mtbに乗られている方にとって、気になるのがブレーキのキーキー音(鳴き)ではないでしょうか。
今まで音がしなかったのに、急に鳴きだし、それが続くとストレスになりますよね。
今回は、ブレーキが鳴く原因と解消法・予防法をお伝えしたいと思います!
mtbに使われているブレーキの種類と特徴
ブレーキが鳴く理由の前にまずはブレーキのことを知りましょう。
mtbに使われているブレーキはいくつかあって、Vブレーキ、ディスクブレーキ、カンチブレーキの3種類があります。
Vブレーキは、正面から見るとVの形をしているのでVブレーキと呼ばれています。
アーチが長く強いブレーキングが可能です。
また、レバーが軽いことも特徴の一つです。
そして、グレードがあり、上位はXTRやXTという名称になっています。
ディスクブレーキは、オートバイや自動車のブレーキと同じ構造で、他の2つのブレーキよりも強いブレーキをかけることかできます。
また、ディスクブレーキは泥の影響を受け難いことも特徴です。
雪も同様で、悪条件の中でも確実なブレーキングが可能になります。
ただし、ブレーキ鳴きしやすいというデメリットがあります。
カンチブレーキは、歴史が長いものの現在ではあまり使われないブレーキです。
メンテナンスが用意でブレーキの不具合が起き難いというメリットがあります。
しかし、製動力が少ないので現在ではあまり使われていません。
mtbのブレーキが鳴き出す原因
mtbのキーというブレーキ鳴きの原因は、動いているホイールに物が触れていることによって、起こることが多いです。
そのため、ブレーキシューとリムの接触が均一でないとブレーキ鳴きを起こす可能性があります。
また、この場合は弱くブレーキをかけたときにも高音で鳴るでしょう。
このようにブレーキ鳴きする場合は、幾つかの原因があります。
まずは、ホイール(リム)側が原因の場合です。
リム面に異物が張り付いていたり、リム面が磨かれていたりすることで起きます。
または、ブレーキシューが原因の場合があります。
この場合は、ブレーキシューが固化や炭化しています。
つまり、ブレーキシューが劣化しているため起きるということです。
それから、mtbによく使われているVブレーキは、ブレーキセンターが緩みやすいという欠点があります。
まず、停止状態でブレーキをかけてみてください。
そして、左右とも同じタイミングでリムが接触しているかを確認しましょう。
また、思いっきりブレーキをかけてみて、リムが左右どちらかに動いていないかも重要で、そのような場合は片効きになっており、ブレーキシューとリムの接触が不均一でブレーキ鳴きを起こします。
mtbのブレーキの鳴きの解消法
mtbはVブレーキだけでなく、ディスクブレーキでもブレーキ鳴きしやすいです。
どちらのブレーキでも対策としては、しっかりと組み立てられているのか確認しましょう。
また、Vブレーキの場合は、ブレーキシューがまっすぐ取り付けられていますでしょうか。
あからさまに差があるようなら自転車屋さんに持ち込むか、自分で調整して、ブレーキシューをまっすぐ設置してください。
しっかりとブレーキシューの位置調整ができないと何をやってもブレーキ鳴きが直らないのでブレーキシューの確認は絶対に行ってください。
次は、リム面のチェックです。
リム面を全体的に目視していきましょう。
何か付着して汚れていないでしょうか。
ディスクブレーキの場合は、砂や小石を挟んでいないでしょうか。
何か噛んでいたら千枚通しなどの尖ったもので取り除きましょう。
汚れがあるなら落としておくべきです。
それからブレーキシューにも異物が付着していないか確認してください。
リム面に筋が入っている場合は、ブレーキシューに異物が付着している証拠です。
何か付着していれば千枚通しなどで異物を取り除きましょう。
また、ブレーキシューが劣化していることが発覚した場合は、交換しましょう。
mtbのブレーキパッドが原因の鳴きを解消するには
mtbがディスクブレーキの場合で、ブレーキ鳴きするというのなら、ブレーキパッドをよく確認しましょう。
ブレーキパッドの表面がボコボコと凹凸ができていないでしょうか。
凹凸があるとブレーキ鳴きしてしまいます。
そのため、凹凸が確認できたら積極的に修正していきましょう。
修正方法は、まず石鹸水と一緒にゴシゴシと2つのブレーキパッドをすり合わせます。
すり合わせる時間は10分くらいで十分でしょう。
そうするとブレーキパッドの凹凸が削れていくので、ボコボコとした感覚が少なくなるでしょう。
ただし、あまりやりすぎるとツルツルになって製動力が弱くなってしまうので、ザラザラした感じが残るようにしましょう。
そして、よく乾かしてからmtbに再度装着してください。
それからブレーキをかければブレーキ鳴きの改善を実感できると思います。
しかし、ブレーキパッドの質が悪いとすり合わせている間にパッドが欠けてしまうことがあるので注意してください。
Vブレーキの鳴き対策にはブレーキシューの交換も効果的!
mtbが新車だというのにVブレーキがブレーキ鳴きしている場合は、乗り込んでみてください。
しばらく使っているうちにブレーキ鳴きが止む場合があります。
新品のブレーキシューが綺麗過ぎることがブレーキ鳴きの原因になることもあるのです。
そのため、予めヤスリで少し表面を削ってしまうこともブレーキ鳴き対策になります。
また、ブレーキシューの表面に溝を作る加工をすることで、ブレーキ鳴きを改善させることもできます。
しかし、慣れが必要なので加工することまではおすすめできません。
加工はやりたい人だけ行いしましょう。
そして、ブレーキシューを交換してしまうのも良い手です。
mtbのブレーキシューは様々なメーカーから発売されており、価格も安く、自転車屋さんで簡単に手に入ります。
そして、ブレーキ鳴きし難いブレーキシューも販売されているので、ブレーキ鳴きで困っているというのなら、そのようなブレーキシューに交換してしまいましょう。
それから、柔らかめで粘りのあるブレーキシューを使うと、滑らずブレーキ鳴きを起こし難いことを覚えておくと、良いブレーキシューを選べると思います。
Vブレーキの取り付け・調整方法
mtbのVブレーキ取り付けをするなら、ワイヤーはガイドの溝に沿って通して、それからブレーキを手で挟んでブレーキを効かせた状態で固定しましょう。
そのようにブレーキを効かせた状態にして、新品のワイヤーを使っている場合はそこからブレーキレバーを強く握ってさらに力を込めましょう。
そうすることで新品のワイヤーが程よく伸びて調子が良くなります。
そして、ブレーキシューの左右の感覚を調整しましょう。
それぞれ1.5mmか2mmくらいの隙間にしてください。
また、左右のブレーキのバランスも必要になるので、左右の隙間がだいたい同じになることを意識してください。
左右のバランスが異なっている場合は、調整ネジを回して調整しましょう。
調整ネジは、右を締めたら左を緩める、左を締めたら右を緩める、というように左右交互に行ってください。
そのような作業を繰り返すことでセンターが揃うと思います。
また、ブレーキ鳴きしないようにブレーキシューを調整しましょう。
コピー用紙を1枚用意して、ブレーキシューの後ろに挟みましょう。
その状態でブレーキシューを固定します。
つまりトーインになるようにブレーキシューを固定するのです。
そうするとブレーキシューがリムに巻き込まれること防げるのでブレーキ鳴きし難くなります。
ブレーキの仕組みを知り、有効な鳴き対策でキーキー音を予防!
今回は、mtbのブレーキ音がする原因と対策から、ブレーキやブレーキシューの交換法までをお伝えしました。
mtbのブレーキ音にお困りの方は、これを参考に解消法を試してみて下さい。
静かにしっかり止まれるよう調整することもmtbに乗る面白さにつながると思います。