日本が誇る東レのカーボン!t700のグレード・注意点って?

自転車のフレームは、今はカーボンが主流と言っても良いでしょう。

アルミの味わいも捨てがたいですが、レースシーンを見ても活躍しているのはカーボンで、一般の方にも手が届く価格のカーボンバイクも、多く販売されるようになりました。

東レのカーボンt700は世界的にも評判が良く、お使いの方も多いと思います。

では東レのカーボンの中でt700は、本当に信頼できるのでしょうか。

東レと書いてあっても注意すべき場合についても取り上げます。

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カーボンバイクが人気!東レのカーボンが普及した流れ

近年、ロードレースがますます盛んになり、国内でも風をきって颯爽と走るロードバイクや、オフロードを走るマウンテンバイクを見かけるようになりました。

そんな中注目されているのが、炭素繊維を使った“カーボンバイク”です。

自転車のカーボンフレームに東レ製(TORAY)の炭素繊維が使われていることはよく知られています。

東レは、1926年の創業から、合成繊維、樹脂などの化学製品を取り扱うメーカーとして、たくさんの優れた製品を作ってきました。

そんな東レが、自転車のパーツの素材開発を行っていった、流れについて見ていきましょう。

自転車はフレームやフォークなどの“骨組み部分”と、動力の伝達と制御を行うクランク、ギア、ホイール、変速機、ブレーキなどの“コンポ部分”で構成されています。

東レが始めに手掛けたのは“骨組み部分”です。

東レは、1980年代の中頃に台湾自転車メーカーが開発したフロントフォーク用に、織物やプリプレグの開発を進めました。

また、先進的なカーボン製モノコックフレームや、ホイールディスクなども作りました。

その後、ゴルフのシャフトや釣竿、ラケットなどで使われた、一方向プリプレグ、織物プリプレグによるパイプ成形技術が進んでいきます。

そして、それを適用したカーボンパイプをラグ(継手)でつなぐフレームが開発され、台湾・イタリアなどで、マウンテンバイクやロードバイクへの適用が進みました。

また、ホイール部のリムやクランク等のコンポ部分にもプリプレグ利用が進み、軽量化と高い剛性を求められる自転車の改良に、貢献し続けています。

現在では、アルミフレームの完成車が約9.5kgだとすると、カーボンフレームの完成車は7kg以下のものも、多く生産されているため、30%近い軽量化を実現していると言えるでしょう。

東レのカーボンは、今後もますます発展が期待されています。

次の項では、東レのカーボン・t700のグレードについて取り上げます。

東レのカーボン・t700のグレード!ヒットのきっかけって?

東レのカーボンフレームは、t600、t700、t800、t1000、t1100といったグレードがあります。

この数字が大きければ大きいほど強度が強く固くなるので、フレームを薄くすることができ、軽量化するのにも役立ちます。

t700は中間くらいのグレードになりますが、一般の方が乗るうえで、十分な性能が期待できるでしょう。

t1000、t1100のカーボンフレームを使用したカーボンバイクは高級で、乗りこなすのも難しく、アスリート向けと言えるかもしれません。

とくに、t1100は“20年に一度の革新的な素材”と言われ、強度と弾性率が共に高く、東レが一押ししているカーボンです。

実際、自転車ロードレースの最高峰、「ツール・ド・フランス」にも、東レのカーボンフレームを採用したロードバイクが多く見られます。

レースでは、選手達への注目度と比例して、ロードバイクへの注目度も上がります。

ですから、「ツール・ド・フランス」に参加しているバイクの90%以上が採用される、東レの炭素繊維技術に、興味を持つ方が多いのです。

しかし、東レのカーボンバイクは市場に出たときから、順風満帆に売れたわけではありません。

確かに、ゴルフシャフトや釣り竿の分野では、成功を収めていましたが、東レにとって自転車の分野は挑戦でした。

始めは、飛び込み営業から地道に販売をしていたのです。

そんな、東レのカーボンバイクが爆発的にヒットしたきっかけになったのは、東レのオールカーボンバイクで出場した選手が、2002年に「ツール・ド・フランス」で優勝したことでした。

これで瞬く間に世界中から注目を集めるようになった東レは、さらに成長を続けていったのです。

東レは、自転車分野へ力を入れ続け、今では、スポーツ分野で用いられる7000トンの炭素繊維のうち、およそ3割に及ぶ2000トンが自転車分野で使われています。

東レの発展の背景!エコ意識・安全意識が高い

東レが発展していった背景には、世界的な事業環境の変化もありました。

例えば今問題視されているのは、地球温暖化です。

エコ意識が年々高まる中、排出ガス規制は強化され、クリーンエネルギーの必要性が取り上げられるようになりました。

東レの炭素繊維は「軽く強い」という特徴を活かし、天然ガスタンクや風力発電ブレード、原発のウラン濃縮回転胴に使われるようになっていきます。

また、エネルギーの多様化や、石油の代替燃料への移行に貢献してきました。
炭素繊維は、軽量化による省エネも期待されています。

さらに、東レの発展を進めたのが、その安全性に対する意識の高さです。

これは、東レ自転車のカーボンだけではなく、東レの全ての製品で言えることです。
東レは、品質にこだわり厳しいチェックを重ねて、製品を世に送り出し続けているのです。

東レのカーボン、t700のバイクもそうした厳しいチェックを経て、販売されているのですから、安心して購入できますね。

こうした努力の結果、東レは多くのメーカーからの信頼を、勝ち得ることに成功しました。

2020年には、炭素繊維の世界的な需要は、現在の2倍以上に拡大すると考えられています。
リーディングメーカーである東レでは今後も、さらなるシェア獲得と新しい市場の開拓を目指していきます。

自転車だけではなく、炭素繊維技術はあらゆるシーンで私たちの暮らしを支えているのです。

今後も東レの挑戦に注目が集まることでしょう。

t700とt1000の違いって?設計や製法で生まれる差

東レのカーボンのグレードについて、先ほど簡単にご紹介しましたが、グレードが一つ違うだけでも、走行感は大きく変わってしまうのでしょうか。

東レのロードバイクのカーボンリムでt700とt1000の体感の違いについて考えてみました。

確かに、t1000の方が剛性が高く軽量ですが、あくまでもこれは素材にすぎません。

t1000を使えば、t700より軽量かつ剛性の高いものを作ることが”可能”であるというだけで、必ずしもそうなっているとは限らないのです。

例えば、t700を60度づつずらして重ねた製品と、t1000を90度ずらして重ねた製品は、全く違うものになります。

つまり設計や製法で、重さや柔らかさに変化が生まれるのです。

t700だから、t1000だからという理由だけで判断することはできません。

それがカーボン素材の難しさ、と言えるかもしれません。

ですから、ヒルクライム用に新しくカーボンバイクを購入する場合などは、カーボンのグレードだけを見て判断するのではなく、総合的な技術に目を向けて選びましょう。

また、次の項目でも取り上げますが、東レのカーボンを使用した粗悪な中華フレームなども存在します。

中華カーボンに注意!東レt700と書いてあっても①

現在、ネットショップなどで多く見かける中華カーボンですが、カーボンなのに安価で、本当に信頼できるのか、不安に感じる方も多いようです。

中国は、人件費や電力を安く抑えることが可能なため、工業国として発展してきました。

ですから、多くの場合は、粗悪な製品を作っているわけではありません。

例えばレイノルズでは、中国にあるカーボンリム工場で、フルクラム・レーシングゼロカーボンのリムや、シマノの9000-Cxx-TUなど、たくさんのブランドからOEMを引き受けています。

そのスケールは大きく、カーボンリムの価格破壊を起こす勢いです。

また、セール時にはペア14万円を切る安価な製品が出てくることもあります。

工業先進国である中国の活躍によって、消費者が得をしているのも事実なのです。

しかし、中国製品の中には、モデルチェンジやマイナーチェンジでいらなくなったフレームの金型を流用したり、本物から形状を真似したりして作っているものもあります。

東レのカーボン、t700を採用していると言っても、それだけで安心してはいけないということは、先ほどご説明しましたが、こうした粗悪なカーボンバイクにも、騙されないように気を付けたいものです。

中華カーボンに注意!東レt700と書いてあっても②

では、激安価格で売られている中華カーボンバイクの気を付けるべきケースについて見ていきましょう。

・偽ブランド品かもしれない

例えば、ピナレロ・Dogumaの場合はイタリア製だと決まっています。

中国製のDogumaがあったらそれは偽物です。

ピナレロ・Dogumaのように、自国で生産することにこだわっているブランドのロードバイクでも、中国で全く同じようなバイクを作っているケースがあります。

また、偽ブランド品の画像にモザイクをかけて、訴えられないようにしている場合もあるようです。

・東レのカーボンと書いてあっても注意

日本製の東レ・カーボンファイバーt700と書いてあっても、購入してみると剛性が弱く、すぐに変形してしまうものもあります。

もし金型を流用していたにしても、レイアップがでたらめだと、部分的に薄くなってしまったりして、本来の強度が出ません。

また、本当に東レのカーボンなのか、名前を無断で使っているのか、見分けることは難しいのです。

炭素繊維だけを取り出して試験にかけないと、見分けることはできません。

東レのカーボンにも偽物があるということを、知識として知っておきましょう。

東レはカーボンの開発に真剣!中華カーボンには注意して

東レは、長い年月をかけ、カーボンバイクに高度な技術を注ぎ込んできました。

カーボンバイクは、ただ軽いというだけではなく、強度も強く、弾性も高いため多くのプロ選手からも支持されています。

この、カーボンのグレードにはt600、t700、t800、t1000、t1100などがあり数字が大きいほど優れているとされていますが、設計や製法によっても強度は違ってきます。

また、安い中華カーボンの中には、東レのカーボンの偽物もありますので注意しましょう。