自転車のブレーキには潤滑油が必要!油の差し方をご紹介

自転車に乗っているとずっと擦れるような音がしたり、ブレーキを掛けると「キー」「ギィー」のような凄い音がすることがあります。

特にブレーキは構造上仕方のないものもあれば、トラブルの予兆のこともありますので、原因をつかむところから始めなくてはいけません。

また、対処法として「注油」がありますが、これも油の差し方に注意しないとかえってトラブルになります。

そこで今回は、ブレーキへの油の差し方を確認しましょう。

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自転車への油の差し方を確認する前に前後どちらのブレーキに不具合があるのか調べる

今回はブレーキへの油の差し方のお話ですが、ママチャリを対象とさせて頂きます。

ただし、ママチャリは後輪用のブレーキが特殊なだけで、前輪用の仕組み自体はスポーツバイクに通じますので、参考にはして頂けるかと思います。

自転車のブレーキは前後輪にありますが、ママチャリは前後で違う種類が装着されています。

前輪はブレーキの先に付いたゴムで車輪を挟み付けて回転を止める「リムブレーキ」、後輪は車輪に最初から装置が組み込まれている「ハブブレーキ」です。

先に言っておきますと、後輪のブレーキはキーキー音や効きが悪いなどのトラブル時に、自分で対処する方法が極めて少ないので、自転車屋さんに任せるのが賢明です。

となると、まずはどちらのブレーキがトラブルの原因なのかを確認しなければいけません。

日本で生産されたママチャリは、自分が乗った状態で向かって右側のレバーが前輪に対応していることが多いです。

ただし、ロードレースの盛んなヨーロッパなどはこれが反対になりますので、ロードバイクなどは日本でも左レバーが前ブレーキ対応です。

とにかく、まずは前後どちらに不具合があるのかを特定してください。

自転車のブレーキレバーへの油の差し方

自転車のブレーキで前後どちらに不具合があるのかが分かったら、次はパーツを順番に確認していきます。

まずレバーですが、ここは異音などの原因であることは少なく、引きが甘かったり、ゴリゴリする感覚はバネやピンの劣化による動作不良が考えられます。

そこでブレーキレバーの動作が気になる場合は、まず注油をしてみましょう。

ブレーキに使用するオイルは揮発性の高いものは好ましくないので、分からない場合は自転車屋さんで購入してください。

また、自転車パーツへの油の差し方ですが、「少量を丁寧に」が大前提です。

と言いますのも、自転車には油が付いたり染み込んで欲しくない部分が多くありますので、注油はピンポイントで行うのが基本です。

ブレーキレバーは可動部分(支点)に油を差しますが、ハンドル周りにも油が付いてはいけない場所が多数存在します。

タイヤやブレーキのゴム、そしてハンドルが挿入されている付け根などは特に注意しなければなりません。

レバーの可動部分に注油したら、何回かレバーを握り油を馴染ませてください。

ブレーキ本体への油の差し方

次は、自転車のブレーキ本体への注油方法です。

冒頭でママチャリの後輪ブレーキには、ご自分でできることが少ないとお伝えしましたが、ブレーキ本体への注油も後輪ブレーキは基本的にできません。

よって、ブレーキ本体への注油は前輪用のみとなります。

注油する際、前輪のブレーキは可動部分である「アーム」に注油しますが、アームの先にあるゴム「ブレーキシュー」には油を付けてはいけません。

前輪のブレーキは、ブレーキシューが、車輪を両側から挟み付けることで摩擦を起こして回転を止めます。

もし油が付いてしまうと、滑って摩擦が起きなくなりますので、ブレーキシューには絶対に油がつかないように、アームに「少量を丁寧に」油を差してください。

注油をして何回かレバーを握ってアームを動かし、はみ出た余分な油は拭き取ってください。

また、レバーから伸びてきているワイヤーと本体とのつなぎ目部分にも少量注油しておくと、動きがスムーズになります。

自転車のチェーンへの油の差し方

ここまでは自転車のブレーキへの油の差し方を確認してきましたが、油を差すと言えば避けて通れないのは「チェーン」です。

チェーンは汚れが目立ってきたら清掃をして、注油を心掛けましょう。

むしろブレーキに比べれば遥かにチェーンの方が注油の頻度は高いので、チェーンに注油する際にブレーキにもと考えておけばよいでしょう。

特に、屋外保管の場合、まとまった雨に降られた時は油が流れている可能性が高いので、サビ防止の意味も込めて注油しておきましょう。

また、チェーンに注油する際は、清掃も同時に行った方が賢明ですが、清掃だけで済ますのはよくありません。

清掃は汚れと共に油分も落としますので、注油をしないとギスギスしてしまってかえって逆効果です。

チェーンはコマの集まりなので、注油する際は、ひとコマづつ丁寧に油を差していき、余分な油は拭き取ります。

また、チェーンに粘度の高い油を使用すると「とりもち」状態になってしまうので、汚れや異物がくっ付きやすくなってしまうので注意してください。

自転車で油が付いてはいけない箇所

今回の油の差し方のお話の中で、何度も油が付いてはいけない箇所が出てきました。

基本的には、タイヤやブレーキシューなどゴムが使われている部分ですが、回転する部分にも油は禁物です。

自転車の回転部分には、「グリス」という粘度の高い潤滑油が使用されています。

回転をスムーズにして、回転軸と軸受けが摩耗しないようにする役目がありますが、ここにチェーンオイルが染みますとグリスが流れてしまいます。

グリスがなくなると部品が摩耗して破損の原因になりますので、回転部分には他の油を染み込ませてはなりません。

主な場所ですが、車輪中央の「ハブ」、クランクと本体を繋いでいる「BB(ボトムブラケット)」、ペダル、ハンドル周りなどです。

そのため、ブレーキやチェーンに注油する際にむやみに大量に付けると、どこに飛び散るか分からないので、「少量を丁寧に」をしつこいほどお伝えさせて頂いたわけです。

そのため、作業に慣れていない方であれば、スプレータイプよりも一滴づつ注油できるタイプが望ましいかもしれません。

油を差しても改善されない場合は自転車屋さんに行く

自転車のブレーキやチェーンへの油の差し方についてお話してきましたが、油を差しただけでは効きや異音が解消されない場合もあります。

そもそも、ブレーキには消耗品が多く使用されているので、それらの不具合や寿命も考えられます。

ブレーキレバーを強く握り込まないと効かないような場合や、レバーを引いてから時間差があるように感じたら消耗品の劣化の可能性があります。

ブレーキシューは先述しましたが、車輪との間に摩擦を起こしますのですり減っていきます。

また、ワイヤーはブレーキを掛けるたびに引っ張られますので、時とともに伸びてしまいます。

そのため、交換や調整が必要になりますので、注油で改善できない場合は自転車屋さんに点検の意味も込めて持っていきましょう。

仮に交換となってもひと作業1000円前後で行ってくれます。

ましては、ブレーキは効かなくなったでは済まされませんので早めに対処するのが賢明です。

ブレーキへの注油はくれぐれも他の部分に油が付かないように

今回は、自転車のブレーキを中心に油の差し方についてお話しました。

とにかく何度もお伝えしましたが「少量を丁寧に」が基本ですので、それを心掛けて作業をしてください。

注油しても機能がよみがえらない際は、命に関わる部分なので下手にいじらず、自転車屋さんに見てもらいましょう。