自転車で骨折する確率は高い!?手術でボルト入れることも!

自転車は誰でも乗れる、手軽な乗り物ですよね。

最近では、スポーツバイクを趣味として乗られる方も増えてきました。

しかし、自転車での落車リスクは意外にも高く、骨折の確率も高いってご存知でしょうか?

今回は、自転車での事故のリスクと、骨折した場合の治療法や、ボルト手術の内容などをご紹介していきます。

自転車で、骨折する確率が高いって本当!?

自転車といえば、比較的安全な乗り物だと思っている方が多いのではないでしょうか。
しかし、自転車から落車する確率は、1年間で約36.36%もあると言われています。

そして、落車すると25%の確率で骨折すると言われています。
自転車に乗っている人の、10人に1人は骨折する割合になります。

それでは、どういった時に落車するのでしょう。

・雨天時や砂利道など路面が滑りやすくなっていた時
・停車しようとして車体を足で支えられなかった時(立ちゴケ)
・道路に落ちていた物やマンホールの上や踏切のレールなどにハンドルを取られた時

このようなときが多いようです。

次いで多かった原因は、
・急な飛び出しを避けようとしてバランスをくずした時
・考え事をしていて前方不注意だった時

という原因が挙げられます。

歩道と車道の段差で滑ったり、タイヤが側溝にはまってしまうことは多くの人が経験していることではないでしょうか。
また、後ろを向いて友達と話していて、前方の障害物に衝突すると言った経験をしている方もいるのではないでしょうか。

落車して運が悪いと、骨折してボルトを入れるような大手術をしなければならない場合も出てきます。
自転車に乗る方は、最新の注意をして乗った方が良いでしょう。

自転車で骨折しやすい場所は、鎖骨!?

自転車で骨折するのは、足や腕ではなく鎖骨骨折が多いという話を耳にします。

急に落車すると、受け身の態勢が取れず、重い頭の方から倒れてしまうから鎖骨をぶつけることが多いのです。そのため、まずは頭部を守ることを考え、ヘルメットは必ず着用した方が良いです。

しかし、ヘルメットを装着していても鎖骨を守るプロテクターはそうそう無いです。
そのため、受け身が取れなくて鎖骨をぶつけるとモロにダメージを負うわけです。

もし、鎖骨を骨折したら、自然に治るのを待つ方法と、ボルトやワイヤーを使った手術を行う方法があります。
仕事を休めない場合や運動選手では、早く復帰出来る後者を選ぶ人が多いです。

さらにプロの選手でも鎖骨を折っている選手が多くいます。
一般の方は、転び方なども特に勉強していませんので、より安全に自転車に乗る必要があります。

落車してからしばらく激痛が続いたり、患部を動かせない状態であったり、腫れが酷い場合は、骨折している可能性があります。
患部を冷やして必ず病院を受診するようにしてください。

鎖骨を骨折した時の、治療法は?

まず、病院で診療してもらうこと前提になりますが、鎖骨を骨折して自然に治るのを待つ方法では、三角巾や鎖骨バンドで体を固定し骨がくっつくのを待ちます。
三角巾は、負傷箇所の止血や固定するのに用いられ、正方形の布を三角に折って使用します。

鎖骨バンドには、前止めバンドと後ろ止めバンドがあり、胸を張るような姿勢を取れるように補助してくれます。

注意点として、鎖骨の下の神経を圧迫すると、腕がしびれてしまうので、強く締めすぎないようにしなくてはいけません。

鎖骨は折れやすく、治りも早いと言われていますが、実際には痛みが取れるまでに2~3週間もかかってしまうので、まずは痛みとの闘いです。
さらに痛みが取れても更に普通に体を動かせるようになるまで、2ヶ月くらいかかってしまいます。

治す時のポイントは、寝る時にバスタオルなどを丸め、背中に縦にして置くことです。
なるべく胸を張った姿勢のままの方が、骨が綺麗にくっつくと言われています。

1日目は痛くてあまり眠れないかもしれませんが、気付かない間に寝ていることが多いものです。

手術で体の中にボルトを入れたくないという方は、この自然治癒方法を取ることになります。

鎖骨骨折でボルトを使った手術方法とは

鎖骨骨折でボルトを使った手術では、3~7日程入院しなければなりません。

手術するメリットは、ボルトで骨を固定するため、可動範囲が広がり職場復帰や運動復帰が早く出来ることです。

この手段は、復帰のためだけでなく、どうしても手術をしなければならない時もあります。

小骨片が複数ある場合や、骨折部が転位していたり開放骨折の場合、神経や血管を損傷している場合、鎖骨と肩甲骨の両方を骨折している場合などです。

開放骨折とは、皮膚を破って骨が突き出している骨折のことで、強い衝撃を受けると開放骨折になり、大出血や感染症の恐れもあります。

また、骨折した人の年齢や健康状態も考慮して、手術の方法や種類が変わってくるそうです。
自然治癒でも手術でも、骨が完全につく期間はそんなに変わらないそうですが、それぞれの生活に合った方法を選ぶことになるでしょう。

手術の場合はどうしても、傷跡が残ってしまいます。
女性などは特に首周りの開いた服を着ることも多く、気になるところですが、あまり目立たない縫合方法を行ってくれる場所もあるという話も聞きます。

手術後のボルトは抜いたほうがいいの?

鎖骨骨折して保存治療で治りが悪い場合や、早く治療を行う場合に、折れてしまった骨を繋ぎ合わせるためボルトを使用します。

体内に入れたボルトは、きちんと骨がくっつく半年から1年後に再手術をして取り出すことが多いです。
チタン製のボルトは安全なので入れたままでも大丈夫だと考えられていますが、若い人や取り出しやすい場所であれば、取り出すことが殆どです。

皮膚に近い位置にボルトがあると痛みの原因になることがあるので、抜いて快適に過ごした方が良いでしょう。いくら安全と言っても、体の中に異物が残るのは何かしらの不具合が起こるとも限りません。

しかし、高齢であれば、再手術のリスクを考えて、ボルトを体に入れたままが良いと判断されることもあります。

あとは、医者の判断に任せるところが多いですが、ボルトを取り除くことが出来るのであれば、取り除くことをおすすめします。

入れたボルトを抜くときの手術は?入院はするの?

ボルトを体内から取り出す手術のことを、抜釘手術と言います。

手術時間は約10分程ですが、ネジ山が破損していたりすると1・2時間かかることも稀にあるようです。
ネジの周りの骨をドリルで削り、ネジを取り出さなくてはなりません。

また、長期間ボルトを体内に入れたままにしていると、肉や骨がボルトにくっついてしまい、抜釘手術が大変になります。

そのため、骨折手術から1年以内に、再手術を行うのが理想です。
ボルトを取り出した後も、感染症などの心配は残りますので、1泊~3泊は入院して安静にし、経過を見てもらいます。

気になるのは、骨折して手術になる場合の費用ですが、健康保険に加入していれば、高額医療費制度を使えば3~8万円位です。
退院の時には30~80万円支払わないといけませんが、高額医療費制度の申請を行うと、数ヵ月後に戻ってきます。

また、先に健康保険組合に申請しておくと、高額医療費制度を利用した後の金額を支払えば良いカードを発行してもらえて、自己負担が軽減されます。

さらに自転車の保険にも加入しておくことで、さらに負担が減り、安心して手術してもらうことができます。

しかし、そもそも落車してこのような骨折などをしないよう、携帯電話や傘の使用は止めて、できる限り安全に乗るように心がけましょう。

自転車での落車には、十分気をつけよう

自転車で、骨折の確率が高いって意外だと思った方も多いのではないでしょうか。

自転車での、事故を起こさないためにも、安全な運転を心がけましょう。

もちろん、自転車に乗るときは、ヘルメットは着用してくださいね。