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カーボンバックの終わり?ピナレロ・NEORのインプレ評価は?

2018.11.17

ピナレロの歴史を語るには欠かせない「カーボンバック」のアルミフレーム車が、2019モデルには見られません。

これから復活する可能性もゼロではないと思いますが、今回は現時点では最後のカーボンバックとなる「NEOR(ネオール)」についてお話しします。

NEORの歴史を振り返りながら、インプレ評価などもお伝えしていきます。

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ピナレロの「カーボンバック」の歴史

今回の主役であるNEORはアルミフレーム車ですが、ピナレロは古くから世界のロードレースに参加していることから、アルミフレームにも力を注いできた経緯があります。

むしろそのこだわりが強く、歴史を振りかえってみれば、カーボンフレームへの移行が他に比べて若干遅れたとも言えます。

そのピナレロのアルミフレームを長いこと支える存在だったのが、カーボンバックです。

車体の衝撃吸収性を大きく左右するシートステイをカーボン製にする、というカーボンバックの技術は、ピナレロが世界で初めてロードバイクに投入したものです。

1998年に発表されましたが、当時はまだカーボンが全盛とは言えず、多くのサイクリストがカーボンの乗り心地を知らない時代でした。

その時代ですから、異次元の乗り心地のよさはすぐに大衆の知るところとなり、当時のインプレ情報をまとめた雑誌には、納車1年待ちもざらだったとという記事がありました。

他メーカーもこれに追随し、カーボンバックはロードバイク界の一大ブームとなります。

その後すぐにフルカーボンの時代が来ますので、カーボンバックの全盛期は短かったのですが、大きな爪痕を残したのは言うまでもありません。

ピナレロ・NEORの歴史

ここではNEORの歴史を振り返りますが、ピナレロの初代カーボンバックは、今でもその名を残す「PRINCE(プリンス)」です。

初代PRINCEは1998年に発表されましたので、カーボンバックはNEORが最後の年となる2018年でちょうど20年ということになります。

詳細なデータが残っていませんが、PRINCEと並んで名車と言われている「MARVEL(マーベル)」も、カーボンバックだった時代がありました。

このように、歴史に名を残すモデルに導入されてきたことを考えると、ピナレロのカーボンバックへのこだわりが分かります。

NEORは2014年に初登場していますが、2012年から「FP UNO」の名称でラインナップはされており、当時のインプレ情報をさかのぼりましたが、名称変更という形だったという記事が残っていました。

それから2018年まで計7シーズンに渡ってラインナップされていたわけですから、新陳代謝の激しいピナレロではロングセラーだったと言えるでしょう。

ピナレロ・NEORのスペックに対するインプレ評価

それでは、ここでピナレロ・NEORのスペックをインプレ情報も交えてご紹介します。

フレームは耐久性や強度に優れた6061系アルミを、チューブ内に厚みの違う箇所を設ける「トリプルバテッド」の技術を用いて成形しています。

エントリーグレードながら、複雑な形状のカーボンフォーク「ONDA(オンダ)」や、緩やかな曲線のトップチューブに、左右非対称のアシンメトリックデザインなど、ピナレロの多くの伝統様式が導入されたモデルです。

しかも、UCIの公認マークも入っており、このままレースにも使用できる機体でもありました。

インプレ評価でもこれだけの技術が導入されていることに関しては、非常に高い評価を受けており、筆者も伝統のカーボンバックが続いていくものと思っていました。

ただし、年々辛い評価が多く見られるようになってきたのも事実で、それは主に価格やコスパの部分に対するものでした。

ピナレロ・NEORの価格に対するインプレ評価

ピナレロ・NEORは登場してから最後になった2018モデルまで、メインコンポはシマノ・ティアグラでした。

ただ、途中で105のMIXになったり、フル・ティアグラに戻ったりと紆余曲折もありました。

そのため、毎年のように価格が変動しており、インプレ情報ではその不安定性がまたピナレロらしさなどと、微妙な評価もされていたと記憶しています。

また、年々インプレ評価では、高額ということが取り上げられるようになってきていました。

リア10速のティアグラがメインコンポで、20万円を超えるアルミフレーム車は、世界広しと言えどもそこまで多くなく、NEORもその一つです。

カーボンバックがこの価格の原因と言えるでしょう。

他メーカーではフルカーボンでも手に入る価格ですし、2018モデルではピナレロでもあと約3.5万円出せば、フルカーボンに手が届きます。

さすがにこれですと、実物を見ていないし、試乗もしていないという机上の段階ですと、辛い評価になるのも否めません。

ピナレロ・NEORの試乗!使用感に関するインプレ評価

ピナレロ・NEORですが、年々スペックや価格に対するインプレ評価が辛くなっていったわけですが、性能や使用感の評価は継続して高いままでした。

スペックのところでお伝えしましたが、トリプルバテッドという技術は、軽量化や衝撃吸収性を高める意味が大きいですが、一方でアルミ本来のシャキッとした剛性感を残すことも考慮されています。

アルミフレーム車はカーボンに比べ圧倒的に安価なのが魅力ですが、カーボンとは違う乗り味が好きで愛用している方もいます。

プロライダーにも、仕事でカーボンに慣れ過ぎているので、プライベートではアルミフレームに乗るという選手もいると聞きます。

NEORはアルミらしい反応でよく進む車体でありながら、カーボンバックで乗り心地のよさも確保できており、インプレ情報からツーリングや通勤などの長距離に使用されていることが分かります。

インプレ情報からは、アルミとカーボンのいいとこ取りというコンセプトが、ユーザーさんにしっかり伝わっていることが見て取れますので、机上の判断よりも乗ってみて初めてその良さが分かるバイクということです。

ピナレロ・NEORを手に入れる意味

ここまでピナレロ・NEORのインプレ情報を確認してきましたが、2018モデルにラインナップがあるわけなので、まだ在庫を確認することができます。

2018年10月時点で、販売店に既に2019モデルの入荷が見られ、2018モデルは俗に言う「型落ち」になりますので、多少の値引きも期待できます。

ある有名な正規販売店では、NEORの2018モデルが20%オフになっているのが確認できています。

販売状況に関しては、いつでも同じ状況とは限りませんので、在庫があるかどうかは要確認ですが、廃盤モデルの扱いになりますから、在庫次第では更なる値引きがあり得ます。

また、最後のカーボンバックということになると付加価値があるので、今後買い替えの際に高く買い取ってもらえる可能性があります。

実際にある中古販売店の状況を確認してみますと、NEORの前身「FP UNO」の2012モデルの中古品が定価の半額で販売されています。

いつ買い取られたものか定かではありませんが、写真で見ても傷や塗装の剥げが確認できますので、使用感はそれなりにあります。

それでいて2012年モデルが、まだ定価の半分の価値と認められているのは、カーボンバックという理由も大きいかと思います。

歴史に名を刻む一台へ!

今回は、ピナレロのNEORについてお話ししました。

20年間続いたカーボンバックに終わりを告げる時が来たかと思うと残念で、少しさびしい気もします。

しかし、間違いなく歴史を作ってきたカーボンバックの最後の一台として、NEORもまた歴史に名を残す存在となるでしょう。

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