高速道路に自転車が降ってきた!?少年たちが犯した過ち

アニメなどの影響で、若い世代の中でも自転車に乗る人が増えてきています。

その一方で、自転車に関する悲しいニュースも耳にするようになりました。

今回は、高速道路に自転車を投げ込み、殺人未遂容疑で捕まってしまった少年たちについて、自転車にまつわる事件や事故、マナーについてお話ししていきます。

高速道路に自転車落下事件!犯人は少年4人組!?

2013年、高速道路である事件が起こりました。

それは、高さ11メートルの陸橋から、少年4人組の手によって、自転車2台が相次いで投げ込まれるというものです。

投げ込まれた時刻は午前1時頃、トラックの運転手は通い慣れた高速道を走行中、目の前に自転車が降ってきたと言っています。

1台目が投げ込まれた10分後、狙いをつけたかのように後続車のフロントガラスめがけてもう1台が投げ込まれました。

運転手のとっさの判断で最悪は免れましたが、トラックや乗用車など計7台が、落下した自転車に接触、乗り上げるなどしました。

警察は、けが人がいなかったことから器物破損で捜査を続けていましたが、調査の末、殺人未遂容疑に切り替えました。

それは、走行中のトラックに狙って投げ落とし、その状況を確認した後に再び投下していること、さらに自転車を急ハンドルで避ける車の様子を高速道路の監視カメラで確認した上、死亡事故につながる危険性を十分に認識していたと判断できるものだったからです。

高速道路に自転車を投げ込んだ少年たち、自転車は盗まれたものだった!?

高速道路に自転車を投げ込んだという衝撃的な事件で、殺人未遂容疑で逮捕されたのは、いずれも未成年の少年たちです。

バイクの無免許運転などで現行犯逮捕されたことがきっかけで、事件に関与したことが分かりました。

県警によると、逮捕時4人の少年は「悪ふざけだった」と殺意を否認しており、ある少年は「そんなことはやっていない」と投げ込み自体を否認していました。

投げ込まれた自転車は現場近くの駐輪場から盗まれており、投げ込まれた際に付着した少年たちの指紋が検出されています。

捜査関係者は「犯行自体は悪質だが、手袋も使わず痕跡を隠そうとする様子が見られない、本当に警察が捜査するとは思ってなかったのだろう」と推測しています。

また、少年4人は中等少年院へ送致されています。

このような事件は、とても残念なニュースです。

この記事読んでる方で、自転車をこのように使う方はいないと思います。

しかし、犯行に投げ込まれた自転車、盗まれた自転車がもし自分の愛車だったら、それが殺人に関与してしまったら、被害にあったとはいえ、気分の良いものではないですよね。

高速道路に自転車投げ込み事件の他にも自転車事件はあとを絶たない

高速道路に少年たちが自転車を投げ込んだ事件の他にも、自転車まつわるニュースはとても多いです。

その中でも、1つの事例をピックアップしてお伝えします。

高知県の47歳の女性が、歩道を歩いていた77歳の女性と衝突し、女性は転倒、そして骨折をするという事故が発生しました。

事故を起こした47歳の女性は、救護活動などは一切せず、立ち去るという行為に出ました。
警察は必死の捜査を行い犯人を特定し、女性は道路交通法違反で書類送検され、罰金刑が確定しています。

自転車で事故を起こした女性は、車の運転免許を180日の停止処分を受けることになりました。
このような事例は、非常に珍しいことです。

事件の担当弁護士は、このように言っています。

「法律では、免許を受けた者が車等を運転することが著しく道路における交通の危険を生じさせる恐れがある時においては、免許の取り消し及び、6ヶ月を超えない範囲内での免許停止を認めています」

このことにより、免許停止の処分を受けることになってしまったのでしょう。

一番の問題は、自転車で人に衝突して逃げてしまうという点です。
危険な走行は、このような思わぬ事態も招いてしまいます。

人通りの多い場所やカーブなどでは、見えない場所から急に人が現れたりします。

もしかしたら人がいるかもしれない、という事を注意しながら走行するようにしましょう。

自転車に関する事故の件数

高速道路に自転車を少年たちが投げ込む事件や、自転車による衝突事故など、自転車が関連している事故や事件はとても多いです。

中でも、自転車による衝突事故は、全国的に見ても多いです。

通学時の事故は以前、新生活などで慣れない道を走行することから4月が最も多いとされていましたが、実際には過去のデータから5月と6月に一番多いことがわかりました。

特に、高校一年生や、中学一年生の事故が多く、通学路に慣れ始めることでの注意力不足が事故の引き金になっている可能性が高くなっています。

都道府県別の自転車事故発生件数は、中学生は群馬、埼玉、兵庫の3県、高校生は静岡、埼玉、愛知がワースト3県という結果になっています。

事故に遭う確率(人口1万人当たりの自転車事故発生件数)では中高生共に群馬県がワースト1になっています。

少年たちが犯行に使った自転車は盗難車だった!盗難を防ぐには?

先ほどは、高速道路に少年たちの手によって自転車が投げ込まれた事件をお伝えしました。

実際投げ込まれた自転車は、盗んだものだったのです。
ご自身の愛車が、このように使われたらとても嫌な気持ちになりますよね。

そもそも、盗まれる事自体がショックな事だと思います。

そこで、盗まれないための対策をご紹介していきます。

1、鍵を複数掛ける

ご自身の自転車の鍵はいくつかけていますか?

もし1つしか掛けていない場合、自転車泥棒からすると盗みやすいと判断されてしまいます。
なので、2つ以上掛けることをお勧めします。

また、鍵が目立つ物を用意すると効果的です。
大きめの鍵や、色が派手目のものにすると、鍵が複数ある事を認識しやすいため、盗難されにくくなります。

2、鍵をU字のものに変える

鍵の種類をU字のものに変える、もしくは付け足しましょう。
チェーンロックやワイヤーロックは、道具さえあれば簡単に切れてしまいます。

なので、現在チェーンロックかワイヤーロックしか付けていない方は、U字ロックを新しく取り付けることをお勧めします。

3、GPSをこっそり取り付ける

最近では、登山用や子供用のランドセルに付けるタイプのGPSなどがあります。
自転車のどこかに付けておくと、後に役立つ可能性があります。

4、テプラなどで盗難予防

防犯カメラに偽物がある事をご存知でしょうか。
偽物でも、見た目は本物そっくりなので見分けがつきません。

そこでこの方法を応用して、テプラなどで「GPS機能付き自転車」などのシールを貼っておきましょう。

このような予防をすれば、自転車泥棒も手を出しづらくなるはずです。
ぜひ試してみてください。

自転車の基本的なルールやマナー

高速道路に少年4人が投げ込んだ事件は例外ですが、衝突事故は自転車に乗っている側がマナーを守る事や注意する事で事故を未然に防げると思います。

そこで、簡単にではありますが、自転車の基本的なルールをご説明していきます。

1、自転車は歩道ではなく車道を走る

道路交通法上、自転車は車両になるため原則として車道を走らなければなりません。
ただし、例外もあります。

・道路標識、もしくは道路標示で指定された場合
・運転者が13歳未満の子供、70歳以上の高齢者、体が不自由な方の場合
・車道や交通の状況を見てやむを得ない場合

この3つが例外になります。

2、歩道は車道側をすぐ止まれるスピードで

例外のように歩道を走ることができる場合もあります。
もし歩道を通行する場合は、歩行者の妨げになるような運転はしてはいけません。

もし歩行者の妨げになる場合は、一時停止をしなければなりません。

また、スピードを落とさず歩行者を追い越すことや、ベルを鳴らして歩行者に道を開けさせることも禁止されています。

3、車道は左側通行

車に乗っている方ならご存知かと思いますが、車道の右側を走ると非常に危険です。
自転車も車と同じことが言えますので、右側通行は道路交通法でも、禁止になっています。

4、ルール厳守

夜間に運転する時は、ライトを必ず点灯させましょう。
原則として前照灯と尾灯または反射器材を取り付けなければいけません。

もちろん、自転車においても飲酒運転は厳禁です。
飲酒をした場合は運転することは絶対にいけません。

また、2人乗り、並走、信号無視なども禁止になります。

5、13歳未満の子供はヘルメットを着用しましょう

自転車に同乗した幼児の事故による怪我は、約4割が頭部損傷です。

ヘルメットを被らないことで、罰則を受けるわけではありませんが、13歳未満のお子さんが自転車を運転する時や同乗する時は、必ずヘルメットを着用させましょう。

これらのルールやマナーにも、普段から注意をしていくことが、自転車事故を防ぐことになります。

ルールやマナーを守って自転車に乗りましょう

ルールやマナーを守ることは、自転車に乗る上で必ず守らなければいけません。
高速道路に自転車を落とした少年たちも、一歩間違えれば殺人犯です。

また、悪ふざけでルールを守らないことも、もちろんいけません。
他にも、どんなシチュエーションで事故が起こるかわかりません。

快適な自転車ライフを楽しむためにも、常日頃からルールやマナーをきちんと守りましょう。