マウンテンバイクは、山、林道を走るための自転車です。
林道は道路と違い、道が舗装されていません。
そのため、いろいろな危険性が考えられます。
林道を走る前に事前準備はしっかりとしておきましょう!
今回は、初心者向け、林道を走る際の注意点と、準備についてご紹介していきます。
マウンテンバイクで林道を走るときの、準備は?①
初めに、マウンテンバイクで林道を走る可能性のある方は、必要な物を覚えておきましょう。
林道は狭いですし、道が悪いこともあります。
また、JAFやレッカー車も入って来れないよな道になっていることもあります。
さらに、電波が届かない場所だったら、誰かに連絡する事すら困難です。
このようなことが起こりうるので何かあっても自己責任だという事を肝に命じましょう。
もし、たまたま林道を走る事になった時、何の知識も用意してなかったら、楽しむことができずに危機感を感じるだけです。
それでは、用意しなければいけない物をご説明していきます。
●水分
身体の水分が減ると、あっという間にパフォーマンスは低下し、楽しめません。
そのため、ハイドレーションパックを用意します。
ハイドレーションシステムとは、適量(2~3リットル)の水を運べる装備の事です。
手を使わずにバルブを咥えて水を飲めます。
●タイヤレバー
パンクした時に、素早く修理するために必要な物だからです。
短時間で修理できれば、一緒に走る仲間を長い時間待たせずに済みます。
●インナーチューブ
インナーチューブトレイルでのタイヤのパンクで、インナーチューブを持参していなければ、チューブを借りるしかありません。
しかし、仲間からチューブを借りられなかった場合、ライドはその時点で終了になります。
マウンテンバイクで林道を走るときの、準備は?②
林道の走行時に必要なものは、まだ他にもあります。
●ミニポンプ
軽量でコンパクトなのがベストです。
何故なら、ハイドレーションパックやバックパックの端っこにしまうことができるからです。
ミニポンプは見かけに寄らず、すごいパワーで、マウンテンバイクのタイヤに一気に空気を注入出来ます。
ただし、マウンテンバイクの空気圧は、65psiぐらいあるため、ロードバイクのミニポットより、少し大きめです。
自分に丁度良い大きさのミニポンプを探しましょう。
●マルチツール
林道で機械的なトラブルが起きた時に必要になります。
直せない場合、最悪走れなくなります。
大きさがさまざまな6角レンチが入っていますので、コンポーネントを修理したり、調整したりすることができる便利な道具です。
●応急処置セット
オフロードや林道を走る時は、擦り傷、切り傷などを作る可能性があります。
そんな時のために、応急処置セットを用意しましょう。
怪我するかもしれないというスリリングさがマウンテンバイクの醍醐味ともいえますが、林道の中で、大怪我をしないとも限りません。
●身分証明、財布
もしもの時に、身分証があれば、名前や住所の身元確認ができます。
病院や救急車のお世話にならなければいけない時にも、役立ちます。
●栄養補充食品
ライティングは楽しいものですが、結構体力を消耗させます。
消耗した体力を回復するには、栄養補助食品が便利です。
栄養補助食品はバックパックに携帯しておくことができます。
手軽に、走りながら栄養を補いましょう。
マウンテンバイクで林道を走るときの、必要な装備は?
林道を走行する上で必要になるものは、わかったかと思います。
それでは、装備はどうすれば良いのでしょうか。
林道を走行する時の装備をご説明していきます。
林道は、道が悪いことがありますので、マウンテンバイクで走ってる時に、転倒したりするかも可能性があります。
そのため、必要な服装選びを怠らないで下さい。
●ヘルメット、グローブ、お尻パット
転倒した時に、この3つを着けてるのと着けてないのでは、怪我の大きさが違ってきます。
ヘルメットを選ぶ時の注意ですが、自分の頭にフィットする物を選びましょう。
一昔前だと、日本製が無かったため、輸入品ばかりで、日本人の頭に合わないのばかりでした。
しかし、今は日本人の頭に合ったJIS規格品もありますので、しっかり選んで下さい。
カッコいいデザインを選びたくなるでしょうが、基本は自分の頭の形に合うか合わないかです。
また、グローブは、転倒時に手を着くことがありますが、そのときに怪我の予防になります。
お尻部分にパットが入ってるサイクリングショーツを着けてると、お尻の痛みが軽減します。
●ウェア
ウェアも、トレイルライド専用なんてのもありますが、特に専用でなくても構いません。
基本は肌の露出が少く、動きやすい機能性の良いもので大丈夫です。
●ボトム
ボトムは、丈が長過ぎないようにして下さい。
裾がチェーンに巻き込まれたら危険です。
巻き込まれやすそうなら、マジックテープ付きのバンドで留めるとグッドです。
ジーンズは怪我防止には優れてますが、機能性が悪いです。
タイトやストレッチ性のない物だと、膝を動かしにくくなるため、疲れやすくなるので気をつけましょう。
林道などの山道を走るときは、最低限のマナーを守ろう!
山道など走る時にも、マナーは守りましょう。
山登りを楽しむハイカーと乗り物を持ち込んで走るマウンテンバイカーとの間で、トラブルが多発しています。
また、一部の山道や林道には、自転車の持ち込みが禁止されてる場所もあるので注意しましょう。
何故禁止の場所があるのかというと、最近の山登りブームとマウンテンバイクブームにより、山でのマナーを知らないもの同士がトラブルになった事が原因となっています。
また、マウンテンバイカーと車による接触事故やニアミス、本来の目的とは違う行動による事故などの無謀な行為をするバイカーの責任もあります。
このままだと、山道や林道へのマウンテンバイクの使用が禁止されてしまうかもしれません。
山には山の、ハイカーにはハイカーのマウンテンバイカーにはマウンテンバイカーのルールがあるはずです。
互いに山を愛し、山路や林道に入っているのだから、トラブルにならないように最低限のマナーを守りましょう。
ハイカーもバイカーも山を愛する気持ちがあるなら、山を愛する者同士で、注意や啓蒙する勇気を持ちましょう。
自分勝手な振る舞いをしていると、いつかペナルティになります。
二度と山道や林道で走れないなんて事になるかもしれないという認識を持って、マナーを守るように努めましょう。
マウンテンバイクで、林道を走るときのルールは?
それでは、マウンテンバイカーが山道、林道で守るべきルールについてご説明していきましょう。
1.ハイカーに道を譲る。
マウンテンバイカーよりハイカーが優先です。
マウンテンバイカーは、ハイカーに出会ったら、自転車を停止させ、降ります。
ハイカーを先に行かせましょう。
追い抜かす場合は、ハイカーとの距離を充分確認して降りて下さい。
そして、ハイカーに言葉をかけてから、追い抜いて下さい。
自転車に乗ったまま、声をかけてはいけません。
ハイカーが驚いてしまい、怪我でもしたら大変です。
2.スピードはあまり出さない。
ハイカーとの接触事故は大変危険です。
また、林道には、マウンテンバイクだけでなく、車やオフロードバイクも走るので、充分注意をして走りましょう。
3.痕跡を残さないように。
なるべく、ブレーキやホイールロック、ドリフトなどの痕は残さないようにしましょう。
山道などに痕跡があると、雨などが降った時に地表を侵食してしまい、地表を削り取ってしまいます。
また、雨天後の柔らかい土には、轍を残してしまう可能性があるので、気をつけて下さい。
ゴミのポイ捨てなどはもってのほかです。
自分で山に持ち込んだものは、必ず持ち帰りましょう。
ゴミを回収にくる業者や人はいません。
ゴミを持ち帰るのは、当たり前のルールです。
再び山を訪れた時や、山を愛する人がやって来た時には、ゴミや荒れた道ではなく自然で美しい山であって欲しいと思うはずです。
マウンテンバイクで林道を走る前に、コース確認はしっかりと行おう
林道を走る時は、コースの計画を綿密にして下さい。
林道を走るという事は、体力勝負です。
迷ったり、無駄な事に体力を使い消耗してしまわないようにしなければいけません。
林道を探索するのは、誰にでもできます。
もし、体力が無ければ途端にへばってしまい、自転車を押して進むことになるので、楽しむどころではなくなってしまいます。
年齢と体力にも相談ですが、マウンテンバイクは機動性には優れているのですが、林道のような道では、その機動性も発揮する場所があまりありません。
とにかく体力勝負なのです。
オフロードバイクのように、寄り道をしたり、発見した知らない道を走ったりして、何本もの林道を乗り切る事は、難しいでしょう。
峰超えなどの長い道のりを探索する気なら、ちゃんとした計画を立てないと大変な事になります。
林道を出る前に日が暮れたら、最悪な状況になります。
また、気象にも気をつけないといけません。
途中で雨に降られたりしたら、撤退も退去もすぐにはできないので、どうにもなりません。
そのため、林道探索に行くなら、確実に雨が降らない日を選択して下さい。
また、真夏の暑い日は、マウンテンバイクの方がオフロードバイクよりも過酷です。
ショートコースならいざ知らず、下手すると熱中症になったりするので、水分や栄養補給できる物を用意しておきましょう。
マウンテンバイクで林道を走る前に
マウンテンバイクで林道を走る前の、事前準備やルールについてお話しました。
林道などの山道は、いくつもの危険が潜んでいます。
そのために、事前準備やコース確認はしっかりと行うべきでしょう。
また、山に入るときは、最低限のルールを守ることが重要です。
これは、自転車に限らず、車や、登山者にも言えることです。
必ずルールを守り、山に登りましょう。