配達も受け付けています。

・カンガルー自転車輸送便 / カンガルー自転車イベント便

西濃運輸が行っている自転車専用宅配サービスになります。
時間指定は行っていません。

こちらも専用ケースで送りますが、それ以外でも、3辺合計280cm以内、重さ30kg以内の段ボール、ハードケースなら利用できます。

布製のものは利用できないこと、インターネットで申し込み、クレジット決済ができることはシクロエクスプレスと同じですね。

また自転車イベント便の場合ですが、大会の会場のブースで引取ってもらえるので便利です。

再配達も受け付けています。

ヤマト便で時間指定って?再配達がドライバーの負担に

ヤマト便やサイクリングヤマト便は、時間指定はできるのでしょうか。

結論から言うと、残念ですができません。

時間指定ができるのは、宅急便のみになります。

なぜ、ヤマト便は時間指定サービスを行っていないのでしょうか。
ここからは、規格変更の理由とも関係があるお話になります。

つまり、ヤマト便のドライバーの負担が大きすぎる現状を変えていこうということです。

規格改定前は、ヤマト便のドライバーは一人で、小さい荷物も大きい荷物も、軽い荷物も重たい荷物も配達しなければいけませんでした。

配達は、配達する順番にトラックに積んでいくので、不在で再配達しなければいけないと、荷台の奥と手前の荷物の入れ替え作業を行うことが多いです。

大きい荷物は荷台の場所をとり、入れ替え作業も大変です。
そうしている間に、不在だった家の後に配達予定の家の時間指定がどんどんズレこんでしまいます。

また、家のすぐ前にトラックを停められるとは限らず、配達に時間もかかります。
もし、時間指定をすると荷物の管理が複雑になり、ドライバーの負担は大きくなってしまいます。

また、通販の荷物を届けていた際に、玄関前に置かれては困るからという理由で、夕方以降や土日祝日の配達が集中したときがありました。

あまりに件数が多く、荷物も大型のものが多かったため、営業所の中が通販の荷物でいっぱいになり、通常業務に支障が出てしまったようです。

留守のため再配達することも多く、ドライバーは時間に追われていますので、細かい時間指定ができないのは仕方のないことなのかもしれません。

再配達を減らす!「クロネコメンバーズ」に入ろう

値上げや規格の改定などヤマト便のマイナス面にのみ焦点を当てて記事を書いてきましたが、ユーザーのためにさまざまな前向きな取り組みも行っていることも忘れてはいけません。

これはヤマトの宅急便のサービスですが、荷物を受け取ることができる曜日と時間を前もって設定しておくことができるようになりました。

「クロネコメンバーズ」向けに提供されている「Myカレンダーサービス」です。
「Myカレンダーサービス」は、2016年8月から提供されていますがご存じない方も多いのではないでしょうか。

「クロネコメンバーズ」になるには、LINEで「ヤマト運輸」(クロネコヤマト)と友だちになり、クロネコメンバーズに登録することが必要ですが、手続きは簡単ですので後でご説明します。

この「Myカレンダーサービス」で、指定した時間が急に都合が悪くなっても、荷物のお届け通知が来る「お届け予定eメール」、「LINEとの連携」を利用すれば、受取日時の変更などが簡単にでき、再配達を利用せずに済みます。

便利なサービスを増やしていく試みをしているのですね。

ただ、現状では課題もあります。

荷物を依頼しても「LINE」からも「お届け予定eメール」のどちらからも通知が届かないことがあるようなのです。

また、時間指定通りに届かないということもあります。
ですが、始まったばかりのサービスですから、これからもっと使いやすくなることに期待しましょう。

宅急便をよく使われる方はドライバーの負担になる再配達を頼む前に、「Myカレンダー」や「LINE連携」などの利用を考えてみてください。

LINEで簡単時間指定!クロネコメンバーズのサービス

クロネコメンバーズに加入するとサイクリングヤマト便も利用でき、年会費などもかかりませんのでぜひ登録してみましょう。

スマホをお持ちの方は、LINEで「ヤマト運輸」(クロネコヤマト)と友だちになり、クロネコメンバーズに登録することができます。

では登録方法です。

LINEを開き、「公式アカウント」を選択してください。
「ヤマト」を検索すると「ヤマト運輸」が出てくるので「友だちに追加」します。

そして「認証」画面で「同意する」を選びます。

そのあとヤマト運輸とのトーク画面で、画面の下に大きく出てくる「連携・新規登録はこちら」の部分をタップしてください。

ここでクロネコメンバーズのIDがある人は入力し、IDを持っていない人は新規登録が必要です。

登録を済ませれば、宅急便の利用の際にLINEのトークに不在連絡が届きますし、トーク画面から再配達の依頼も行えます。

実際に配達を利用すると、宅急便お届けのお知らせという題でメッセージが届きます。
商品名、伝票番号、お届け予定日時が書かれており、間違いがなければ受取日時を変更するをタップします。

そうするとヤマト運輸が話しかけてきますので、必要な情報を答えていけば、お届け日や日時変更をすることができます。

トークだけなので分かりやすく、本当にあっという間に終わります。
今後このようなサービスを使いこなせれば、伝票上の時間指定だけを頼りにするより便利ですね。

宅急便の再配達、時間指定枠が変わる

再配達を減らすために便利な機能としてクロネコメンバーズをご紹介しましたが、今後LINEで宅急便の送り状を作成し、コンビニでプリントできるサービスも計画されているようです。

また、期間限定ではありましたが、公式アカウントを友だち登録した人に無料で提供されたヤマト便のラインスタンプも、クロネコがとてもかわいく話題になりました。

若者が利用したくなるようなこうした企画が今後も増えていくといいですね。

では、最後にクロネコヤマトの他の変更点についても少し触れておきましょう。

2017年4月から、宅急便の再配達が変わりました。
当日の再配達の場合、締め切り時刻が一時間早くなったのです。

変更前までは20時まででしたが、変更後は19時になりました。
また、配達時間の時間指定枠についても変更がありました。

『12時から14時』の枠は利用者が少ないため受付を廃止し、『20時から21時』の時間帯指定も廃止され、その代わりに『19時から21時』の時間帯指定が新設されました。

ネットで買い物をしてヤマトを利用される方は、覚えておくといいかもしれません。

身近なクロネコヤマトの変更点について知ろう

ヤマト便やサイクリングヤマト便のサイズ制限が決められ、輪行に使いづらくなってしまいましたね。

値段が安いだけに残念です。

これからも輪行にヤマトを使いたい方は、小さい輪行袋を探してみてください。

また、時間指定は宅急便ではできますが、荷物が大きい場合はできませんので注意しましょう。

不在で再配達を依頼するとドライバーの負担も大きくなり、さらに値上がりしてしまう可能性もあります。

クロネコメンバーズの「Myカレンダーサービス」などを利用すると簡単に日時変更ができますのでおすすめです。