ロードバイク好きによる自転車知識の情報ガレージ

ロードバイク好きによる自転車知識の情報ガレージ│わくわく自転車情報館

アンカーはクロスバイクから撤退したの?替わりのモデルは?

2018.11.14

ブリヂストンサイクルのスポーツサイクルブランドが「アンカー」です。

日本国内トップカテゴリーのレースで活躍するイメージが強い上に、近年はクロスバイクの展開がなく「撤退したのか?」という声も耳にします。

それは、ブリヂストンサイクルのアンカーブランドに対する考え方が関係していました。

現在、同社のクロスバイクは「シルヴァ」というブランドで展開されているのです。

スポンサーリンク

こんな記事もよく読まれています

カーボンバックの終わり?ピナレロ・NEORのインプレ評価は?

ピナレロの歴史を語るには欠かせない「カーボンバック」のアルミフレーム車が、2019モデルには見ら...

ゼロからわかる!ビアンキのクロスバイク「roma」の特徴

イタリアの自転車メーカーであるビアンキについて、ご紹介します。 ロードバイクにmtb、クロ...

シマノ・クラリスの性能!インプレ情報からどう判断するか?

シマノ・Claris(クラリス)は正規グレードでは最も下のランクで、エントリーグレードの完成車に...

サドルバッグを付けてクロスバイクで走る距離を伸ばそう!

クロスバイクには荷物が積めないこともあり、サイクリングなどではサドルバッグが重宝します。 ...

メリダの「リアクト4000」のコスパに溢れる魅力とは?

メリダがロードバイクを提供するUCIワールドツアーチームの「バーレーン・メリダ」が、レースでも使...

スペシャライズドのターマックはプロ・ホビー双方から高評価

スペシャライズドは複数のプロチームに機材としてロードバイクを提供し、2017年のツール・ド・フランス...

便利機能満載のシマノの自転車用リュック!シリーズ毎の特徴

通勤ライドからロングツーリング、果てはセルフディスカバリーアドベンチャー王滝に代表される、マウンテ...

デローザの原点。鉄フレームのネオプリマートを徹底インプレ

イタリアの名門「デローザ」伝統のクロモリフレームバイク、それが「ネオプリマート」です。 美しい...

シマノのロード用コンポアルテグラのセット導入を考える

最初にロードバイクを購入する際は、初心者向けとされるエントリーグレードが多いかと思います。 そ...

ピナレロのフレームが特価になる驚きの理由!どう活かす?

ピナレロはロードレース界では常にトップレベルの実績を誇るブランドですので、憧れを持っている方も多...

ツールで躍動するメリダスクルトゥーラ!アルミの400は?

メリダの主力ロードバイクの一つである「スクルトゥーラ(SCULTURA)」は、現在ワールドツアーに参...

キャノンデールの自転車はサイズが豊富!選び方のコツは?

アメリカを代表する自転車ブランドのひとつであるキャノンデール。 車種の多さもさることながら...

快速クロスバイク!メリダのグランスピード80MDの性能に迫る

通勤や通学、フィットネスからサイクリングまで、1台で幅広くこなすことができるクロスバイクは、スポ...

ビアンキのロードバイクと言えばチェレステだが白はどう?

ビアンキとは?と問われた際に、ほぼ100%に近いロードバイク乗りは「チェレステ」と答えるはずです。 ...

コラテックのクロスバイクやロードバイク、その評判は?

コラテックという自転車メーカーをご存知でしょうか。 コラテックは、ドイツの自転車メーカーです。...

スポンサーリンク

アンカーのラインナップからクロスバイクが消えたワケ

シティサイクルや電動アシスト自転車、MTBやロードバイクまで幅広くラインナップする、日本の総合自転車メーカー・ブリヂストンサイクル。

中でもスポーツサイクルとしてのイメージが強いのが「ブリヂストンアンカー(通称「アンカー」)」です。

以前はクロスバイクも発売していたアンカーですが、2010年モデル以降はクロスバイクがカタログから消えています。

この状況を見て、アンカーはもとよりブリヂストンサイクルがクロスバイクから撤退したように書いているキュレーションメディアがありますが、正しくは別のブランドで継続している、というのが適切です。

ブリヂストンサイクルは、多くの「製品群ブランド」を抱えています。

アンカーもひとつの「製品群ブランド」ですし、他には通学向けの「アルベルト」や、子供乗せ電動アシスト自転車の「ビッケ」も「製品群ブランド」です。

そして同社は、ある製品群ブランドから別の製品群ブランドへと、車種を異動させることが多いメーカーなのです。

そう、ブリヂストンサイクルは、クロスバイクを「アンカー」ではなく、別の製品群ブランドで発売することにしました。

それが、アンカーのラインナップからクロスバイクが消えた理由なのです。

アンカーではないがクロスバイクからは撤退していない

ブリヂストンサイクルは、アンカーという製品群ブランドでクロスバイクを発売することをやめたのは事実ですが、メーカーとしてはクロスバイクから撤退はしていません。

ではどうなったかというと、「シルヴァ」と「オルディナ」というふたつの製品群ブランドから発売されるようになりました。

そして近年は、少々ややこしいのですが「シルヴァ」と「オルディナ」といったカジュアルかつスポーティな自転車を束ねた「ブリヂストングリーンレーベル」というものが、製品群ブランドの集合体として立ち上げられています。

このように、製品群ブランドが乱立してしまっていることで「ブリヂストンのクロスバイク」というハッキリとしたイメージが消費者に伝わらず、他のメーカーやブランドのクロスバイクに埋没してしまっています。

埋没した結果、ブリヂストンサイクルのクロスバイクがどこに行ってしまったのか、撤退したと思っている方が増えているのかもしれません。

撤退どころかむしろ充実しているブリヂストンのクロスバイク

アンカーのカタログから消えたことで、あたかも撤退してしまったかのように設けられるブリヂストンサイクルクロスバイクですが、実際は撤退どころか充実しています。

しかし、その充実ぶりが知られていないのです。

今、日本の自転車メーカーで、しっかりとしたスポーツ性能をもち、海外メーカー・ブランドの人気モデルと互角に渡り合えるクロスバイクを開発・製造しているところは少なくなりました。

ブリヂストンサイクルのライバルであるパナソニックサイクルテックなどは、オーダー製造のスポーツサイクル以外、電動アシストではないふつうの自転車から撤退してしまったような状態です。

そんな中、しっかり自社でクロスバイクに取り組んでいるブリヂストンサイクルの姿勢は、本来もっと評価されてもよいでしょう。

クロスバイクの主力はアンカーではなく「シルヴァ」

現在、同社のクロスバイクを代表する存在となっているのが「シルヴァ」です。

この「シルヴァ」はクロスバイクだけではなく、折りたたみ自転車やロードバイクなどもある製品群ブランドのひとつで、さらには「ブリヂストングリーンレーベル」という名の下に括られています。

そんなシルヴァの中で「F24」というモデルが、クロスバイクの王道とでも言いましょうか、実にそつなくまとめられた1台です。

シルヴァ F24は、軽量なアルミフレームとアルミフォークを組み合わせ、ギアやブレーキといった主要なパーツ、つまりコンポーネントを日本メーカーのシマノ製で揃えています。

タイヤは700×32Cと、クロスバイクとしては極めて平均的なサイズで、しかもタイヤ内部に耐パンクガードを備えているので、毎日の通勤や通学で安心して利用することができます。

また、目立たないところですが、シルヴァF24はサドルにもこだわっています。

フラットハンドルのクロスバイクに乗った時、お尻からサドルにかかる重さを細かく測定し、お尻が痛くなりにくい最適な厚みを考え、同時にペダルをこぐ動作を邪魔しない形状としています。

見た目の派手さはありませんが、内容が充実し、さらには3年間の盗難補償もついています。

アンカーからクロスバイクが消えたことで「撤退した」などと噂されていますが、実はそんなことはなく、このシルヴァF24も隠れた人気商品となっているのです。

内装変速でベルトドライブのクロスバイク「オルディナ」も

シルヴァの他にもうひとつ、クロスバイクが用意されている製品群ブランドがブリヂストンサイクルにはあります。

それが「オルディナ」です。

もともと、アンカーからクロスバイクのラインナップがなくなり、撤退したかのように見えた当初、新たに立ち上げられた カジュアル寄りのスポーツサイクル製品群ブランドが「オルディナ」でした。

その後、スポーツカジュアルは「シルヴァ」、より街乗り向きのものが「オルディナ」というように、分れていったのです。

そんなオルディナには「F8b」と「S5b」という2種類のクロスバイクが発売されています。

これらは、後輪のハブにギアが入っている「内装変速」と「ベルトドライブ」が使われているのが特徴です。

内装変速は、変速する時にチェーンが動かず、停止中でも変速できます。

さらにはチェーンではなくベルトドライブとすることで、サビや油汚れとも無縁になりました。

「F8b」は内装8段変速とベルトドライブをもち、前輪にはディスクブレーキも採用されています。

カラーリングも落ち着いたもので、上質感が漂う大人のクロスバイクです。

「S5b」も内装変速とベルトドライブを採用していますが、車輪径がクロスバイクで一般的な700Cではなく、シティサイクルの27型となっており、シティサイクル感覚で使えるように配慮されています。

アンカーではなくなったが撤退はしておらず幅広く展開中

ブリヂストンサイクルは、「ブリヂストンアンカー」という製品群ブランドを、競技や自分へのチャレンジといったスポーツのイメージに特化させたいと考えられます。

自転車通勤やフィットネス、趣味と実用を兼ねたようなカジュアルな用途のスポーツ自転車については「シルヴァ」や「オルディナ」が担っていくことになります。

とくにシルヴァでは、クロスバイクに限らずフラットバーロードバイクや折りたたみ自転車などをラインナップして、幅広いニーズに応えています。

また、シルヴァやオルディナが束ねられている「ブリヂストングリーンレーベル」には、他にも「マークローザ」や「ベガス」など様々な製品群ブランドがあり、自分のライフスタイルに合った自転車が選べるようになっているのです。

「アンカーがクロスバイクから撤退した」のではなく「多様なニーズを踏まえて製品ラインナップが再構築された」というのが事実でしょう。

今や貴重な国内ブランドのクロスバイク

ブリヂストンサイクルの「アンカー」からクロスバイクはなくなりましたが、撤退したわけではなく、同社の「シルヴァ」や「オルディナ」として現在もクロスバイクは発売されています。

日本のブランドでは貴重な、しっかりとしたクロスバイクです。

海外のメーカー・ブランドもいいですが、たまには日本のメーカーにも目を向けてみてはいかがでしょうか。

 - ANCHOR, クロスバイク, メーカー