ヤマト便の改正!配達日数や時間指定への影響は?

自転車を配送するのに便利で人気なヤマト便。

実は、配送会社を取り巻く環境の変化に伴い、2017年6月、ついにヤマト便のサイズ上限や、配達日数、時間指定など、様々な点で改正されました。

今回は、多くの人が自転車配送で利用してきたヤマト便の改正されたポイントや、今後の配送方法をまとめてみました。

改正されたヤマト便で、果たして自転車は送れるのか?

自転車を配送する際、改正された点で1番影響がある点は、サイズの上限が新たに設けられたという点です。
今まで、ヤマト便のサイズに上限はありませんでした。

160センチ以内に納まる場合は宅急便、それ以上だとヤマト便という使い分けをしてきた人がほとんどだと思います。

しかし、今回の改正で、縦・横・奥行きの、3辺の長さの合計が200センチまでに変更されました。

このサイズの上限は、自転車を配送する条件としては、かなりつらい数値だと言えます。

そのため、箱やケースで配送する場合、どこかで段ボールをもらってきて、コンパクトなサイズになるように箱をDIYして対応しましょう。

タイヤを前後取り外し、自転車のフレームだけにした場合は、その範囲内に収めるのに充分可能な大きさです。

フレーム単体を発送する際には、従来通り利用出来るかと思います。
しかし、イベントやツーリングなどで利用する際には、サイズの工夫が必要となってくるでしょう。

では、他にも変更になった配達日数や、時間指定についてはどうなんでしょうか?

ヤマト便の重さ・配達日数・時間指定

変更になったのは、サイズ変更だけでなく、他にも変更点がいくつかあります。

まずは、重さの変更です。

今までヤマト便の重さについては、上限がありませんでしたが、この改正で、上限30キロと新たに設けられています。

ロードバイク等の軽い自転車の場合だと、他の部品を合わせても問題ありません。
しかし、アルミやクロモリなどのフレームで、充分な存在感ある重さの場合は、注意が必要です。

次に、配達日数です。

こちらは、変更前は3日~5日とされていたのが、全国翌々日配達と変更になっています。
これは、ヤマト運輸の宅急便の配達日数に+1日という計算だそうです。

この変更は、逆にユーザーとってみれば、場合によっては短くなるので嬉しい点だと言えます。

そして、気になる時間指定です。

こちらは、変更がありません。

宅急便の場合は、配達日や時間指定は可能です。
しかし、ヤマト便については、時間指定が不可で、改正後も変わらず指定は原則不可です。

ヤマト便で自転車を送るならJCA会員でお得に!

ヤマト便の「サイクリングヤマト」という特殊な宅配サービスをご紹介します。
1度は耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?

これは、JCA(公益財団法人日本サイクリング協会)の会員限定の宅配サービスです。
こちらのサービスも、ヤマト便の改定により、サイズや重さの上限の変更が発表されています。

しかし、長さの上限が「サイクリングヤマト」の場合、203センチと、通常よりも3センチだけ長いようです。

たかが3センチですが、されど3センチ。

もし「あと3センチなのに!」と泣きたくなった時は、迷わず「サイクリングヤマト」を利用して下さい。

また、さらに「サイクリングヤマト」を利用すると、ヤマト便の配送料金が特別価格の約70%引きで利用出来るのです。

ただ、このサービスを利用する為には、JCAの会員登録する必要があります。

JCA会員になると自転車保険が付きます。
しかし、「サイクリングヤマト」を利用したいだけのユーザーもいるでしょう。

そこで、CJ+会員という新しい制度があるのを知らない人も多いので、ご紹介します。

通常、JCAの会員になるには、年会費3000円+250円/月でした。

この金額をみて、諦めたと言う人も多かったのですが、新たに、CJ+会員というインターネットのみの受付の会員システムが出来ています。

このCJ+会員は、いろんなランクがあるのですが、1番ベーシックなプランの場合、自転車保険も何も付いてませんが、「サイクリングヤマト」が利用出来ます。

年会費は2700円です。

これに宅配クーポンを1枚250円、往復500円の購入が必要となります。

年会費や宅配クーポン代金は発生しますが、ヤマト便の配送料金が70%も割引になるので、年に数回利用するだけで、充分元が取れるため、大変お得です。

配達日数は、通常のヤマト便と変わらず翌々日配達、時間指定も通常と同じく指定不可ですのでご注意下さい。

配達日数や時間指定が可能な配送会社は?

配達日数や時間指定にどうしてもこだわりたい時もあります。
そんな場合、ヤマト便の他、どこの配送会社が利用出来るのでしょうか?

自転車の配送会社で有名な2社をご紹介します。

まず最初は「シクロエクスプレス」です。

こちらは自転車の配送受付専用の会社で、配達は佐川急便が請け負っています。
配達日数は最短で翌日配達、時間についても、2時間単位で指定可能となっており大変便利です。

配送手続きがギリギリになってしまった場合や、かなりタイトなスケジュールで依頼しなくてはならない場合は「シクロエクスプレス」を利用することが出来ます。

もう1社は、「西濃運輸」です。

こちらは、自転車やトライアスロンのイベントともタイアップをしており、自転車の配送業務に大変好意的な会社です。

こちらは配送日数に限っては、オープンにされておりませんが、指定日に届けてもらうことが可能で、集荷も1ヶ月前から受け付けてくれます。

ただし、時間指定がありませんので、イベントや大会、もしくは利用される予定の前日を配達日指定するように促されてますので、ご依頼の際はご注意下さい。

配達日数や時間指定にこだわらず、余裕を持って配送依頼しよう

ヤマト便や、各社配送会社の、配達日数や時間指定については、現在大変シビアな環境となっています。

人手不足が問題視される中、今までの細かい対応は本当にありがたいものです。

では、私たちユーザーが配送会社に負担をかけずに、無事自転車を現地で受け取る為にはどうしたらいいのでしょうか?

答えは、「余裕を持って依頼するということ!」だけです。

例えば、オークションの場合。

入金確認されたので、すぐさま「落札者にお届けしてあげたい!」というような特殊な場合は別ですが、一般的には受取人が確実に受け取れる日時を確認して、配送を依頼してあげたいものです。

また、ご自身のサイクリングやレースなどの参加の為に自転車の配送を依頼する場合、急に思い立って配送が必要になってしまうというケースは、極稀だと思います。

もちろん、ギリギリまで練習したい人もいるので、なかなか配送手続きが出来ないって人もいると思います。

それでも、お届け可能の日数ギリギリで依頼するのは、かなりのリスクです。
配送会社の過失ではなく、例えば天候によって配達が遅れるということもあります。

余裕をもって依頼するだけで、利用する配送会社の選択肢も広がりますし、ご自身の気持ちの余裕も出来るのではないでしょうか。

安全に運搬してもらうための梱包方法とは

ヤマト便や、その他の配送会社を利用する場合でも、梱包は自己責任で行う必要があります。
配達日数や時間指定にこだわるよりも、梱包をしっかりと行い配送を依頼することが大切です。

まず、基本的に、前後のタイヤを外すことから始ります。

タイヤを外した際、1番注意したいのが、フォークエンドと、バックエンドの保護です。
タイヤを外した状態だと、クイックレバーの役目であった、突っ張りがなくなります。

それにより、少しの負荷がかかっても、フレームの損傷につながります。
そこで、木片などを利用し、しっかり固定しておくと安心でしょう。

残りは、それぞれのパーツが干渉しあって傷つかないように、保護材などを使ってぐるぐる巻きしとくと防ぐことが出来ます。

配送会社を使ったほうがメリットのある点

いかがだったでしょうか?

1番安全に、確実に、自転車を運ぶのは自分で運ぶことです。
しかし、例えば、飛行機を利用する場合はそうもいきません。

せっかくLCCを利用して交通費を浮かしても、自転車を預けるだけで超過料金が課せられます。
その金額と、配送会社の運搬料金を比べてみて下さい。

身軽に空港へ行けるだけでも、かなりのストレスが軽減されるはずです。

また、自転車を配送会社にお願いしていれば、安い深夜バスを利用して現地まで移動することだって可能となります。

賢く使って、色んなサイクリングシーンにお役立て下さい。