道路交通法では自転車は軽車両に分類されており、車道を走行するルールが決まっています。
それでも運転免許証が必要ではなく、自転車を購入するときに現金以外に必要なものはほとんどありません。
しかしながら道路交通法で必要になってくる装備もありますし、用途を考えていけば必要になってくるものをご存知でしょうか。
道路交通法で自転車に必要なもの。購入時に確認しよう!
道路交通法の軽車両というのは原動機が付いていない車両を指します。
そのため、自転車以外にも馬車やリヤカーなどが軽車両に分類されます。
また、装備しておかなければならない必要なものも決まっており、購入時には3つ確認してください。
1つ目は適当な制動装置です。
自転車であればブレーキです。
ピストが流行したときに軽量化するためにブレーキを外し、それが道路交通法違反になったというニュースもありました。
自転車には必ず前後のブレーキがついていることを確認しましょう。
2つ目は警音器です。
ライダーが周囲に危険を警告するために使う装置で、たいていはベルで、ハンドルについていると思います。
しかしなから、警音器はあくまでも危険を周囲に知らせるためのものです。
歩道は歩行者優先ですし、歩行者が邪魔だからといってむやみに鳴らさないようにしましょう。
3つ目は反射機材です。
特に後方反射板をつけなければなりません。
ただし、尾灯を用意してしまえば後方反射板を装備する必要がありません。
それでも安全性を高めるために両方装備したほうが良いでしょう。
自転車の前ライトは必要なものであっても装備義務はない
ママチャリやシティサイクルを購入すると必ずついてくるのが、前のライトです。
開発も進んでいて、非接触タイプのライトも販売されています。
非接触タイプは、辺りが暗くなると勝手に点灯してくれる優れものです。
また、接触タイプと違ってタイヤのパワーロスすることがないので、スピードが落ちることもありません。
そのように良いものが開発されている前ライトで、標準装備されているくらい常識的な装備なのですが、実は道路交通法では装備義務はありません。
夜間に無灯火で走行してしまうと警察に捕まって罰金ということになるので、ライトが必要なものというわけでありません。
ライトは装備していなくても良いのです。
つまり、ライトを自転車に付けるのではなく人についていても良いのです。
たとえば帽子のように頭にかぶって前方を照らすヘッドライトがあるならば、自転車にライトがついていなくても良いのです。
ヘッドライトをかぶる手間を考えると自転車に前ライトがついていたほうが良いと思うかもしれませんが、少しでも軽量化したいのであれば、前ライトを外すことも考えられるでしょう。
このことから、夜は乗らず、暗いトンネルも走らず、そもそもライトが必要ないという場合ならライトの装備は必要ないとも言えます。
しかし、夜や暗い場所を走らないと断言できる方は、ほとんどでしょう。
このように夜も走る可能性があるので、安全のために取り付けておくことをおすすめします。
自転車購入時の防犯登録に必要なもの
自転車を購入するときは同時に防犯登録に入らなければなりません。
義務なので必ず登録しなければならず、ネットで購入した自転車の場合でも防犯登録しなければなりません。
防犯登録の手続き自体は簡単です。
自転車屋さんが購入者の代わりに警察に申請してくれますし、それは自転車屋さんのサービスでもあるため、余計に費用がかかるわけではありません。
つまり、防犯登録するのに防犯登録料以外に余計な出費がないのです。
しかし、必要なものがあります。
免許証や学生証などの身分証明書です。
自転車の防犯登録には、自転車本体、自転車の所有者を証明できる書類(レシート)、登録料、身分証明書、その4つが必要になります。
自転車や所有者証明できる書類(レシート)は自転車屋さんにあるものですし、登録料などのお金はお店に行くのに持っていくと思いますが、よくあるのが身分証明書を忘れることです。
免許証ならサイフに入っている人も多いでしょうが、免許証を持っていない人であれば学生証や健康保険証などを必ず持っていくようにしましょう。
通勤・通学用の自転車の購入時に必要なもの
自転車の購入に必要なものは、少ないと思います。
だいたいはお金と身分証明書があれば良いからです。
しかし、用途を考えると必要になってくるものがいくつか考えられます。
通勤・通学用の自転車を購入する場合は、毎日走行できるような装備があることを確認しましょう。
ポイントは2つです。
1つ目のポイントは「泥除け」です。
泥除けは必須だと言えます。
1年の間ずっと雨が降らないということはないからです。
それに行きは晴れてでも、天気が急転して帰りは雨ということもありますし、走行している最中に雨に降られてしまうこともあると思います。
そうなると必要になってくるのが泥除けです。
泥除けがないと後輪が雨や泥を巻き上げて、後方を派手に汚してしまいます。
そればかりか雨や泥が背中にかかることもあり、洋服を汚してしまいます。
そうようなことにならないように、また急な雨にも対応できるように泥除けをつけておきましょう。
2つ目のポイントは「前カゴ」です。
冬場のように寒い時期や、初春や秋のように涼しい時期ではリュックを背負っていても背中の汗を気にすることはないでしょう。
しかし、夏になるとリュックを背負っていては背中に大量の汗をかいてしまいます。
会社や学校で着替えられるのであればそれでも良いですが、着替えができないこともあるでしょうから荷物はカゴに置いて、背中を涼しくしておいたほうが良いです。
ロングライドに必要なもの
普通の自転車ではなくて、ロードバイクやクロスバイクを購入してロングライドを楽しみたいという場合なら、必要なものが通勤や通学とは違ってきます。
ロングライドで長く走行するとなると、途中で休憩するべきです。
そのときに水分補給などしたほうが良いので、飲み物を用意しておきましょう。
ボトルケージの用意ができれば、信号待ちなど短い時間あっても、簡単に水分補給できるのでおすすめです。
また、自転車は全身運動であるため体力の消耗が多いです。
そのため軽食も用意しておきましょう。
軽食は走行中に取ることは練習が必要ですし、休憩はしっかり取るべきなので、休憩中に軽食を取ることをおすすめします。
それから、マシントラブルに対応するために修理道具を用意するべきです。
パンクは突然やってきます。
遠くまで出かけて、パンクしてしまって、自転車に乗れないということになると楽しいサイクリングも台無しになりかねないので、修理道具を用意しておきましょう。
パンク用パッチ、ゴムの乗り、タイヤレバー、携帯ポンプ、それらがあればパンクに対応できることでしょう。
ロードバイクやクロスバイクなら、クイックリリースでタイヤを外しやすいことからスペアチューブを携帯するのも良いでしょう。
サイクルコンピューターの購入もおすすめ
自転車に搭載できる電子機器にサイクルコンピューターがあります。
サイクルコンピューターを搭載することで走行距離や走行速度を確認することができます。
必要なものというと少し違うかもしれませんが、サイクルコンピューターの数値を見ているだけでも自転車の楽しみが増えることでしょう。
しかも走行距離や走行速度は安いサイクルコンピューターでも表示してくれるので、導入の出費は少ないと思います。
また、少し価格が張りますが、高性能なサイクルコンピューターも発売しています。
たとえばGPSを搭載していて、走行ルートを後から確認できる機種もあります。
それだけでなく、ケイデンスや心拍数を確認できるものもあります。
走行距離や走行速度が楽しみならば、ケイデンスや心拍数は速さへの挑戦だと言えるでしょう。
ロードバイクやクロスバイクで効率的に速く走行するには、ケイデンスや心拍数は大変参考になる数値です。
また、トレーニングをするにしてもケイデンスや心拍数は重要であり、サイクルコンピューターを導入することで早く上達できるでしょう。
サイクルコンピューターがなくても自転車は走りますし、いずれ上達できることを考えると必須とは言えないのですが、サイクルコンピューターを購入することで満足のいく走りを数値化する楽しみが増えると思います。
自転車でやる気と体力を養おう
自転車に必要なものとしては、やる気と体力があります。
やる気や体力に自信がないというのなら楽しむことを心掛けてください。
自転車に乗って楽しくて、楽しかったからまた自転車に乗りたくなって、楽しい思い出を作ることでやる気が出てくることでしょう。
また、繰り返し自転車に乗れば体力がつくはずです。
つまり自転車に乗っているだけで、自転車に必要なやる気と体力が備わってくるのです。
そのため、初心者にも自転車をおすすめします。
自転車に跨って風を切る楽しみをぜひ味わってみてください。