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トレックのエアロロードバイク「マドン」を検証する

2018.5.12

現在ロードバイク界では「エアロロード」がトレンドとなり、1つのジャンルとして完全に確立されています。

トレックにも「Madone(マドン)」というエアロロードがあり、女性専用車もあるほど人気のモデルになっています。

今までに聞いたことがないような革新的な技術も採用されていますので、今回はそういった部分も含めトレックの「マドン」を確認していきましょう。

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トレック・マドンはエアロ形状のロードバイク

トレック・マドンを見ていただくとお分かりになると思いますが、エアロロードはとにかく太くて幅広のチューブが目を引きます。

太くて短いへッドチューブに、翼の断面のような「カムテール」形状のダウンチューブ、そしてまるで野球のバットが差さっているかのような太いシートチューブです。

エアロロードは「戦闘機」に例えられることもあるくらいですから、群を抜く圧巻の見た目です。

マドンはリムハイト50ミリのディープリムホイールを採用していることもあり、極端に言えば直線を高速で走ることに特化させたロードバイクです。

競技ではトライアスロンやタイムトライアルに向く機種であり、実際にハンドルにアダプターを付ければ、「DHバー」が使える仕様になっています。

エアロロードはその形状や特性からカーボンフレーム車が多くなりますが、マドンも2018モデルは全てカーボンフレームです。

そのため、エントリーグレードでも50万円以上、フラッグシップモデルでは100万円を軽く超えます。

さすがにレース仕様車の趣が強いですが、世界最高峰の技術が集結されていて50万円なら買いという意見もあるようです。

トレックのロードバイク・マドンのモデル紹介

トレックの「マドン」は2018年3月現在、4モデルが販売されています。

フラッグシップモデルの「9.9」、ミドルグレードの「9.5」、女性専用モデルの「9.5 Women’s」、エントリーグレードの「9.0」です。

どのメーカーにも言えることですが、ロードバイクの新規モデルは2シーズン目に価格がこなれてくるものです。

マドンも、エントリーグレードの9.0は前年の9.2に比べ、10万円以上も安価になっています。

それが、前項でお伝えした、50万円台なら買いという評価に繋がっているのでしょう。

フレームは同じ物を採用していますので、各モデルの価格差はホイールとコンポによるところが大きくなります。

また、フレーム単体での取り扱いはありませんので、完成車を選ぶことになります。

「9.9」はシマノ・デュラエースの電動変速Di2に、トレック傘下のパーツメーカー「ボントレガー」の最上位グレードのホイールが組み合わせられています。

56サイズで6.8㎏の重量、価格は107万円(税抜き)、プロ選手仕様でしょうね。

「9.5」はコンポがアルテグラのDi2になり、ホイールも9.9の約半額の物が付属しています。

56サイズで約7.4㎏、価格は75万1千円です。(女性専用モデルも同じ)

「9.0」はアルテグラの機械式変速に、アルミリムにカーボンをハイブリッドしたホイールになっています。

56サイズで約7.8㎏、価格は51万円です。

トレック・マドンの驚異的な空力効果へのこだわり

トレックの「マドン」はとにかく空力効果にこだわり、直線をハイスピードで駆け抜けることを念頭に置かれています。

トレックに限らず、今のエアロロードは各メーカーの長年の風洞実験の結晶で、その技術革新は凄まじいものがあります。

トレックも航空宇宙のエンジニアが行うような風洞実験を行い、マドンのエアロ形状を導き出しています。

そして、フレーム形状だけではなく、空力性能向上には妥協をしません。

まずこれは、他のロードバイクではあまり見られませんが、シフトとブレーキのケーブルが完全にフレーム内蔵なので、前方からの空気抵抗になることが一切ありません。

ケーブルの太さは僅か5ミリ程度ですが、これをも空気抵抗と捉えるこだわりようです。

また、「ベクターウイング」という、ハンドルの左右に動きに追従して開閉するウイングが、ブレーキ上部に付いています。

これによって、エアロロードの弱点である、コーナーリングの際の動きの制限がなくなります。

そしてこれは、ブレーキングの際にも開閉しますので、よりスムーズに制動を掛けることができます。

エアロロードバイク=乗り心地が悪いはマドンには当てはまらない

エアロロードの身上は、ここまでお伝えしているように、直線をいかにして速く走るかに尽きます。

そのため、少しのパワーロスも許さないガチガチの剛性で、硬いロードバイクに仕上がります。

ですから、乗り心地が悪いというのが定説だったわけですが、トレックのマドンはその常識を覆す技術を投入しています。

「ISO Speed(アイソスピード)」という技術ですが、エンデュランスモデルの「Domane(ドマーネ)」やMTBにも採用されている衝撃吸収システムです。

マドンはこれをシートチューブに採用しています。

通常のフレームは、シートチューブにトップチューブとシートステイが接続されていますが、これを一旦切り離し、衝撃吸収材を取り込んでから再結合しています。

これによって、従来のエアロロードではあり得なかった乗り心地のよさと、接合部が前後に動きますので、地面からの振動を軽減することもできます。

しなりがあってバネ感が出ていますので、クロモリロードバイクのような乗り心地と評する人もいます。

トレック・マドンは衝撃吸収性の向上によりロングライドもこなせる

トレックのマドンは、エアロロードバイクの常識を覆す快適性が加味されたことにより、ツーリングやレースで言えば「ブルべ」などのロングライドもこなせるようになりました。

空力性能に優れ、ある程度の重量があるディープリムホイールを搭載している車体なので、最初から高速巡航性には長けています。

巡航性とは一定のスピードをキープすることですから、ロングライドには欠かせない要素です。

その点で、エアロロードはロングライドのポテンシャルはあるわけですが、なにせ硬くて乗り心地がガチガチなので長時間は乗っていられません。

しかし、マドンは「ISO Speed」の技術により、振動吸収性が飛躍的に上がりましたので、疲労が溜まらずに走ることが可能になりました。

したがって、今までエアロロードは用途が限られてしまうと思い敬遠していた方も、見直してみるとよいかと思います。

トレック・マドンをオンリーワン仕様にする

トレックのロードバイクには「PROJECT ONE」という、オプションサービスがあります。

好きなカラーやパーツの組み合わせを自分で選ぶことができて、色によっては好きなメッセージをプリントすることも可能です。

マドンも当然このサービスの対象機種ですので、世界の1台だけのオリジナルなロードバイクが作れます。

トレックは通信販売を行っていませんので、PROJECT ONEにしてもホームページで組みわせたサンプルを印刷して、お店に持っていき最終注文となります。

そのため、流れとしては試乗して、サイズのフィッテイングを行った後に、PROJECT ONEでオプションを付けるということです。

マドンは嗜好品という趣が強いので、所有欲を高める意味でもこのシステムはぜひ活用したいですね。

トレック・マドンはバランスの取れたエアロバイク

今回は、トレックのエアロロードバイク「マドン」を検証してみました。

とことんまで空力性能の向上にこだわりながら、衝撃吸収性も加味した優れものということが分かりました。

レーシングバイクという評価に変わりはありませんが、用途が広がったことは間違いありません。

特に長距離を試してみたくなる1台になりましたね。

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