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ロードレースは個人のみ!インターハイの出場人数・コース

2018.1.29

高校生スポーツの祭典、インターハイ。

自転車競技はトラックとロードレースの2種類で、特にロードレースは「弱虫ペダル」の舞台として興味を持った方も多いでしょう。

しかし、実際のロードレースはマンガとは、かなりルールに違いがあります。
例えば、マンガの中での出場人数は1チーム6人でしたが、実際のロードレースではチーム戦自体がありません。

今回は、人数などのルールの違いや、時代ごとの変遷にも注目して、インターハイについて解説していきます。

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自転車のインターハイの種目と参加人数は?

インターハイとは、全国高等学校体育連盟の主催で、毎年夏に開催される高校生のスポーツの祭典です。

インターハイ、または高校総体ともいいますが、これは通称で、正式名称は「全国高等学校総合体育大会」(Inter-High School Championships)です。

開催地については、毎年、各都道府県での持ち回りとなっていましたが、近年は施設などの関係もあり、各地方単位での開催となっています。

ちなみに、2017年度は山形県をメインとした南東北地方で開催されています。
もちろん、自転車種目も設けられています。

自転車のレースには、ロードレースやトラックレース、それにBMXやマウンテンバイク、シクロクロスなど様々な競技がありますが、インターハイで開催されているのはロードレースとトラックレースのみとなっています。
そして、各高で参加できる人数は7人以内となっており、全体での参加選手総数も500人という制限が設けられています。

また、基本的に参加できるのは男子のみとなっており、女子については残念ながら、公開競技という扱いになっています。

インターハイの種目はトラックとロードレース

自転車のインターハイの種目ですが、大きく分けるとトラック競技とロードレースの2種類になります。

トラック競技については、競輪をイメージしていただければわかりやすいでしょう。
競輪場や自転車専用コースのような、クローズドのトラックコースを使って行われます。

トラック競技では次のような種目があります。

・1kmタイムトライアル
・スプリント
・ポイントレース
・4km速度競争
・3kmインディビデュアルパーシュート
・ケイリン
・スクラッチ
・4kmチーム・パーシュート
・チームスプリント

このうち、タイムトライアルやケイリンなどはなんとなくイメージできるでしょうが、一番なじみがないのがパーシュートかもしれません。

実は、昭和25年のインターハイから採用されているという、伝統的な種目なのです。

インディビデュアルパーシュートは、2名の選手がトラックのホーム側と反対側に分かれて同時にスタートします。

勝敗は反対側からスタートした選手がもう一人の選手を追い抜くか、先に距離を走りきった時に決します。

一方、チームパーシュートは1チームの人数、4人で争います。

ルールはインディビデュアルと同じですが、チームの場合は空気抵抗を減らすため、4名で先頭を交代しながら引っ張るもので、なかなか見ごたえのあるレース展開が楽しめます。

漫画と現実のインターハイの違い!ロードレースの出場人数は?

ロードレースは公道や公園などを使ったレースで、大人気自転車漫画、「弱虫ペダル」でもおなじみでしょう。

しかし、漫画の中で描かれているインターハイとはずいぶん違っているので、実際のインターハイを見ると「あれ?」と思うかもしれません。

「弱虫ペダル」の中で描かれているインターハイのロードレースは、有名なフランスのツールドフランスのように多人数で走行する団体戦です。

ですが、現実のインターハイのロードレースには団体戦はなく、個人競技のみとなっています。

また、各校の参加人数は7人までとなっていますが、全員がロードレースに出場できるわけではありません。

インターハイでの各校の参加人数は、各都道府県枠1名にブロック選出枠として割り当てられた人数の合計となっているので、最大でも3人までです。

ただし、開催地の都道府県については3人まで追加することが可能です。

さらに、漫画の中のロードレースでは、3日間で優勝を競うステージレースとなっていますが、実際のインターハイでは、3日間のトラック競技の後、1日のみがロードレースに割り当てられています。

当然、ステージレースでおなじみの山岳賞やポイント賞といったものはなく、総合タイムでの優勝のみとなっています。

優勝者には、金メダルに加えて、チャンピオンジャージが授与されることになっているのは自転車競技らしいところですね。

ロードレースの参加人数の変遷

現在は個人のみとなっているインターハイのロードレースですが、チーム戦が行われていた時期もありました。
これまでの大会の記録を見ると、なんと第3回(1952年)から、既にロードレースが行われていました。

学生道路競走大会にオープン参加という変則的な形ですが、こんな、戦後まもなくの時期に行われていたというのは驚きですね。

この第3回から第14回(1963年)までは、現在と同じく個人の部門のみで行われています。

その後の第15回(1964年)~第51回(2000年)までは、個人部門はなくなり、チーム戦に切り替わりました。
人数も一定しておらず、当初はチームで3名だったようです。

それから、2名になったり、再び3名になったりを繰り返し、第36回(1985年)からは1チーム4名になりました。

そして、第52回(2001年)以降はチーム部門はなくなり個人部門のみが開催されるようになって、現在に至っています。

ロードレースでチーム戦が行われなくなった理由は不明です。
ひょっとしたら、ハイスピード化が進んで、集団走は危険、という判断があったのかもしれませんね。

リアル「弱虫ペダル」の世界を見てみたいものですが、なかなか現実には難しいでしょうか。

ロードレース、コースもこんなに変わった!

参加人数だけではなく、インターハイのロードレースは、毎回開催場所やコースが変わることから、大会ごとに距離も変わってきます。

最も古い第3回大会(1952年)は埼玉県大宮市で開催されていますが、距離は114kmだったようです。

まだまだ舗装されている道の方が少なかったはずなので、現在とはまた違った大変さ、面白さがあったことでしょう。

そして、第4回及び第5回大会では、なんと皇居周回がコースで、合計20周することになっています。
現在、この皇居周回はランナーの聖地と呼ばれるほど多くのランナーに人気のコースとなっていますね。

これは、皇居1周がほぼ5kmとわかりやすい距離だから、というのも理由の一つとなっていて、そこから考えれば20周だとほぼ100kmになります。

自転車が走るのに適した道がまだ少なかったことによる苦肉の策だったのかもしれませんね。

これがデフォルトになったのか、その後の大会を見ると、おおむね100km前後でコースを組んでいる大会が多くみられます。

コースの最長記録は、仙台市で開催された第6回大会(1955年)で、なんと165kmというロングコースでした。

また、第21回大会(1970年)には、三重県の鈴鹿サーキットがコースに選ばれています。

当時の鈴鹿サーキットは1周約6kmで、ロードレースの距離は90kmとされていることから、サーキットを15周したようですね。

鈴鹿サーキットはその後、第60回(2009年)及び第66回(2015年)にもロードレースの会場となっています。

ロードレースの優勝タイムはどう進化した?

インターハイのロードレースの人数やコースの変化についてご説明してきましたが、最後に優勝選手のタイムの進歩について触れておきましょう。

最も古い第3回大会(1952年)での優勝は、仙台商業高校の赤間選手でタイムは3時間44分48秒となっています。

距離が114kmだったので、平均速度は、おおむね時速30km/hといったところでしょうか。

ちなみに、直近の大会で見ると、第68回大会(2017年)での優勝タイムは2時間39分44秒となっています。

距離が99.3kmと少し短く、タイムはコースのアップダウンに有無にも大きく影響されるので単純な比較は難しいのですが、それでも約1時間もタイムが短縮していることになります。

しかし、1952年といえば、道路もしっかり舗装されておらず、現在のような軽く高性能なバイクはなかったでしょうから、それを考えればむしろ驚異的な記録と言って良いかもしれません。

ユニークなのは、チーム戦が行われていた第21回大会(1970年)です。

1チーム2名で出場していたのですが、その2名の合計タイムで競う、というユニークな方式がとられていました。

この合計タイム制度は、第24回(1973年)及び26回(1975年)大会でも用いられましたが、その後はチーム戦が行われなくなったこともあって、採用された例はありません。

インターハイのロードレースは時代と共に柔軟に変化

いかがでしたでしょうか。

出場人数などのルールをキーにしてインターハイをみてきました。

インターハイやトラックレースは、さほど変化がないようですが、ロードレースの方は人数や距離などがずいぶん変わっていることをご理解いただけたのではないでしょうか。

これからも、時代に合わせてどんどん変化を続けていくのかもしれません。

いろいろと難しい部分はあるのでしょうが、インターハイでロードレースのチーム戦も見てみたいですね。

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