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カンパのユーラスはヒルクライム向きのホイールだろうか?

2017.11.30

カンパのホイールの良いところはグレード別に品ぞろえが豊富な点です。

ただ今回取り上げるユーラスはアルミリムの上位モデルでありながら少し中途半端な位置付けにあるので、賛否両論分かれるところです。

また、このクラスのホイールは軽さ競争の側面もあるので、ヒルクライム向きかどうかの議論が良くされます。

そこで今回はユーラスの実力について考えてみたいと思います。

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ユーラスはカンパのアルミリムホイールの上位モデル

まずはカンパのアルミリムホイールをまとめてご紹介します。

アルミリムは、下位グレードに「カムシン」、「ベント」、「シロッコ」が並びます。

特にシロッコはこのクラスにしては珍しい、リムハイト35㎜のセミディープになります。
中位グレードにはカンパホイールの1番人気「ゾンダ」がラインナップされています。

エントリーグレードの完成車を購入した人が初めてのホイール交換時に、真っ先に名前が上がるのがこのゾンダです。

中位グレードでヒルクライムをするならゾンダ、と言う人も多いです。

定価で10万円を超える上位グレードには今回の主役「ユーラス」、「シャマルウルトラ」、「シャマルミレ」のシャマル兄弟が控えています。

冒頭でも触れた様に全てのグレードにおいて品揃えが豊富で質が高く、特にカンパ特有の横剛性を高めるスポークの組み方であるG3パターンを、最下位グレードにまで取り入れている徹底振りが凄いです。

ヒルクライム向きのホイールとは?

ヒルクライムはレースの特性と脚力の差が出やすい事で集団になりにくく、細かい駆け引きなどが必要無いので、レース初心者が最初に目指しやすい競技です。

また、坂を登る競技ですから車体の軽さが有利に働きますし、しっかりとペダルにトルクを掛けて登りますからそれに耐えられる剛性の強さが無いといけません。

剛性が低いホイールだと力が加わった時にたわんでしまってペダルを漕いだ力がしっかりと伝達されないので、ある程度の剛性は必要です。

ですから、ヒルクライムの理想は軽くて、剛性が高めのホイールという事になります。

カンパや子会社のフルクラムのホイールは、G3スポークパターンの効果もあり全体的に剛性は高めですが、重量は決して軽くありません。

走りに影響する重量は全体では無くリムの重量なのですが、カンパが特にリムが他に比べて重い訳ではないので参考程度に考えておけば良いと思います。

さて、ここの項目のまとめですが、カンパの中でどのホイールがヒルクライム向きか、と言われれば私は「ゾンダ」と答えます。

今回の主役ユーラスは、ヒルクライム「向き」とまで断言できる物ではないのではと感じています。

カンパでヒルクライム向きなのはゾンダ!

ヒルクライムは先ほども少し触れた様に、レース初心者が入門編として目指す事が多い競技です。

ですから、機材もまずはユーラスの様にいきなり上位モデルにするのではなく、平均的な物から揃えていけば良いと思います。

その意味でもカンパなら中位グレードのゾンダが最適ですし、前後計1500g前半をキープ出来ているのでこのクラスにしては軽量の部類です。

スポークの素材がユーラスなどの上位モデルはアルミなのに対して、ゾンダはスチールですから剛性は少し落ちますが、ここまでの話からもお分かりの様にカンパは他メーカーに比べればずっと剛性が高いので十分なレベルです。

もう1つ価格を考えてもゾンダならユーラスよりも5万円は安く、正直言ってスポークの素材の違いくらいしか差は感じないので、ユーラスにするのであればゾンダで十分だと個人的には思います。

カンパ・ユーラスは他のメーカーのライバルと比較すると中途半端

中途半端と言うと言葉が悪いかもしれませんが、ユーラスはオールラウンダーなんですね。

ヒルクライムもロードレースもツーリングも街乗りも、100点の項目は無いけど全ての項目で80点以上は取るイメージです。

これはあくまでも私の個人的な意見ですが、平均80点の物に10万円以上出すんだったら1つで良いから100点の項目がある物を選びたいので、あえて「中途半端」と言う言葉を使わせてもらいました。

ユーラスと同等のグレードの具体的なホイールをご紹介しながら説明していくと分かりやすいかもしれません。

ユーラスよりも硬めな乗り心地や、ハードなレスポンスを求めて剛性を100点にしたいならフルクラムの「レーシングゼロ」が候補になります。

それも、カンパではハブのベアリングにシャマル兄弟にしかないUSBベアリングを採用しているので、坂の上りでも良く回ってくれます。

一方レース参戦は考えていないけど、長時間乗っても疲れない様に乗り心地を100点にしたいならシマノの「WH-R9100 C24-CL デュラエース」がおすすめです。

前後計で1400gを切るクラス最軽量レベルなので、ヒルクライム向きとも言えます。

ユーラスを考えるならシャマルウルトラまで視野に入る!

上記でご紹介した他メーカーのホイールは、それぞれのメーカーのハイエンドモデルなので、本来であればカンパなら「シャマル」シリーズと比較されるべきものです。

そのため、ユーラスには少し不利ですが、各通販サイトで見ると販売価格に大差が無いので敢えて比較対象に挙げました。

もう1回言いますが、ユーラスは平均80点は取れる優等生ホイールです。
しかし、ヒルクライムにおいては、100点を取るのは難しいです。

ヒルクライムかどうかは別としても、100点を取れる項目が無いのが武器と考える人もいるでしょう。

それがオールラウンダーとしての生きる道ですからね。

しかし、同じカンパでオールラウンダーを求めるなら、遊びに行くのを何回か我慢して「シャマルウルトラ」までグレードアップさせるのが得策だと思います。

USBベアリングは自分では体験した事はありませんが、ノーマルベアリングとの差は歴然と聞きます。

また、回転力を実感したいなら、先ほどご紹介したフルクラムのレーシングゼロでも良い訳ですから、ますますユーラスの立場が危うくなってきます。

ヒルクライム向けおすすめアルミリムホイール

さて、カンパ・ユーラスに対して酷評ばかり並べましたが、今回はあくまでヒルクライム向きなのかについて考えての結果です。

特化してのことでなければ、ユーラスは間違いなく良いホイールですので、そこを間違いないでいただけますと幸いです。

先程では、ヒルクライムに重要な要素が、軽量と剛性であるとご説明しましたが、その意味でバランスが取れているのは先ほどご紹介したシマノのデュラエースグレードの「WH-R9100」です。

ただ、リアのスポークがカンパやフルクラムに比べて1本少ないのと、全体的に少し剛性の低い作りなので脚力のある人や体重の重い人には剛性不足が気になるかもしれません。

そういった方におすすめなのが、MAVIC(マビック)のキシリウムプロSLです。

デュラエース同様前後で1400g切りますし、価格はユーラスとほぼ同額になりますが、マビックはホイールを購入するとタイヤが付いてきますので、こちらの方がお得かもしれません。

デュラエースはスチールスポークですが、こちらはアルミスポークで剛性も良い具合ですし、カンパやフルクラムほど硬くないので、乗り心地も求めたい人にも適していると言えるでしょう。

ユーラスは優等生!

今回はカンパのユーラスがヒルクライム向きなのか?というテーマでした。

答えはイエスでもノーでも無く、無難にこなすというところです。

ユーラスはオールラウンダーの優等生なので、総合的に高いレベルを求める人には良いホイールです。

使う用途を考えて、参考にしていただけますと幸いです。

 - Campagnolo, メーカー, ロードバイク