mtbは、ハンドルで地面にタイヤを押し付けるようにして走るので、ハンドル周りはとても大切です。
ハンドルと前輪を繋ぐフォークにはサスペンションが搭載されていますし、ハンドルとフォークを同時に支持するステムも当然、重要なパーツです。
そこで今回は、mtbのハンドル周りのおすすめをご紹介していこうと思います。
mtbのハンドルサイズはステムのクランプ部分に注意
ハンドル周りはmtbに限らず、連動性が高い部分です。
ハンドルを交換するとなれば、支持するステムを取り付けるために、ハンドルのパイプ径とステムのクランプ(取り付け部分)径を合わせなければいけません。
また、それに合わせてステムは、フロントフォークを支持するものでもありますので、フォークのコラム径とも合わせていかなければなりません。
そのため、ひと口におすすめの製品と言っても、サイズの問題は非常に重要です。
ですので、まずは、ハンドル周りのパーツのサイズの規格を確認しておきましょう。
mtb用のハンドルは操作性を重視して、フラットバータイプのものが採用されています。
一直線のストレートタイプと、握る部分が取り付け部分より高くなっているライザーバーがあります。
ステムとのクランプ部分のサイズは(太さ)、25.4mmのノーマルサイズと31.8mmのオーバーサイズがあり、今の主流は太めのオーバーサイズになっています。
素材に関しては、ロードバイクほど軽量にこだわるわけでもなく、地面からの突き上げはハンドルが吸収できるレベルではないので、特にこだわる必要はないでしょう。
おすすめのmtbハンドル
おすすめのmtb用ハンドルをご紹介します。
【WOODMAN(ウッドマン):Wide’n Wild XC(ワイドンワイルドXC)】参考価格:¥5,100
一直線のストレートタイプで、ステムとのクランプ径31.8mmの人気ハンドルです。
幅が580mmありますので、そのまま使っても良いですし、街乗り仕様なら少しカットしても良いと思います。
メーカー側のうたい文句ではアルミ素材ですが、バイク並みの強度があるということですから、レースでの使用にも心強いと思います。
【TIOGA(タイオガ):MTBアルミハンドルバー 25 rise/a】参考価格:¥3,000
世界的な自転車パーツメーカーであるタイオガの、mtb用ライザーバーです。
ステムクランプ径は25.4mmと、31.8mmの2タイプあります。
幅が680mmあるのでレーシーな仕様ですが、比較的フラットに近い形状なので、普段使いにも違和感はあまりないと思います。
【Lixada:カーボンファイバーmtbライザー/フラットハンドルバー31.8】参考価格:¥2,600
ノンブランドのカーボンハンドルですが、非常に評価が高いので、おすすめとさせていただきます。
クランプ径31.8mmで幅は660・680mm、ストレートとライザーの両方から選べます。
mtbのステムはハンドル径とフォークコラム径で選ぶ
続いてはステムですが、ハンドルを支持し、フロントフォークのステアリングコラムを固定する、とても重要なパーツです。
このパーツの突き出しの長さで、ハンドルの位置が決まってきますし、フォークコラムにクランプする角度も変化が付けられます。
また、mtb用のおすすめは突き出し部が短いキューブタイプのもので、特にダウンヒルなど、高強度を必要とする場合などに使用されます。
選び方としては、まずハンドルとのクランプ径ですが、先ほどお話したように、25.4mmのノーマルサイズと31.8mmのオーバーサイズが主流になります。
フォークコラム径は28.6mm(1-1/8インチ)が主流ですが、古いものになると25.4mm(1インチ)があります。
コラム径が25.4mmの場合は、28.6mmのステムにスペーサーをかまして使うことが多いので、28.6mmが圧倒的多数になります。
その他にも、31.8mmや38.1mmなんて規格も存在しますので、必ず確認してください。
あとは、突き出し部の長さですが、これがハンドルとの距離を決め、乗車姿勢に関係してくることになります。
ですので、自分に合った乗車姿勢になるような長さのものを選ばなくてはいけません。
ママチャリはクイルステム
現在は、mtbにはあまり見られなくなりましたが、クイルタイプのステムもあります。
現在のスポーツ自転車のステムはアヘッド式と言って、フォークコラムをヘッドチューブから長く突き出させて横から固定するタイプですが、クイルタイプは長いステムをフォークコラムに挿入する形で固定します。
ハンドルの高さの調整幅が大きくなるのがメリットですが、固定が若干弱いのと、重くなってしまうのでスポーツ自転車には不向きとされています。
ママチャリは今でもクイルステムですし、特におすすめはしませんが、フォークコラムがネジ切り式であれば、mtbに使用して問題があるわけでもありません。
【GIZA(ギザ):HS-C80-2 スレッドステム】参考価格:¥1,500
スレッドステムというのはクイルステムの別名で、スレッドと言うのは、ねじ切りのことです。
そのため、フォークコラムにネジ切りのあるタイプは、クイルステムを使うことになります。
長さが10cmありますので、アヘッド式のステムよりも、ハンドルの調整は自在です。
めったにあることではありませんが、クイルステムがサビや腐食で折れてしまったなんてケースもあるので、ママチャリだからと言って安心しないで、交換も考えておいてください。
おすすめのアヘッドステム
現在のmtbの主流である、アヘッドステムのおすすめをご紹介していきます。
【EASTON(イーストン):EA90 ステム 31.8】参考価格:¥10,000
イーストンは、1990年にアメリカで誕生したパーツブランドです。
ハンドルとステムにおいては、多くのライダーから支持を得ているトップブランドです。
ハンドルクランプ径31.8mm、コラム径1-1/8インチの一般的なサイズです。
EA90というのは、イーストンのアルミモデルの品番でアルミステムの最高峰です。
このタイプは、ステムにあまり角度が付いていないタイプなので、クイックなハンドルさばきというよりは、安定感を求めたい人におすすめです。
【シマノプロ:タルシス Trail ステム】参考価格:¥12,600
世界のシマノの子会社が持つブランドで、主にコンポ以外を扱っています。
このステムも一般的なクランプ径で、角度が付いていないタイプです。
mtb用と銘打っているだけあって非常に高強度で、突き出しの長さもかなり短っくなっていますので、ダウンヒルなどに向くタイプです。
もう少しスポーツ自転車らしいポジションにしたい場合は、同じグレードでクロスカントリー(XC)モデルもあります。
用途別におすすめが変わるフロントフォーク
mtbのハンドルとステムを見てきましたが、切っても切り離せない関係にあるのがフロントフォークです。
特にmtbの場合は、サスペンションが組み込まれているので、余計に重要な部分です。
レースの種類によって、衝撃吸収のためのサスペンションの可動域が異なっています。
80mm~100mmはXC(クロスカントリー)用で、オフロードにしては、まだアップダウンの少ないコース向きです。
街乗り車も、これくらいのストロークで十分でしょう。
100mm~160mmは最もオーソドックスで、山道全体をまんべんなく楽しむには、このくらいがおすすめです。
180mm~は、激しいアップダウンが続くような、ダウンヒル競技向きになります。
また手動で可動域を変えられたり、サスペンションを作動させないロックアウト機能付きのものもあります。
サスペンションのないリジッドフォークも、街乗りと割り切るなら選択肢に入ってくるでしょう。
ハンドル周りは大事なパーツが多い
今回はmtbのハンドル周りを中心に見てきましたが、ハンドルはもちろん、乗車位置を決めるためにも重要なのがステムでした。
そして、衝撃吸収に大きく関係してくるフロントフォークは、サスペンションの可動域にも注意してみてください。
また、メンテナンスを怠りがちな部分でもあるので、この際、しっかりと行っておきましょう。