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トレックのロードバイクの転換期は2015モデル!その理由とは

2018.6.22

トレックのロードバイクは、2015年モデルで大きな転換期を迎えました。

それは、現在総合レーシングバイクとしてすっかり定着している「Emonda(エモンダ)」の投入です。

2015年モデルを境に現在の「三本柱」体勢が築かれたので、2015年は歴史的なシーズンとなりました。

そこで今回は、トレックの2015モデルのロードバイクを振り返ってみます。

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トレックのロードバイク2015モデルとの比較のため2014モデルを振り返る

トレックのロードバイク2015モデルを振り返る前に、その前年2014モデルを簡単に振り返りましょう。

レース仕様の中心は「Madone(マドン)」で、現在はエアロロードですが、エモンダ投入前はこちらが総合レーシングバイクでした。

現在はカーボンフレームのみとなりましたが、2015モデルまではアルミフレームもありました。

エンデュランスモデルの「Domane(ドマーネ)」は冠が付いてから2シーズン目となり、知名度が上がり定着期に入ってきます。

そして、アルミエントリーモデルの「1」シリーズが、文字通り初心者向けとして健在でした。

しかし、ドマーネやマドンにもアルミの廉価モデルがあり、徐々に現在の三本柱体制が整ってきたので、1シリーズは下火になり始めていくこととなるのです。

そして、2016年にエモンダにもアルミフレーム車が登場したため、「1」シリーズは使命を尽くして消滅しました。

2014年モデルはこのほかにも、女性専用の「Lexa」や、太いブロックタイヤを履いたグラベルロードの「Crockett」など、現在も残っているモデルの名前も見られます。

トレックのロードバイク2015モデルの目玉は「エモンダ」

トレックの2015モデルのロードバイク最大のハイライトは、「エモンダ」の投入です。

今でもエモンダは「クラス最軽量」がコンセプトですが、導入に当たってこのコンセプトが発表された際は、業界が少しざわつきました。

トレックはそれまで重量にあまりこだわりを持っているとは思われていなかったので、いきなりの方針転換に驚きがあったのです。

最高グレードの「SLR」シリーズに採用されている「Ultralight 700 Series OCLV カーボン」は、2015モデルの56サイズで既にフレームセットが690gという破格の軽量でした。

ちなみに、2018年モデルはさらに50g軽量化が図られ、完成車のハイエンドグレード「SLR9」は5.88㎏となり、UCIワールドツアーの重量規定を大きく下回っています。

2015年にはミドルグレードの「SL」、エントリーグレードの「S」も同時に投入され、19モデルが一斉にリリースされました。

そして、エモンダは、それまでマドンが担ってきた、レースの種類を問わない総合レーシングモデルという位置付けに収まります。

それに伴ってマドンは2015モデルは一旦縮小して、2016年に全く原型をとどめていない、エアロ形状に生まれ変わったのです。

エモンダの2015モデルは「SL」「S」グレードにも注目が集まった

トレックのロードバイク2015モデルを振り返っていますが、エモンダのハイエンドモデル「SLR10」は完成車で4.65㎏という、想像を絶する重量でした。

これは軽量化を突き詰めたモデルで、あまり実用的ではなかったと言われていますが、トレックのフレーム軽量化技術をアピールするには十分なインパクトでした。

3シーズンに渡ってハイエンドの座にいましたが、2018年モデルからはラインナップを外れています。

SLRシリーズは現在もハイエンドクラスですが、その下の「SL」「S」シリーズも2015年の発表当時は注目の的でした。

それというのもSLRシリーズはSLR10の約150万円を筆頭に、軒並み100万円前後の価格になっていたのに対し、SLは30~50万円、Sは20万円以下のモデルもあるという現実的な価格に収まっていたからです。

ちなみに、シマノ・アルテグラモデルでは、SLRが70万円、SLが37万円、Sが30万円というところです。

トレックのロードバイク2015モデルを支えた「シマノ・105」

トレックの2015モデルには、その前年2014年にフルモデルチェンジを果たした、シマノのロードバイク用コンポ「105」搭載車も多くラインナップされました。

105はそれまでのリア10速から11速になり、マドンの5シリーズなどが採用していた「ダイレクトマウント ブレーキ」にも対応するモデルになりました。

105は上位グレードの「デュラエース」や「アルテグラ」に比べると、コストが抑えられます。

それでいながら、基本性能に何ら問題はなく、まだ10速であった時から大変に汎用性とコスパの高さが評価されていました。

それが2014年に11速となり、2015年の「エモンダ」投入に間に合いました。

その影響で、エモンダS5という20万円台前半で11速のカーボンフレーム車が実現したのです。

さらに、ドマーネやマドンのアルミフレームにも、2015モデルより新105搭載車が登場しています。

このことからも、105のモデルチェンジがトレックの2015モデルに与えた影響は、計り知れない程大きなものと言えます。

エモンダの登場によりトレックの象徴「マドン」がエアロロード化された

トレックの2015モデルのロードバイクはエモンダの投入が最大のハイライトでしたが、それに伴って「マドン」がエアロロード化したことも見逃せません。

現在の主流モデルの中で最も歴史が古く、長い間トレックのロードバイクと言えば「マドン」という象徴的な存在でした。

ですから、古くからのトレックファンはあまりにも変わり果てた新型マドンに対して、厳しい言葉を掛ける人もいたと聞いています。

エアロロードはよく「戦闘機」と表現されることがありますが、新マドンは正に走る戦闘機という出で立ちです。

とにかくありとあらゆる空力性能を詰め込み、最高級のパーツで固められたハイエンドの「9.9」などは、「プロレーサー以外一体誰が乗るんだ」と揶揄されるほどです。

そして、2018年モデルからは、他メーカー製のハンドルなども使用するように汎用性を高めた「9.0」が加わりました。

マドンの中では最廉価グレードになりますが、それでも50万円以上はします。

これは筆者も同感ですが、トレックは歴史のあるマドンを「特別なもの」として扱い、大衆化させないという戦略であるという意見が多くあります。

エモンダは最新技術が満載の「旬」なロードバイク

「エモンダ」は今ではアルミフレーム車も加わり、トレックのロードバイクを代表するモデルになりました。

しかし、今回お話してきたように、エモンダは2015モデルが第一世代ですからその歴史はまだ浅いです。

特にアルミフレームはさらに1年遅れて2016シーズンからの投入なので、2018年モデルはまだ3シーズン目です。

それだけにまだまだ「旬」というイメージが強く、最新の技術が搭載されています。

最近のアルミフレームは従来のチューブ同志を溶接して組み合わせていた製法ではなく、金型上での一体成型である「ハイドロフォーム加工」によって製造されています。

それにより溶接部がとても美しく仕上がり、カーボンフレーム並みの造形美になっています。

また、それにより力が掛かりにくいところでチューブの結合ができるので、剛性を保ちながら軽量化が図れます。

さらに、エモンダはアルミでもクラス最軽量のコンセプトは変わりませんので、組み合わせられているパーツ次第では、他メーカーのカーボンフレーム車より軽量です。

このようにエモンダは、最新の技術を搭載した旬なロードバイクなので、自信を持っておすすめできます。

2015シーズンはトレックの歴史において欠かせないシーズン

今回は、トレックのロードバイク2015モデルを確認しました。

何と言ってもエモンダのデビューが印象的で、歴史に残るシーズンでした。

それに伴ってマドンに大変革が起こり、現在のラインナップの基礎ができあがったのも2015シーズンだったのです。

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