スポーツタイヤの種類で、乗り心地や走りが変わる!?

スポーツバイクにとって、走りに直結するタイヤは重要なパーツです。

タイヤ交換で、乗り心地や走りが変わる影響は大きいものとされています。

たくさんの種類があるタイヤの中で、それぞれの特徴をご紹介しつつ、乗り心地が良いタイヤを検証してみました。

タイヤによって、走りや乗り心地は変わる

自転車のタイヤは、唯一直接地面に接触しているパーツです。

そのため、転がり抵抗の影響は大きいとされています。

タイヤの転がり抵抗は、重量や太さ、材質で変化するため、それに伴い乗り心地や走りも大きく変わると言います。

タイヤには、重量、太さ、材質以外にも耐パンク性能や耐久性などさまざまな性能があります。
タイヤにさまざまな種類が存在するのは、自転車の利用目的に合わせるためです。

ロングライドを中心とするなら、そこそこ軽量で、太さも標準のパンクしにくいタイヤがおすすめですが、レースの場合は、耐久性を犠牲にしてでも軽さを重視します。

このようにスポーツバイクは、走る目的によってタイヤを選ぶことで、より自転車の性能を引き出します。

最も走行性能の変化が分かりやすいパーツはホイールと言われていますが、ホイール交換はそこそこの金額が必要になります。

その点タイヤ交換は、お手頃な価格でできるので、まず始めに交換してみるのも良いでしょう。

タイヤで変わる乗り心地!スポーツバイクのタイヤの種類は?

実際、ホイール交換とまでいかなくても、タイヤ交換でも、乗り心地や走りの変化を感じることができます。

スポーツタイヤの種類は大きく分けると、「クリンチャー」「チューブラー」「チューブレス」の3種類です。

では、スポーツタイヤそれぞれについて詳しくご紹介していきましょう。

・クリンチャータイヤ

クリンチャーは、自転車タイヤの中で、最も普及しているタイヤです。
タイヤの中にある、ゴム素材でできたチューブの中に空気を入れて膨らます仕組みです。

店頭で販売されているクロスバイクやロードバイクのほとんどが、このタイヤを装備しています。

実は、ママチャリもこのクリンチャータイヤが使用されています。
パンク修理も容易なことから、普段使いには一番おすすめです。

・チューブラータイヤ

最も昔からあるタイプで、タイヤの中にチューブが縫い込まれている構造です。

ホイールにはめるときは、専用セメントか専用両面テープで取り付けなければならず、面倒な部分がネックですが、最も頑丈で軽量化できるため、本格的なロードレースに使われることも多いです。

・チューブレスタイヤ

車のタイヤと同じ仕組みで、名前の通りタイヤの中にチューブが入っていないタイプです。
自転車タイヤで見ると、普及率は最も低いタイヤになります。

しかし、この3つのタイヤは作りそのものが大きく変わるため、装着できるホイールが違えば交換方法も違います。

ですので、タイヤを購入する際は、お使いのホイールを確認しておきましょう。

3つのタイヤの中で、最も乗り心地が良いタイヤは?

先ほどご紹介したタイヤの中で、最も乗り心地が良いとされるタイヤは、「チューブラータイヤ」です。

チューブラータイヤを詳しくご説明すると、クリンチャーと違ってチューブと一体型のタイヤとなっているため、重量も軽く、気圧も高くできる上にズレによるロスもほとんどありません。

よって走行性能は高くなります。

つまり、振動吸収性が高くなり、サドルやハンドルに細かい振動が伝わりにくいので、チューブラータイヤは乗り心地が良いタイヤになるのです。

また、パンクしにくく、クリンチャータイヤで起こるリム打ちパンクが起こりません。

パンクした場合でもタイヤから空気が一度に抜けず、徐々に抜けていくことが多いので、転倒などのリスクを減らすことができます。

ただ、このチューブラータイヤの欠点と言えば、交換が面倒なことです。

チューブラーの特徴でもあるタイヤの中にチューブが入っている構造は、チューブをリムにはめることができません。

そのため、リムとタイヤを繋ぐためにリムセントという接着剤を使用し、固定します。

仮にパンクした場合、接着剤などを使用しタイヤをはめなくてはなりません。
これが非常に大変で苦戦する作業なのです。

しかし、近年では接着剤に変わる、専用の両面テープが多く販売されるようになりました。

これで、チューブラータイヤの装着もかなり楽に行うことができるようになりました。

クリンチャーから、チューブラータイヤに変更することはできる?

では、クリンチャータイヤから、チューブラータイヤに変更することはできるのでしょうか。

前にもお話しましたが、タイヤの種類はそれぞれ違う構造になっています。

そのため、チューブラー用のホイールにしかチューブラータイヤをはめることはできませんし、クリンチャータイヤもクリンチャー用ホイールにしかはめることはできません。

ですが、クリンチャータイヤのホイールでも取り付け可能な、珍しいチューブラータイヤがあるので、ご紹介します。

「TUFO(テューフォ)」

クリンチャーホイールにも使える、数少ないチューブラータイヤを商品として開発しているブランドの名前は、「TUFO(テューフォ)」です。

珍しいブランドである、この「TUFO(テューフォ)」はチェコ共和国が発祥のブランドになります。

タイヤの性能はやや固めですが、チューブラーに変わることで、乗り心地の良さは体感できるでしょう。

ホイールのリムにはめる仕組みは、タイヤ裏の凹凸がホイールのリムにガッチリとはまる仕組みになってます。
「TUFO(テューフォ)」のチューブラータイヤは、主に4種類で

・C-Elite-Ride
・C HI-COMPOSITE CARBON
・C-JET
・C-S33 PRO

になります。

今まで無理とされてきた、クリンチャータイヤから、チューブラータイヤへの変更が手軽に可能となりました。

タイヤの太さでも乗り心地が変わる!?

先ほどご紹介したように、スポーツタイヤで最も乗り心地が良いとされるタイヤは、チューブラータイヤです。

クリンチャータイヤから、チューブラータイヤに手軽に変更できる商品もありますが、チューブラーはクリンチャーに比べると高価で、パンク修理も不可能といったデメリットもあります。

また、商品数もクリンチャーと比べると多くありません。

そこで、やはりクリンチャータイヤが良い、そんな方のために、他に乗り心地をアップさせる方法をご紹介します。

次に注目するのは、タイヤの太さについてです。

近年スポーツバイクの流行で、たくさんの方が乗られる姿を見かけるようになりました。
特にロードバイクと言ったら、細いタイヤのイメージがありますよね。

この細いタイヤは、スポーツサイクルの世界では主流になっていて、細いタイヤがベストのような風潮となっているように感じます。

しかし、タイヤの太さで乗り心地が変わるってご存知でしたか?

実際、細いタイヤよりも、太いタイヤの方が乗り心地では勝っています。
その理由を次にお話していきましょう。

乗り心地を良くしたいなら、細いタイヤから、太いタイヤへ交換もあり!

特に、ロードバイクに装着されているタイヤは、非常に細く23cや25cなどの細めのタイヤです。

細いタイヤでは、爽快な走行スピード、漕ぎ出しの軽さ、スピードに乗って加速した時の疾走感を味わうことができます。

一方、太いタイヤの場合漕ぎ出しは重く、スピードを出すのには向きません。
しかし、細いタイヤに比べると乗り心地は良い方向へと変わることが期待できます。

なぜなら、太いタイヤは細いタイヤよりも空気の量が多いので、よりクッション性を上げ、振動を抑えてくれるためです。

また、接地面積が大きいので、グリップしやすいこともメリットになります。

スピードを出さない公道で、サイクリングや通勤などの日常使いなら、太いタイヤに交換するのもおすすめですよ。

路面からの振動は、身体に伝わると疲れが溜まる原因になるので、乗り心地の良いタイヤに交換して、揺れを解消していきましょう。

スポーツバイクはタイヤでも乗り心地が変わる

スポーツバイクのタイヤ種類は、主に3種類でそれぞれ全く違った構造になっています。

そのため、タイヤを交換する際は、お使いのホイールと交換するタイヤが対応しているか、確認してから交換を行いましょう。

タイヤ交換は比較的安くできる上、変化も楽しむことができるのでおすすめです。

乗り心地を良くしたいのならば、スポーツバイクにも、太めのタイヤを装着することで解消することができますす。

ぜひ参考にしてみてください。