ロードバイク好きによる自転車知識の情報ガレージ

ロードバイク好きによる自転車知識の情報ガレージ│わくわく自転車情報館

フルクラムのレーシング1を知っていますか?インプレで確認

2018.2.21

フルクラムと言えばカンパニョーロの子会社として有名ですが、今や親会社にも劣らない超人気ホイールメーカーです。

主力はアルミリムの「レーシング」シリーズですが、かつて、ハイエンドモデルのレーシングゼロに非常に近い「レーシング1」が存在していました。

現在は製造をしていませんが、通販サイトではまだ販売が継続していますので、インプレなども参考にしながら確認していきましょう。

スポンサーリンク

こんな記事もよく読まれています

トライアスロンに挑戦!苦手なバイクも克服できる練習会へ!

自分の身体を徹底的にいじめ抜くのが、トライアスロンという競技です。 水泳やランニングが得意...

ブルックスなどの革サドル!痛いのに人気がある理由とは!?

イングランドの自転車サドルメーカー「ブルックス」。 品質第一の理念を変わることなく守りつづけ、...

fsaのクランクを考える。bb30と言って敬遠すべきなのか?

fsaのクランクは、安価な完成車に装備されていることが多いためか、酷評されたり、低評価が目立ちま...

mtbを改造してツーリング車にする方法と楽しみ方をご紹介!

自転車でツーリングと言えば、ロードバイクというイメージがある方も多いでしょう。 しかし、実はm...

フラットバーにバーエンドバーを!取り付け方法をご紹介

mtbやクロスバイクのフラットバーハンドルは、小回りが利いて操作性には優れています。 しか...

カンパのレコード!その性能とブレーキの特徴を比較!

世界的に有名なロードバイクのコンポーネントメーカーの「シマノ」と「カンパニョーロ」。 実際にこ...

クロモリフレームの特徴やフレーム塗装の方法について

自転車には、アルミやカーボンだけでなく、クロモリのフレームがあることをご存じでしょうか。 また...

自転車でギアチェンジした際にした異音の原因と対処法

自転車に乗っていて、ギアチェンジしたときに異音がしたという経験を持っている人はたくさんいることでしょ...

東京から大阪まで自転車で走ろう!完走させるポイント

50km、100km…と、ロングライドに徐々に慣れて来た頃、更に長距離に挑戦してみたくなりませんか?...

ママチャリについているチェーンカバーの役割とは!?

ママチャリのチェーン、メンテナンスしていますか? ママチャリにいたっては、こまめにメンテナンス...

サイクリングを楽しもう!自転車は昔から今も進化し続ける!

通学や通勤で自転車を利用している方、休日をサイクリングで楽しむ方は、目的は様々ですが自転車に乗る方っ...

シマノのギア・スプロケット周辺部品の修理・交換方法

自転車のギア・スプロケットは、ほとんどがシマノ製です。 ですので、シマノ製の修理・交換方法...

フルクラムのレーシング7はどんな評価をされているの?

フルクラムは、カンパニョーロの子会社で、ホイール専業メーカーです。 最近は、カンパにとらわれず...

ストライダーのカスタム!サドルそのままじゃもったいないよ

ストライダーは対象年齢が2歳からと早いこともあり、ペダルなし自転車の中でもサイズがコンパクトにま...

クロスバイクのハンドル幅はどのくらいが適正か?

自転車には、それぞれの種類にあったハンドルの形があります。 ママチャリなどのアップハンドル...

スポンサーリンク

フルクラムとは

レーシング1の確認をする前に、フルクラムについて簡単に触れておきます。

フルクラムは、世界的な自転車パーツメーカーのカンパニョーロが立ち上げた、ホイール専業メーカーです。

カンパニョーロはコンポでは、シマノにシェア面でかないませんので、シマノのユーザーにも自社のホイールを使用してもらうには、どうしたら良いかと考えたわけです。

しかし、自社でコンポを扱っている以上、あからさまにシマノのスプロケットに対応するホイールを製造するわけにはいかなかったので、フルクラムを立ち上げたと言われています。

現在は、自社のホイールにもシマノのスプロケに対応するモデルを出していますが、当時は意地を張っていたのでしょうか…。

そういった立ち上げ背景もあったので、フルクラムは当初「カンパのシマノへの媚売りメーカー」とインプレなどで揶揄されていました。

実際に立ち上げ当初は、全製品がシマノのスプロケ専用だったので、そう言われても仕方無かったわけです。

現在は、世界有数のホイールメーカーとなり、カンパとは違う技術を投入して、独自路線を歩き始めてもいます。

フルクラムはアルミリム上位モデルのインプレ評価が高い

フルクラムの主力製品は、アルミリムの「レーシング」シリーズです。

2017年モデルを確認しますと、上位グレードから順に「ゼロ」「3」「クアトロ」「5」「7」となっており、先述通り、レーシング1はライナップされていません。

レーシングシリーズはリムハイト35mmのクアトロを除くと、ゼロ,3の上位組と5,7の下位組の差が、かなり激しくなっています。

例えば、スポークの組み方ですが、これは各メーカーが独自の技術を投入する代表的な部分です。

フルクラムも、「2:1 Two-to-Oneスポークレシオ」という、独自の技術を採用しています。
スポークの本数をフリー側2:1反フリー側にして、フリー側により動力が伝わりやすくなっています。

また、スポークテンションのバランスを取っているので、振れが出ずらい設計になっています。

この技術は、ゼロと3には(クアトロも)採用されていますが、5,7には採用されていません。

また、ハブのベアリングも差がつけてあり、5と7はシールドベアリングですが、3とゼロはカップ&コーンです。

どちらのベアリングが優れているかということではなく、3とゼロにはカップに特殊加工がされています。

そのため、ゼロは最初からセラミック製のボールベアリング、3はスチールですが、後にセラミックにグレードアップさせることができます。

このようなスペックの違いがあるので、インプレではゼロや3は称賛され、5や7は酷評が目立ちます。

レーシング1は、ゼロと3の中間に位置づけられていたようです。

フルクラムレーシング1のインプレ

それでは、フルクラムのレーシング1のスペックを確認してみましょう。

レーシング1はレーシングゼロの廉価版という位置付けで、使用されているパーツが、少しだけグレードダウンしています。

当時のインプレを参考にすると、リムの重量が25g、ゼロより重いとあります。

また、ハブのシェルがゼロはカーボン、1はアルミ。
べアリングがゼロはセラミックボール、1はスチールだったようです。

価格差が2~3万円ほどありますので、ハブによるところが大きいと言えます。

現在は、カンパニョーロの「ユーラス」と「シャマルウルトラ」が、この関係にあります。

インプレの使用感を見てみると、加速性や登坂能力のゼロに対し、1は巡航性の高さが指摘されています。

ゼロが「良く回る」ホイールなら、1は「良く走る」と評されています。

この辺りはスペックからでは、想像しずらい個人的な感覚もあると思いますが、いずれにしても優れたホイールだったことはうかがえました。

インプレでは上位グレードの方が好評価される

フルクラムがレーシング1とゼロで行った、微妙なスペックの違いで格差を出す方式は、他のメーカーにも見られます。

先述通り、カンパニョーロのシャマルとユーラスは、今でもこの関係ですし、シマノもデュラエースのリムを使用した廉価版がありました。

しかし、レーシング1は既に製造されていませんし、シマノも2018年のラインナップには、デュラエースの廉価版はラインナップされていません。

カンパにしても、インプレを見る限り、ユーラスに比べるとシャマルの評価が高いのは明らかです。

いずれも10万円前後のハイグレードなホイールなので、そこまでレベルが上がると価格差が2~3万円あっても、より上級のスペックを持つほうが、人気があるということになります。

それでも、レーシング1とゼロの関係で言えば、ほぼハブのベアリングの差だけです。
そこに優位性を感じなければ、2万円でも安い1が選ばれたのではないかと思われます。

レーシング1はアルミスポーク

フルクラムのアルミリムホイールは、全体的に剛性が高いことで有名です。

「硬い」という表現でも差し支えありませんが、レーシング1も、やはり剛性の高さがインプレで多く指摘されています。

フルクラム全体の剛性の高さは、リムの強さからきているわけですが、レーシング1はさらに、スポークがアルミ製です。

スポークをアルミにすることで反応がさらに良くなり、漕いだら漕いだだけ進むような、レーシーな剛性の高いホイールになります。

しかし、これは乗り手の脚力によるところが大きくなりますので、場合によっては、硬すぎて脚にくるだけのホイールになってしまいます。

また、ホイールの剛性は、乗り心地にも関係してきます。

硬いホイールは乗り心地を両立できるものではないので、どうしても当たりが強く、ハードな乗り心地になります。

実際に、シマノのデュラエースはハイエンドモデルですが、アルミよりも柔らかいステンレススポークを採用しています。

シマノは全体的に剛性が低いとされていますので、スポークだけで剛性が決まっているわけではないですが、乗り心地も考慮に入れた選択ではと言われています。

レーシング1はレーシングゼロに集約された

これまでの話でお分かりいただけたかと思いますが、レーシング1はレーシングゼロの人気に追いつかず、少し厳しい言葉を使えば「淘汰」された形です。

インプレを色々と確認しましたが、スペックの違い以外にも、走りに多少の味付けの違いはあったようです。

しかし、いずれも決定的な違いではないように感じました。

これは、よく議論されることですが、フルクラムやカンパニョーロが上位モデルに採用している、ハブのセラミック製のボールベアリングの効果についてです。

スチール製ボールとの違いを、はっきり感じる人もいれば、それほど感じない人もいます。

また、ハブのシェルがカーボンとアルミの違いも、ハブはリムより重いほうが、よく転がるという原理からすればアルミで良いとも言えます。

そのため、レーシングゼロとレーシング1は、それほど性能に差がなかったと判断できます。

そのため、レーシングゼロを購入したいと考えているのなら、市場に残っているレーシング1も視野に入れて、検討しても良いかと思います。

レーシング1はまだ在庫がある!

今回は、フルクラムのレーシング1についてお話しました。

レーシングゼロの廉価版という位置付けでしたので、人気が出なかったようです。

スペックはそこまで大きな違いはありませんので、性能はレーシングゼロに、かなり近いと推測されます。

購入する場所によっては、レーシング1が大幅に値下げされていることもあるようですから、積極的に狙ってみても良いのではないでしょうか。

 - タイヤ, 自転車のパーツ, 自転車全般